天狗岳の西尾根を下る
 

 

池(御射鹿池?)と渋御殿の神社

 

高見石の分岐と山道

 
 

8月28日、Tさんと北八ヶ岳に向いました。目的の一つには新しい800万画素カメラの実力確認です。そして、北丹沢の山頂に立つことがもう一つの目的でした。

道路は意外と分かり易く、8時頃中央インターの諏訪インターで下り、それ以降は白樺湖の看板を目印に移動すれば良いようでした。途中東急の別荘地に紛れ込んだのですが、左折の看板があり それも問題はありませんでした。

途中から九十九折の道になり、左上の人造湖を見たのは8時30分位でした。その道の途中には石造の仏像が点々と並べられていました。 この天狗も修験の山だったのでしょうか?

人造湖は正に深緑の常緑樹と、右に淡い緑の草々の色を水面に映して、とても綺麗でした。Tさんに車を止めてもらって撮影したのですが、露出が間違っていたらしく真白な画面が写っていました。それをソフトで修正したのがその写真です。

 
 

  

八方台・唐沢鉱泉 の分岐と唐沢分岐

 

鉄橋と岩の上を進む

 
 

8時50分、「渋御殿湯」に駐車料金を支払い沢沿いを歩き出すと、左手に社が見えた。由来等側に書いたものが無かったので先を急いだ。

渋御殿から茅野迄は一日3本のバス便しか無かった。お問い合わせは下記の電話までお願いします。須訪バス TEL0266-72-7141迄お願いします。

直ぐに分岐になった。渋川の橋を渡り高見石と中山峠に向かう、登りは少し急になった。9時10分、高見石の分岐に到着する。左手の針葉樹の間から尾根が時折見える。

9時40分、「八方台・唐沢鉱泉 の分岐」に到着した。ここからは尾根歩きでなだらかな登りに変った。20分も進むと前方に中山が見え、幾分下ったら、左上の写真の唐沢への道標があった。

 
 

 

苔むした岩とズーと続く沢の道

 

別天地の黒百合ヒュッテ

 
 

10時10分鉄橋を渡ると道は一変した。沢を登って行く感じの道になった。大岩の上を歩き、石に注意深く足をかける。人が通るところは苔が剥がれているが、周りは苔むしている。

この道は雪が降ったら進むのに往生しそうである。雨で濡れたときも滑らないよう注意が必要である。10時40分、だいたい半分以上過ぎた時に年配の女性とすれ違った。黒百合平まで残りの距離を聞いてビックリした。『まだまだ、ここは1/3程度でこれからがきつくなる』

10時50分、暫く水の無い沢を進むと、瀬の音がして水が流れていた。この高地でせせらぎが聞けるのは嬉しかった。そして、そこを過ぎると黒百合平だった。女性は別の所と間違えたようだった。

黒百合ヒュッテを左に見て、正面には真っ青な空、右手には天狗岳の稜線が見える。シラビソの森に囲まれたこの広い草原ではゆっくりと時間を楽しみたくなる。Tさんがコーヒーを飲もうとしたが、豆から挽くので時間が掛ると言われた。残念。僕らはいつもゆとりがない。

 
 

黒百合ヒュッテの青空

 

 

木道と中間地点にあったダケカンバ?

 

中山峠と東天狗

11時5分、後ろ髪を引かれながら天狗に向った。真直ぐに進むとテント場がありその奥に木道があった。木道の脇には緩やかな流れがあり、2000mの別天地へ来たようだった。

でも冷静に考えれば山の上にいて天気が良ければ何処でもその瞬間は最高に嬉しいものだった。ダケカンバが真中で踏ん張っている先を過ぎて11時10分中山峠に到着した。

 

 

左右の天狗

 

稲子岳と中山

 

中山峠から見た天狗岳は確かに頂上が突き出て、左側は落ち込んだ険しい山のようだった。しかし、少し先に進むと二つの山が並んで丁度女性の胸のようにも見えた。

10分ほど登り降り返って見ると、稲子岳か?急に落ち込んだ急峻な山や、黒百合平や高見石方面のシラビソの森がを眺める事が出来た。

 

 

この後急な登りに変わる

 

主稜線沿いと天狗ノ奥庭からの合流点

 
 

