伊豆大島の釣り場(表磯)

野増 、都営下5時半に岡田港に着くとチャーター組みは急いで降りた。我々はゆっくりとバスに向かった。初めての磯でありポイントも分からないので、焦る必要は無かった。バスから降りて磯へ向かうと、とても釣りができる状態ではなかった。うねりが次々と押し寄せて危険きわまりなかった。今年の何か起こりそうな予感は的中した。-1-

9時前、殆ど今回の大会は駄目だと諦めて、途中で見たテトラで仕切られた場所に移動することを決めた。 そこに移動して直ぐに30cmサイズの魚が掛かった。ハリス2号できられるハズもないし、途中まで寄せるとメジナでもないのでいい加減にあしらったら、ハリが口から外れてしまった。-4-

それから暫くしてまた掛った、今度は少し手応えがあった。直ぐ手前のタイドプールまで寄せた。手で持ち上げようと思った。しかし、手を出した瞬間、今度は ハリがハリスから抜けてしまった。40cmはあったと思われる。でも悔しくも何ともなかった。(魚種はスズキではないかと思われる)-5-

生きていれば釣りはいつでもできる。一番安全な場所を探した。その結果、たどり着いたのが野増漁港だった。既に先端に2名、脇にも5名入っていた。それでも何とか湾内でない位置 を確保できた。試合開始から1時間以上も経った7時過ぎ、先着者は何も釣れていない様子だった。我々もコマセをマキながら準備をした。時折、波が凄い高さで先端を過ぎて行く。-2-

次を期待してタモの準備をした。すると大きな波が次々と押し寄せテトラを越した。自分が逃げるのが精一杯でバッカンが波で海に落ちた。

残ったコマセでやろうとしたが、安全なところからポイントまで狂風で届かない。完全に今年の大会は終った。 バスから検量場所に向かうと、こんな状況でも釣れ所はあるんだと改めて思った。-6-

赤岩等の西側は殆どの磯に入ることが出来ずにバスで次々と野増港を中心に移動してきた。参加者が至る所に竿を出した。S君の予想はここでは当った。赤岩等だったら今ごろは磯を探す遊磯民になっていた。ウキを投入しても波の影響で湾内の海水が右左に動き、あっと言う間に30mも移動する。これでは軽い仕掛けは駄目だと ハリの直ぐ上に オモリを置いたが竿1本で根掛りした。-3-

防波堤先端の右側

 

 

でも殆どがチャーター組みの裏磯だった。

1位は5匹で4.3kg、ホームページを公開している新井健一さんも今年は3位、昨年の優勝者の鈴木一行さんも18位で、常連の鎌田さんが大物賞だった。そして他魚の部が該当無しになっていた。あの魚を慎重にやりとりすればと、後の祭りだった。