三宅島

マカドネからエビネを撮る

レンズに水滴がついて魚がボケてしまい、このあとカメラは作動不良に

右上段の写真は天狗屋さん2階からの御蔵島です

船中で楽しむ夕焼け

 

  7年09月13日(木)から9月15日(土)

<天候> 13日 雨、14,15日 晴れ

東海汽船株主優待券を10枚(5人分)入手し、以前から頼まれていた離島釣行を企画した。主題は『冥途への土産話ツアー』。eメールの内容は、「冥途への土産話に三宅島へ行きませんか? しかも、哲チャンの『天狗屋』に泊まって、目指すは三本岳、ターゲットは80cmのメジナ。 あの世でも自慢できる釣果ではないでしょうか。」と送った。還暦を過ぎたUさんから「小生、現在冥途へ行くまで長期休暇中ですので問題ありません。」と返事があり、笑った。 それでも4人しか集まらない。あと一人を誘う為、再度『80cmオーバーまであと半月』と誘うが当りはなかった。日 夜

 其々が会社と自宅から竹芝桟橋に集合する。夜景を見ながら先ずは前祝を上げる。乗船後、神経質で眠れないと言っていたUさんは、横になるといびきをかいてぐっすりと寝ていた。神経質には全く見えないMさんは、その為に寝れなかったらしい。

13日 三本岳から今崎へ

 本当は天気予報から14日を希望していたが、明日はのれるか分からないと、小雨交じりの中を出航する。子安島が見え、エビネが直ぐそこに見えたときに”やった”と胸が躍った。夢は実現し、しかも”哲チャン”と一緒である。彼は入るポイントを我々に教えてくれる。磯は海苔でツルツル滑るのでその忠告もあった。我々には彼のように磯を跳ねるように歩くのはとても危険である。本場左とチャカ付けに分かれて始める。コマセを巻くと大型メジナが浮き上が ります。白い大きな魚体もサラシの下で何十匹とコマセに群がります。左写真のSさんが先ずは掛けます。40cmオーバーですが、タモを入れてその白い魚体をよく見るとイスズミです。暫くして今度は40cmのムロアジが付けエサを食い、それが次々と竿を曲げます。Mさんは3号ハリスをブチブチと切られてしまいます。 やっと、間違いに気付き6号ハリスに変更しました。

 途中で私は神津島向かいに、Sさんは本場井戸へ、Uさんはチャカ付けで哲チャンに仕掛けのレクチャーを受けます。釣れるのはやはりイスズミと、ベラにムロアジ、ロウニンアジにヒラマサの子供サイズ。沖に大型メジナが沸いているが食わない。チョンボリに居た釣り人が移動 し(30cmサイズが入れ食いで飽きたらしい)、Sさんが入る。コマせるとメジナが浮き上がって来る。直ぐに釣り上げるが、波を被るので危険と判断して移動 した。私も入ろうと思ったが、途中の括れた部分は海苔がいっぱいで行く前に海に落ちそうなので諦めた。雨と風で身体が段々と冷えてきた。12時前に撤収が決まった。

 次は地磯、今崎の割間で竿を出す。しかし、ここではダツの猛攻にあう。時折強い引きはイスズミでメジナがでない。終わり頃、哲チャンが来ていとも簡単にメジナを引き出した。脱帽である。

14日 地磯のハナレ

  一寸渡船料が高くて躊躇ったが、皆が行こうというのでハナレに向かった。海に向かって左右に2名分かれる。右は日影、左はサラシがあるが陽が当たる。こんな時は仕掛けが見えないのか、日影が釣れ易い。私とUさんが右に入り、根際を攻める。メジナは居たがサイズは33cm、ブダイ、イスズミにベラなどであっと言う間に五目以上達成で覚えきれない。メジナを釣っていない人のために左側手前に移動する。彼らは左の根際のサラシを攻めていないので、 そこを攻めると45cmのイスズミ、その引きを楽しむ。8時44分、右のUさんの竿が曲がる。何度かやり取りしてタモに入ると44cmのメジナ、 彼のレコード更新です。

 沖の潮が段々と近づきハナレに入り込むと、メジナが入れ食いになった。サイズは40cm弱で最大が38cm。何匹釣ったか分からないが、 多いのは30cm前後の尾長メジナである。 また、4人とも五目以上の魚種も上げて15時終了した。(ここでゴミを燃やした痕がありました)

 宿に戻ったがやることが無く、宿の眼下に見える防波堤で竿を出すことにした。ここは三宅で初めて付けエサが残るので段々と深くした。竿一本で沈ませて流すと、終了間際の17時半やっと当りがあったが、凄い引きでスプールが逆回転し糸が引き出される。スプールを持って無理に止めると道糸の結束部分が切れた。三宅島の釣りを体験した。

15日 今崎、伊ヶ谷

 翌日、今日こそ地磯探検で先ずはツル根に向かった。細い道を走り、退避場所に車を止めてヤナガネの看板 のところを下る。事前に書いておいた地図は宿に忘れていた。全体に浅いので諦め、つぎはツル根の看板を下るがここも下りるのが大変な所だった。結局諦めて、 二人は錆ヶ浜の堤防、残りは今崎のオヨギドで竿を出すことにした。しかし防波堤は荷卸し中で、先端に行くことができない。また、オヨギドを見ると水深がなかった。 結局、今崎のワシ鼻とイガヤの防波堤に分かれて釣ることになった。イガヤはコマセると50cmのメジナが数匹、コマセに踊 った。

一方写真上のワシ鼻は全く当りがありません。暫くすると、「Sさんが大変な状態だ(海に落ちた)」と言ってイガヤの私を迎えに来させ、結局4人で防波堤で竿を出した。見える魚は釣れません。サバとブダイそれにヒラマサの子供、ムロアジ等を釣り、終了直前にSさんに 大きな当りがありました。しかし、合わせが悪かったのかハリが外れてしまいました。

楽しかった3日間が終わり、14時半帰路につきました。

『天狗屋』は哲チャンも良いけれど、お母さんの我々を思った接し方が更に心を安らげました。それにお母さんが午前3時過ぎから手作りしてくれる下写真のお弁当、卵焼きとシャケの塩焼きが 美味かった。

【三宅で思ったこと】

1.ハリスの太さ。そんなの関係ねぇ!!そんなの関係ねぇ!!おっぱっぴ、であった。 終始6号で楽しみました。因みにハリも11号です。

2.ハリは沢山必要。ダツは直ぐに飲みこんでハリは外せません。よく使うサイズが三袋あると安心です。

3.渡船をしなければ、費用は大島とそれ程違わない。渡船分だけ余分に準備しましょう。

4.尾長メジナは潮に乗ってやってくる。口太はゼロでした。

5.三本岳はサカナの種類も量も桁外れだった。