大山

【山の大きさ】

軽装で登る人が多いが結構大変な山 です。駐車場から歩くと高度差で1000m位はある。この高度差は、名高い山に匹敵する。例えば穂高でも1日目を涸沢泊まりとするとせいぜい700m、翌日また同じ位を登れば頂上である。従って 、この山に登った人は脚力に少し自信を持って頂きたい。

【大山の賑わい】

 大山講は大山信仰の講中である。関東をはじめ各地に多数の大山講が結成された。小さな部落では1つにまとまったが大きな部落では三つ四つになる事もあった。江戸は当時既に百万都市であり多数の講が作られた。

 夏山(旧暦 6月27日〜7月17日)と言った例祭期間には各地から大山を目指して講中の人が集まってきた。宝暦の頃大山詣での人は20万人も有ったと記録があり、略一日一万人の大群衆で各交通の要所はごった返す賑わいであった。

 交通の要所には石灯篭・道標・鳥居等が設置され参拝者の往来の目印になっていた。今でも昔の大山道の辻には立派な道標を見る事が出来る。

大山寺→大法要 2月28日

阿夫利神社→初詣 1月1,2,3日、筒粥祭 1月7日、節分 2月3日、春季大祭 4月5日〜4月20日、大祓式 6月30日、夏季大祭 7月27日〜8月18日、秋季大祭 8月27日〜8月28日、薪能 10月上旬、新嘗祭 11月23日、除夜祭 12月31日

【大山の流れ】

 大山は南のヤビツ峠で丹沢山地に連なり、北東の唐沢峠で三峰山に繋がっている。略独立峰の態をなしているので高度の割には長い尾根を四方に伸ばしている。侵食の進んだ尾根には川があり、大別してニ系統になる。

 一つは大山の西側・東側・北側の水を集めてその麓を巡り相模川に合流するグループで中津川・唐津川・谷太郎川・新玉川等がある。

 他のグループは東南側と南側の水を集めるもので渋田川・大山川・善波川・大根川・春岳沢等がある。これらは相模平野西部で合流し鈴川や金目川になり、更に南下したあと合流し花水川となり相模湾に入る。又藤熊川は中津川の水源地域の名前で、川は丹沢山地の中で布川、次いで中津川と名前を変えて、大山の周辺を大きく迂回して相模川に合流する。源流の一つはヤビツ峠のバスターミナルの広場の角から門戸口近道と書かれた道を下った辺りのV字の沢に始 まる。『相模大山』より抜粋

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