乗鞍岳

紅葉前線は標高2200mの冷泉小屋辺りが盛りです。

 

番所大滝

 

番所地区

04年10月9日、台風22号が関東地方に向って北上していた。それにも係わらず、女房と紅葉の乗鞍岳に向った。今回も計画は全て彼女に任せて、運転手と化した。

ラジオは殆ど台風予報であり、CDを聞きたいと言う。しかし、私の車のグローボックスには『蓮井朱夏』、『中島美嘉』、『松山千春』が其々1枚しかない。その中から松山千春を選択したので、彼の歌は冬に聞く曲だと私が言うと笑って外を指差した。それ程寒くはないが雨が続き、『大空と白い大地のその中で』 と歌が流れた。

乗鞍(鈴蘭)に早く着いても見物出来る状態ではないので、家を10時に出発したが、それでも15時前に着いてしまった。宿を確認し、傘を差して番所大滝を見に行った。

雨で水かさがまし、大滝は大瀑布で飛沫が風に煽られて下から上に舞い上がり、見物どころではなかった。そして駐車場から左は渓谷沿いの道になりこれを進むと滝の上にでる。しかし、女房は車の中で待つと言うので、一人で行った しかし、水の量が多く少しにごり、雨が降りつける中では渓谷美を楽しむ状態ではなかった。

夕焼け

 

お花畑木道

 

畳平

15時を過ぎ宿に入ったものの、唯一の娯楽はテレビだけで何もなかった。しかし、そのテレビも台風情報が殆どで見たい番組はなく早々にビールを飲みだした。

少しほろ酔いになった時、外の露天風呂が空いたと帳場から連絡があり早速出掛けた。乳濁色の湯は白骨温泉を思い出させた。ここは大丈夫かと女房と話す。隣のグループはお酒を飲みながら入っている。

 

大黒岳、富士見岳

 

乗鞍岳エコーライン

風呂から上がると、向かいの山は段々と赤くなっている。風呂上りのまま車で乗鞍岳が見える場所まで行き、写真を撮った。明日は台風一過の晴天で、青空に浮かぶ山々が楽しめそうであった。

宿の朝食は7時半から、朝一番のバスは7時。女房の話では一番のバスに合わせて食事を準備するとのことだったが、『弁当を作ります』がその答えだった。話が違うが、何とか7時に 食事を早めてもらった。

乗鞍岳エコーライン

 

倒木と小さな木々の紅葉

 

恿霊神(乗鞍開山)

食事を終えてバスの出発場所に到着したのが 、8時発の15分前だった。既に大勢が並んでいた。往復で2000円を払い列の後方に付いた。一台では乗り切らず、増便のバスが出てそれに乗った。

全員が座れるように配慮されている。また、途中nバス停からも乗れるが、その人たちは補助席となる。折角の景色だから車窓の外を楽しみたかった。しかし、段々とガラスが曇ってきた。

ダケカンバ

 

ダケカンバと一瞬見えた剣ヶ峰

 

紅葉

明らかにエアコンを点けていないのが原因で、前のバスは曇りがない。我慢できず、大きな声で『エアコンを点けて下さい』と言った。その効果が直ぐに現れてきて外が見えるようになった。

しかし、急な坂に入るとまたエアコンが効かない。曇ってきた。段々と腹が立ってきた。何のためにこんなバスに乗っているのだろうか。紅葉を見にきたのに、一体このバス会社は-----

2400m辺りから高木の紅葉

 

 

 

怒る自分を奥さんが抑える。仕方ないかと思いつつも前のバスの曇りの無い窓を見るとやっぱり納まらない。畳平に到着し、運転手の方に意見を求めたが、納得できる説明がなかった。

畳平からは富士見岳を経由して剣ヶ峰に行く事にした。家族連れもいたが軽装で寒そうだった。彼らは透明なビニールコートを着て登り始めたが、子供たちが山嫌いにならないか心配だった。

2200m辺りの紅葉

  

 

三本滝

鶴ヶ池を過ぎて登りはじめるが、辺りはガスで余り見えない。そして、防寒着は着てはいるが寒い。この頂に登って楽しいかどうか何度か足を止めて考えた。そして、50m程登ったところで下山する事を女房に言った。

『この天気では頂に立っても楽しくはないからやめよう』。そして下山を始めた。時折ガスが少し取れたが、やはり頂上付近は全く見えない。下山が正解だった。

大雪渓下のトイレ脇に登山道がありそれを下ると乗鞍を開山した僧の像と碑があった。その碑から先はエコーラインを歩き、ハイマツとダケカンバを楽しんだ。

写真でみる乗鞍の紅葉はこの位ヶ原辺りのようである。するとやはりこの時期ではなくもっと前に来たほうが良かったのかも知れない。ここは全体として紅葉する木が少ないようで ある。

紅葉真盛り

 

三本滝

 

 

すずらん橋から

冷泉小屋まで歩き奥さんは疲れたらしく、バスに乗る事にした。此処からも紅葉はまだまだ楽しめるのだが、諦めた。そして三本滝で下りて、滝見物うをした。道がぬかるんで歩きにくかったが、それなりの滝を見て、またバスで観光センターまで移動 する。

すると、すずらん橋から大勢の人がカメラを構えていたので、負けじとUターンして写真を撮った。そして、ここからは一目散に家に向いました。そしえて、天気に恵まれない北ア乗鞍岳の旅が終わ った。宿の食堂で能登の方から頂いた『もみいか』が一番の収穫だった。

冷泉小屋前

<交通> 

中央高速に入り諏訪湖を過ぎて、岡谷JC(ジャンクション)で長野自動車を走り松本ICを出る。

<コンビニ>

<経路>

 

1日目(日)

 中央高速(松本)〜

2日目(日)

 

<費用>

 

高速料金   3950*2(往復)=7900円

燃料代    3500円

エコーライン乗車券 2000円*2=4000円(往復)

ビール・日本酒  1300円

ソバ(昼食)  700円*2名=1400*2回=2800円

宿代      13000円*2人=26000円

合計       40500円