平成21年4月20日(月)

調査特別委員会を設置
 今日、開催した久喜市議会臨時議会において、市内福祉団体による自立支援給付費等の不正請求に関して調査を行う特別委員会の設置が賛成多数で可決となった。

 この特別委員会は、市内福祉団体元代表による自立支援給付費等の5000万円以上にも上る不正請求について、支出を担任していた市の事務などを主に調査していく。
 
 定数は9人、議会閉会中も継続審査として調査を行い、調査が終了するまで特別委員会は存続する。
 今日の臨時議会閉会後の委員の選任互選では、岡崎健夫議員が委員長に選任された。

 この特別委員会は、ことの重要性から7人の議員が共同提案として臨時議会を請求し、設置したものだが、今日の本会議では委員会での調査に否定的な見解を示す議員がおり、採決の結果、賛成多数で可決した。

 議長を除き、賛否を表明できる議員の中で賛成した議員は、大地の石川、猪股、春山、川辺、矢野、新政議員団の新井、荒井、岡崎健夫、清水、宮崎、園部、共産党の木村、渡辺の各議員。

 反対は、公明党の角田、戸ヶ崎、岡崎克己、市政の鈴木精一、鈴木松蔵、松村、改進の岸、井上の各議員

 次回の委員会は、4月30日(木)午後1時30分から開催し、今後の調査予定などについて協議する見通し。
特別委員会の名称は、「自立支援給付費等の不正請求事件に関する調査特別委員会」、委員は、大地から石川、川辺、新政議員団から岡崎健夫、園部、荒井、共産党から木村、公明党から戸ヶ崎、市政から鈴木精一、改進から井上の全9人。

(ちょい一言)
 私は、今日の臨時議会で特別委員会の設置について議案を説明し、このことに反対する議員からの質疑に共同提案の代表者として答弁をした。
 
 特別委員会の設置に反対する議員からは、「警察の調査と捜査を上回る調査ができると考えているのか?」「今回の事件は、拡大していることではないので、司法の判断が終わってから議会が適切に判断すべき。」「刑事告訴を準備しているので、必要性はない。」との質疑や考えが述べられた。

 特別委員会の設置に関しては、私が発案して各議員に働きかけをしたことを考えれば、私が説明、答弁をするのは当然なので、ある程度の質疑は予想していたが、今日の特別委員会の設置に反対する議員の質疑の内容を聞いていて、あまりの制度や法律の無理解に愕然とした。

 議会の自律権や法で認められた権限、おのずと議会の権限、役割と相違している警察や検察当局との役割の違い、地方自治法110条に基づく特別委員会の権限と所掌事項について、質疑・討論した議員は理解が足りないのではないか。
 今日の反対した彼らの発言内容は、後日久喜市議会会議録に掲載されるので内容をご覧頂きたいが、議員が議員の知識として正しく知っていなければならない事だ。

 最近、全国的な市民団体が議員などを対象に法律や政治、一般教養などの試験を経て、級を発する動きが見られる。私としては今の所、この制度には懐疑的ではあるが、今日の反対した議員の質疑内容や理論を聞いていると、この制度の必要性もある面うなづける所がある。

 本会議では、質疑とそれに対する答弁は3回までしかできない。今後、この手のものは委員会に付託して、質疑、答弁とも回数無制限で徹底的に議論をしたい。

 ちなみに、今日発足した、特別委員会には「特別委員会の設置は必要なし」として反対の意思表明をした戸ヶ崎(公明)、鈴木精一(市政)、井上(改進)の3人が、いざ特別委員会が設置された後には委員として加わった。

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