五町歩の滝

五町歩の滝

この滝は下の滝との情報がありました。後日確認します。

11月8日(土)

丹沢.info:リンク&登録」に当ページを登録しているが、どういう訳かそこからのアクセス件数が少ない。 参考の為にアクセス件数の一番多いページを検索するが、更新時期は古かった。トップのものは往々にしてこんなページが多い。

それではと二番目のページを見てみると、興味深い言葉が目に飛び込んできた。「やがて目の前に、背の高い貴婦人がスラッと-----、紅葉の時期に行くと更に----」と書いてあった。貴婦人等 会った事もな いので、余りイメージが湧かない。しかし 、その滝の名前は”姿の良い滝”と頭に残った。そして、紅葉の時期には是非行かなければならないと思った。

先週、凡そ1000m位に紅葉前線があったので今週あたりがこの滝の見頃と判断し、ホームページの「ようこそ!山へ!」に再アクセスし、経路をプリントして出発した。

しかし、万全だと思った準備も、駐車場に着いて自分にビックリした。デジカメを積み忘れていた。これから帰れば往復1時間半は掛る。どうしようかと迷っていたら100万画素の携帯電話が腰にぶら下がっている。これで我慢し、また次回にチャンとした写真を撮れば良いと 、自己嫌悪に落ちる自分を慰めた。

歩き出して25分本谷吊り橋に着いた。少し下がったところから丹沢山に向う道になる。橋を渡り右に移動すると大きなホオノ木の下に到着する。ここから杉林を登る。 途中で右に分岐があるが真っ直ぐ進む。

段々と高度を上げる。見晴らしが良くなり、上記木橋にたどり着く。ここは落ち葉が多くふかふかして気持ちが良かった。しかし、段々と崩れた道になった。

吊橋から35分で雨量観測所分岐に着いた。ブナ等の木が多く、”懐かしい木の香り”が漂っていた。ここは気持ちの良い場所だった。

そこから10分でキュウバ沢分岐に着いた。そこを登り始めて直ぐに標識の無い分岐になった。左のしっかりした足場を進んだ。直ぐに金網の扉をくぐった。杉林に入ると暗くなり、この先の道への不安が過ぎった。

ホームページのプリント通り進むと、二つ目の道標があった。「新大日2.9km 札掛2.6km」と書かれたところを右に巻くと、踏み跡があった。

ここからが難所、長尾尾根登山道からオバケ沢に入る。入って暫くは踏み跡らしきものが残っていた。そして、最初の沢が凡そ50m、三点確保で 横切る。

ここから、人の足跡など全くない。桟橋を構成していた木が残っていたので足を掛けようとしたが、回りが崩れてきた。石に足を掛けても崩れる。全てあてに出来ない。

最初の沢を渡り安心していると、その先の沢は更に酷かった。プリントには”牛道の沢?”と書かれていた。沢の巾は200〜300m位あっただろうか、カモシカやコジカ達が、悪戦苦闘する私が起こす落石の音で驚いて逃げていった。

普通は木に目印のテープがあるが、ここは全くない。

ホームページに書いてあった通り、水平を心がけて移動した。大きな沢を抜けると、小さな尾根に出た。水の音も聞こえた。

そこからほんの少し歩いて沢に出た。この上が貴婦人の滝かと胸が躍った。しかし、余りにも水量が少なく、ホームページに書かれていた「木立から沢音が聞こえてきた」とは一寸違う 。

更にその沢を越して水平に進むと、切り落とした木が尾根の上に並んでいた。そして雑木林の間から確かに水の音が聞こえた。そして、左写真のように滝が見えた。

やっと貴婦人の滝に着いた。大急ぎで紅葉の木々と飛沫の舞うポイントを探した。しかし、一寸紅葉が早かったのかも知れない。

解像度の悪い携帯デジカメ機で何枚か写真を撮った。

『貴婦人の滝』と想像力のある人達は呼ぶが何故だろうかと考えて見た。するとその答えは下のほうで広くなっている部分がポイントのように思われた。

そこがスカートのように見え、教科書に載っていた鹿鳴館時代の女性が振り向いた姿に似ていた。やはり想像力のある人は凄いと関心した。確かに30m位の高さを八段以上に 流れ落ち、段のそこここで緩急に操る様はそれなりの女性のように思える。

20分以上眺めてから、今度は最短距離を下ることにし、五町歩の沢の右尾根を下った。

暫く進むと更に右の尾根への踏み跡があったので、そこを進んだ。すると、本谷川に到着した。しかし、水量が多く、スパッツの無い自分の渡渉する場所がなかなか見つからなかった。

沢を渡って本谷吊橋までは僅か10分程度の道のりだった。オバケ沢経由の道は一旦塩水方向に戻るので時間がかかったようだ。

次回はこのルートでこの滝を見に来ようと思う。ちなみに、左写真の橋がその渡渉ポイントになる。手前左が駐車できるよう広くなっている。