細野林研組合

長沢正教著『山里に生きる』に、”細野林研組合”の事が書かれています。その中から主だったものを、抜粋してみました。

1)組合結成 昭和57年3月

2)「細野林研組合」とは森林を新しい試みを行いながら研究する組織であり、且つ故郷の自然を愛し、無償の労働をもって”森林を育てたいという志を持ったもの”が集まって出来たものである。

3)参加の資格は細野集落の住民であること。

4)組合の管理する場所は仏果山の南山三ヶ所、総面積で4.3ヘクタールである。

平成15年4月時点での組織構成員   23名

組合長    高久 繁

組合長  秋山 辰男

組合長  飯野 臣晃

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特記事項

組合の若返りを図って、現在組合員を募集中です

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活動実績

2003年8月    林研広場前の雑草刈りを行いました。
2003年10月  南山の除伐作業

私にとって初めての林業作業でした。鉈を振るって枝打ちをしたり、切っても倒れない木を倒す「てこ」の仕事をやりました。水を余分(750ml)に持っていったのですが 、その重労働の為か少し足りませんでした。

また、鉈を打ち下ろす際、自分では木の枝に対して鋭角に歯を入れているつもりでしたが、メンバーに2度指導を受けました。頭で分かっていても客観的に見ると真っ直ぐ入っていたようです。

腰を下ろすものがないので何か準備が必要です。杉の枝を敷くのも一計のようです。

2003年11月  南山の除伐作業

用事で遅れて行った時、チェーンソウの音が横から聞こえたので水平方向に移動したら、更にその上で作業をしていた。音は余り参考にならないようです。若い会員が1名入ってきました。

2004年02月  伊勢原での伐採作業

木を切って欲しいと言う地主の要望と、きのこ用のホダ木が必要な組合の要求が一致した。これが一番無駄の無い商・物流で、需要と供給の理想の姿である。

今の時代はインターネットが発達したのに無駄が多すぎるようである。それはインターネットに思惑が混ざり、実際の需給のバランスを壊しているのではないかと思われる。

さて、伐採作業は事業部長の車で移動したので様々な話を聞くことが出来た。残念ながら筆記用具が無く、『巡礼峠』に登場する坊さんの名前の付け方についてだけしか覚えられなかった。

2004年03月  きのこの菌床つくり

2月に切った木の菌床つくりを行った。

    

先ずは椎茸菌をホダ木に打ち込む作業である。準備したもの、作業台、ウマとドリル、かなづち、チェンソーである。みな夫々の工程を分担した。

きのこ菌を塗った面合わせを行いやすくする為白墨でマーキングする。

なめこ菌の大瓶3本でホダ木36セット分塗れた。

丸いバケツの方が調合がし易い。瓶の口からは出せないのでカットする。

菌1に対して米ぬか2、おが屑(面合わの切断で出来る)4の割合で調合。 水を入れて発酵を促す。水の量は握った時に指の間から少し垂れる程度。

調合した菌床を切り口に1cm程度塗る。真中を少し薄くして木がぴったりと合うようにする。

塗り終わったら相手になる木を上から押し付ける。

細い木は倒れやすいので真中、段々と太い木で周りを固める。出来れば段積みが出来ると良い。

04年10月10日キノコのホダ木を分配、椎茸が300円、ナメコが600円

旅行の為翌日に残ったものを引き取りに行ったが、小さいのと一部腐ったものしかなかった。

左が腐ったほだ木、合わせ目をはがすと中は黒い。

15cmほどの木は真っ白だった。

これを頭5cm出して庭に埋め込んだ。これはからどちらに多くできるか楽しみである。

2004年9月    林研広場前の雑草刈りを行いました。

道具がノコ1本だけだったが他の人の鉄製の箒を持っていたのでそれを使用した。草刈機は細かい部分(ツル、溝になった部分)の作業が出来ないのでやはり人力が必要だった。

2004年11月    1号林地間伐

 間伐前と間伐後

1号林地は2号林地より急斜面で、木を倒す作業は大変でした。しかし、林地入り口への道は林道を下に見て、経ヶ岳を仰ぐ景色のいい場所です。1日だけでは作業は終わりませんでした。

2005年の予定

2005年10月9日 2号林地枝打ち(雨天は10月16日)

2005年11月13日 2号林地枝打ち(雨天は11月20日)

2005年12月25日 忘年会(予定)

2006年1月29日  きのこ原木伐採(予定)

 

山の道具

梯子

抱えたり肩に担いで下りるが、長いので枝や蔦に絡まる。また、滑ったときにステップ部分で体の一部をぶつける。今回頭をしこたま打ち付けた。

地下足袋

エッジが効かないので登り方が違う、つま先を上手く使う。地下足袋は木で滑らないと思ったが良くすべる。また、足の甲の部分は無防備で木が落ちたとき骨折の恐れあり。 しかし、はきやすく脱ぎやすい。靴下は当然親指の分かれたものを着用する。

安全について

木が足の上に落ちてきたりするので、地下足袋ではやはり危ない。

また、木の倒れる場所が想定していた反対に倒れてきた。

チェーンソウの燃料

燃料は25:1の混合油  125円/リッター

間伐材の利用

楽しみ

椎茸の菌を埋めたホダ木を頂いて我が家に置いておいたところ、椎茸が出てきました。奥さんに食べ方を相談したところ焼いてみたらと言われたので取り立てを食べてみました。

肉の柔らかさとさくさく感、それに椎茸の香りがし最高に上手かった。これも林業をやる喜びの一つになる。また、木も無駄にならない事を改めて感じた次第でした。

驚き

会社の総務の担当者と話す機会があり、先日まであった会社の桜並木(延長100m位)が無くなった事に話が及んだ。先ずはその処理費用にビックリした。420万円も掛かったとの事だ。

そして、切った理由は近所の住民からのクレーム(毛虫)によるものだった。