仏果山と経ヶ岳の二つの山の鞍部が半原越えで、かっては半原と煤ヶ谷を結ぶ交易路だった。特に煤ヶ谷は養蚕の盛んな集落で、半原は撚糸の盛んな町だった。繭を背負った人達が半原へ越えて行ったので半原越えと呼ばれるようになった。その半原越えを登り,法論堂(おろんどう)を抜けて宮ヶ瀬湖に向かう。やがて登りの道がつづき急坂になる、そのつづら曲がりを登り切ると土山峠にさしかかる。本来の峠はもう少し左にあり、炭俵を積んだ馬一頭がやっと通れるくらいであった。相模と甲斐を結ぶ交通の要所であった。
(6月10日)
大山に登ろうと自宅を出発したのが13時、登り口の駐車場に着いたのが14時近くだった。ケーブルカーの乗場辺りまで雲が下りて車の窓ガラスにくっつく程度の雨が落ちてくる。脚力を鍛えるだけなら無理をして登るのだが目的が違う。
仕方なく自宅に引き返すと途中から空が明るくなってきた。これで家にジーとしているのはもったいない。急遽、仏果山へのトレッキングに切りかえる。
15時,縦走には遅い時間の為、楽で安全な半原越えから坂尻を経由して土山峠・宮ヶ瀬ダムそして半原までのコースを設定した。
時間は スタート 15時 〜 半原越え16時 〜リッチランド16時40分 〜坂尻17時10分 〜 仏果山登山口 18時10分 〜 宮ヶ瀬ダム 18時50分 〜 半原19時半 となった。
曇りだと余り色が出ないので遠くの景色が撮れない。従って動物と植物の写真を撮りながら登る。余り急なところがないので息を切らす事もなく誰でも登れるコースである。途中、湧き水がありそれを汲みにくる車が結構ある。
半原越えを過ぎるとズーっと下りである。露天風呂のリッチランドの駐車場は車で一杯だった。料金も650円とそれほど高くはない。坂尻までの長い下は結構膝にきた。
坂尻から先はまた登りになる。ここで雨が降り出した。景色もそこそこに急いで登った。登りきると宮ヶ瀬湖が見える。ここからは湖畔の入り江の景色を楽しみながらダムまで歩く。結構、釣り師が多くスカリを使っているグループもいた。
ダムの周辺はトンネルが沢山あって景色も程ほどしか楽しめない。一路半原に向かった。
昔この秀麗な花を家に持ち帰ろうとしたら母親から禍が起こる止められた。
それから興味が無かったが新居に引越しをした日に道端で咲いていた。
この花が咲くとここに住んだ歳月を振り返る。
ことしもこの花が咲いた。
写真ならば大丈夫だろうからと半原越えを探した。竹と意外と合っていた。
半原越えから宮ヶ瀬湖畔に出て探したが湖畔では見つける事が出来なかった。
2003年9月八菅山付近