伊豆大島の釣り場(表磯)

その人は大島の釣りでは有名な方だった。ポイントが判らず、根が多い神の根が釣れるとそこに入って、潮吹きの方を見ると彼が居た。あちらは磯が低くく釣りづらく、こちらが有利と思っていた目の前で、何度も竿を大きく曲げていた。

何が釣れたのか見たくて、急いで潮吹きに向かった。私が行くとその人は帰る準備をすでに行っていた。が、矢継ぎ早に質問を するが、無言のままその人は帰っていった。彼は貴重な情報を伝えたくなかったようだ。

その後、その場所で竿を出すと、同じように竿が曲がった。メジナ、サンノジ全て40cmオーバーだった。 そして50cmオーバーのササヨであろう。何度かハリスを切られる。

後日、その有名な方が ササヨ釣りを雑誌投稿されていて、ハリス6号に驚いた。 彼が釣り上げていたのは全て60cm近いサイズだった。ここは大会での必勝ポイントと思ったが、波が無ければただのワンドである。

さて、2010年である 。入口が分からず踏み跡のある道を探した。丁度真ん中あたりの差木地(バス停)からの道の先が 磯への入口だった。千波に比べたら殆んど段差がない、なだらかな道を磯に下った。

大きな岩がごろごろしているところを足場を確認しながら磯に進む。神の根は途中で左折、潮吹きは直進する。

凡そ5分強で磯に到着する。 ここは少し根ぎわがえぐれていて、神の根に向かって左側に沈み根がある。コマセは手前のサラシとその根からのサラシで足元前にコマセがあつまる。また、沖に流れるときは沈み根からのサラシが右の根まで流れる。

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