辺りにはハイマツが多くなり、所々でシャクナゲの木もあった。早い時期には花が楽しめたかもしれない。急坂になり休む回数が多くなった。

12時、黒百合ヒュッテからの登りと合流する地点に到着する。頂上はもう手が届きそうだが-----。摺鉢池は二日前の台風の影響で濁っていた。 ヒュッテや天狗ノ奥庭も望める。

 
   
 

 

あと少しが大変だった

 

根石岳への下りルート

 
 

酸欠の影響か?見えているのに中々進まない。一箇所鎖場があったが、私にとってはそれほど急ではなかった。

12時15分、フラフラしながらようやく到着する。今回はTさんが高山病のようで食事が進まない。二人とも勿論アルコールは飲まない。

 
 

西天狗と峰ノ松目稜線

東天狗の大岩

 
 

 

西に向う鞍部から、東天狗と根石岳

河原木場沢ノ頭

 
 

段々と雲が多くなり視界は余り良くない。天狗の頂上だと思った大岩を少し下に見て、根石岳やその先の硫黄岳方向を眺める。雪の硫黄岳を登った記憶が蘇ってきた。

”あの時僕も若かった”と頭の中で歌が流れてきた。Tさんのイビキが合いの手のように入ってくる。残念だが、南八ヶ岳は雲に隠れて全く見えない。

 

カップルが記念写真

 

13時、東天狗を後にして、西天狗に向う。体調不良のTさんは西天狗に向うのを少しためらった。其々の標高は東天狗2640mで西天狗は2645.8mで東より高い。

80m位の登り返しになった。13時20分、東天狗から西天狗まで行く人は半分ぐらいしかいない。従ってここの頂上はスペースにゆとりがあるが、展望の点では東に劣る。

 
 

 

ここから携帯電話のカメラ(急な下山路)

 

第二展望台からの景色

 
 

頂上にはナナカマドが赤い実をつけていた。ここで記念写真を撮って下山を開始した。13時25分、勾配が急でしかも大岩を縫うように下る。カメラはリュックに入れて携帯電話のカメラ機能を使う。13時50分鞍部に到着し、登り返す。

7分かけて登り返すと『第二展望台(河原木場沢ノ頭)』の標識があった。振返って東天狗を見ると余りに急峻でこちら側から登るのは気力がいるとTさんと笑った。天気がよければ南八ヶ岳が綺麗に見えるのだが、生憎の雲り空で頂が見えない。ここでやっとアルコールで乾杯をする。

 
 

 

第一展望台とその景色

 

登り返しと車中でみた八ヶ岳の夕焼け

 
 

この先はなだらかな下りになった。あの急坂が無ければこのルートの方が歩き易い。14時30分第一展望台に到着した。東天狗が遠くに見えた。15時40分、小川を渡ると唐沢鉱泉に到着した。バテバテの僕らは残った平坦な道を行けば良いと思っていた。

しかし、駐車場の正面の道はクネクネと登っていた。100mの登り返しだった。16時15分、唐沢鉱泉分岐にやっと到着。16時45分、「渋御殿湯」の駐車場の下に到着し、天狗を登って天狗になった鼻は疲れで萎れていた。

 
 

唐沢鉱泉駐車場前

 

<交通>  

中央道の諏訪ICを下りて国道20号線を走り左折する。152号を白樺湖方面に走る。堀の信号を右折し191号(湯の道湖東)を真直ぐ進む。

<コンビニ>

掘の信号の場所に、最後のコンビニ(セブンイレブン)があります。

<時間>

渋御殿湯〜(50分)〜八方台・唐沢鉱泉の分岐〜(70分)〜黒百合平〜(5分)〜中山峠〜(50分)〜黒百合分岐〜(15分)〜東天狗  小計 3時間10分

東天狗〜(20分)〜西天狗〜(35分)〜第二展望台〜(30分)〜第一展望〜(70分)〜唐沢鉱泉〜(25分)〜唐沢鉱泉分岐〜(30分)〜渋御殿湯  小計 3時間30分

合計6時間40分

<費用>

高速料金  3250*2= 6500

GAS代    40L*125=5000 300km

駐車料金  1000円

二人の為半額負担  6250円