御正体山 |
|||
富士山が掴めるぐらい近い |
|||
山間の道 |
登り下りが多い
|
||
04年1月31日 、行ったことの無い山へ、Tさんとまたまた挑戦である。前々日に彼から今週の最終確認があった。もともとは一泊りで別の山に行く予定だったのを、私の都合でNGとした。その代わり日帰りで雪の多い山に行く事 を決めた。 御正体山、昨年五月に菰釣山から見ると堂々と構えて簡単に人を寄せ付けない、そんな雰囲気があった。そして、標高があり雪も多い、そこへ向った。 |
6時半の待ち合わせに少し遅刻をしてしまった。Tさんの四輪駆動はその時間を補ってくれた。 しかし、両国橋を過ぎて、前方の山に気を取られ不法駐車の車にあと少しでぶつかりそうにな った。その時から、彼の運転への信頼感が吹き飛び、やけに右足に力をかけるようになってしまった。 |
||
山中湖結氷 |
道標 |
||
青根から前方にそびえ立った山に気を取られた。その山は、大室山だった。方角的には左にあると思ったが、正面に構えていた。 さて、それに勝るとも劣らない威風堂々の御正体山である。登り口の山伏峠に到着すると標高が1000mもあ った。頂上までの標高差は僅かに600m強である。ここで気が緩んだ。2時間位でいけるので昼飯は帰りに道志のそば屋で喰おうかと軽く構えた。 (7:55) |
雪は峠から残っていた。少し登ると、 左右の山なみに僅かに道が見え、山間を 縫って来た事が良く分かった。そして、山中湖の結氷が見えた。 このルートは、登ったと思ったら、直ぐに下り、また登る。2回ほどアップダウンを繰り返し、上記写真の分岐点に到着した。左が石割山、ここまで50分掛った。 (8:45) |
||
あれが正体 |
ブナ林を抜けて |
||
この辺りから杉の木が少なくなり、ブナやモミの木が目立つようになる。すると、直ぐに奥ノ岳の頂上に至った。 木々の後ろに高い山がそびえている。あれが目指す御正体山だと思った。(8:50) |
ここの積雪は15cm程度、軽アイゼンを装備して進んだ。先行者の足跡はアイゼンの歯型は残っていない。山なれた人なのだろう。 雪はさらさらとして、踏むと音を立てる。前でTさんがボソボソと話す言葉をかき消して会話にならない。 |
||
手前杓子山? |
八ヶ岳 |
||
杓子山の左にあった富士山が右に見えると、らんぼうさんが「眺めが、このコース最上のものである。」と書かれた送電線の場所にでた。 ここまで15分、確かに素晴らしい眺望である。(9:05) |
右手には八ヶ岳の赤岳や硫黄岳を見る事ができ、左にはもちろん富士山を望む事が出来る。 この素晴らしさをそのまま表すには広角カメラでないとできない。 ジッとしていると風が冷たかったが、この場所の先は眺めの楽しみは少なくなる。 |
||
最上の景色 |
|||
鉄塔下でカメラを構えるTさんと、その手前で構える私。10枚位シャッターを押したが、持参のカメラでは表現できないのであきらめた。 |
少し休むと若い人が追い越していった。鉄塔からまた下りになった。笹が生い茂り道が狭くなった。鉄塔で引き返す人が多い事が想像できた。 |
||
中ノ岳 |
前ノ岳から見る |
||
一旦下り、目の前の小高い山を120m位上ると中ノ岳についた。(9:40)ここからまた下りになり、正面に控える山が間違いなく御正体山と思った。 |
しかし、やっと登った場所の道標は前ノ岳であった。カラマツがこの辺りで多くなった。また少し下り、そして登りになった。(10:05) |
||
ニセピーク |
雪道を進む |
||
Tさんのペースが落ちる 。この登りの先こそ目指す御正体山と自分に言い聞かせた。上写真の大木の先は少しなだらかな地形になった。(10:40) |
今度こそ頂上だと思った。しかし、行けども行けども頂上に辿り着かない。何だこのやまは!頂上がない山なのか? |
||
この付近にはツツジの木が点在した。新緑の時は凄く気持ち良いルートかもしれない。 200mも歩いただろうか右手に祠があり、ここが頂上だと思ったが、実際はそこからまた少し先に祠があり、そこに頂上を示す標記があった。 |
やっと到着した頂上でTさんとビールで乾杯した。このアルコールが凄く効いた。 日当たりがよく、風の吹き込まないこの場所で横になりたくなった。切り株に二人で腰を下ろし、地図を見ながらこの場所を再確認した。 (10:50) |
||
|
|||
11時10分下りを開始。私は完全にこのルートを甘く見て、其のしっぺ返しにあってしまった。下山ルートでは、登りになる度に、辛さを口に出した。 そして、Tさんはやはり10才若い。体力の回復も早く帰りは置いていかれるかと思うほどであった。(13:40)
|
この山の威風同道はダテではなかった。帰ってかららんぼうさんの「一歩二歩山歩」の切抜きを取り出してみると、『標高はそれ程でもないが、コースは結構きつい』と書かれていた。 まさにその通りの山だった。
|
||
コースタイム 登り3時間、下り2時間半。 山伏峠〜(50分)〜石割分岐〜(5分)〜奥ノ岳〜(15分)〜鉄塔〜(35分)〜中ノ岳〜(25分)〜前ノ岳〜(35分)〜ニセピーク〜(10分)〜頂上 |
|