* * - - 実際に、供血・輸血を受けられた方より - - * *

実際のところ、どうなのだろう??・・・と、ご心配の方が多くいらっしゃることと思います。
それぞれ立場の違う側から、お話をお伺いすることができましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。


供血を受け、輸血なさった方


*ボウちゃん(4才11ヶ月 イエローラブ)*
2005年1月18日門脈シャントの手術にて輸血を受けられる

ボウのことではいろいろとありがとうございました。
今週初めに退院し,順調に回復しているようです。

供血のページ,見せていただきました。
本当に詳しい情報で,きっと今後困っている飼い主さんには貴重な情報となると思います。
こちらも,今回までなにも知らず血液バンクに登録もしていませんでしたし,詳しい情報もなく,心細い思いをしました。

今回のボウのケースで実際の流れをお伝えしたいと思います。

供血のご協力をお願いして,多くの方にお申し出を頂き,何名かの方に「お願いしたい」という事をお伝えしました。(なるべくご近所の方から…)
お願いする以外の方には,検査結果が出るまで一旦待っていただき,血液が足りない時に改めてお願いします,とご連絡しました。

検査にはボウも連れて行って2頭同時に検査となるので,同時にたくさんのワンちゃんにお願いする事は出来ないため,病院側の都合と飼い主さまのご都合で日程を調整してもらいます。
飼い主さまの多くは,ご自分のワンちゃんへのリスクを心配されて,この時点で病院に電話で問い合わせ,説明を受けられました。(その結果「やめます」という方はいらっしゃらなかったですが…)
病院から○日○時に来てください,と連絡が入りました。

検査当日は,供血する側のワンちゃんが30分ほど早く病院に行き,健康診断を受け,採血をして待っていてくれました。
ボウ側の採血をし,2頭の血液を混ぜ合わせて,凝固しないかを見るのですが、結果が出るまで2時間かかるので,お仕事の方は預けて帰られたり,ご近所の方は一度連れて帰られたり…
ボウはもう用事が無いので,採血が終わり次第家につれて帰りました。
2時間後,一致すれば採血が行われます。
今回は採血する病院と手術を行う病院が違うため,採血した病院で保管してもらい,手術前日,入院する際に取りに行き自分で運びました。

ネットでお申しで頂いた方はメールや直接お礼をお伝えすることができますが,(お仕事ということで預けて帰られた飼い主さまにはお会いできませんでしたが)血液バンクでご協力くださった方は,お名前も,ワンちゃんもどの子かわかりません。
ボランティアでお願いするには時間的な拘束やワンちゃんへのご心配等,本当に大変な労力をお掛けすることになるので,せめて感謝の気持ちだけでもお伝えできれば…と心苦しい部分もあります。
ネットでお申しで頂いた方,直接顔を合わせることの出来た飼い主さまには、交通費のつもりでほんの少し商品券と,ワンちゃんへのお菓子をお渡ししました。
このお礼については,ボランティアなので…と気分を害される方もいるかもしれませんし難しい問題だとは思います。

血液は手術によって○頭分必要です,と病院から指示があると思いますが,一致するためには何頭に供血をお願いすればいいかは,運もあり,検査してみないとわかりません。
また,○頭分用意して,とは言われましたが,それでも絶対足りるとは言えないそうで,余るかもしれないし,倍用意しても足りない時は足りない…
必要量は目安であり,実際は手術してみないとわからないということだそうです。
結果的に,ボウの手術ではあまり出血がなく,血液が余ったため,後日病院から「他の子の手術に使わせて下さい」と連絡があり喜んで使っていただきました。

手術費用に加え,供血1頭につき,それぞれ健康診断料,採血の費用がかかりますので、大量に必要となれば費用もかさみます。
(血液バンクに登録していてくれたワンちゃんについては登録時に基本的な検査は受けてくれているので,費用はあまりかからずに済みます。)

看病や通院に奔走しながら,供血して下さる方を探すことは,手術日まで時間がなかった今回はとても大変なものでした。
ネットで呼びかけていただけなければ助からなかっただろうと思っています。

供血や血液バンクというシステムがあること自体知らない方も多いと思いますが,安定した治療を受けられるシステムが構築されると良いなと心から思います。

今回は,ラブラドールの会,ゴールデンレトリバーの協会,多くのHPやMLで呼びかけていただき,千葉・神奈川からも含めたくさんの方がお申し出くださり,遠方や小型犬の飼い主さまからはたくさんの励ましのメールを頂きました。
本当に感謝しています,ありがとうございました。

2005.1.27 Sさんのメールより

Sさんが治療を受けられた、ACプラザ苅谷動物病院では、「供血・輸血について」でも少しご紹介させて頂いたように、献血公募システム・血液バンク作りをなさっています。


供血をして下さった方


*ケンタくん(6歳、22kg、ミックス)*
2005年11月12日、肝臓ガンの手術をしたハスキーくんの供血にご協力くださいました

くっくちんさん初めまして。今回のハスキーちゃんに協力させて頂きました。
実は、うちの犬は、去年8/20にペットポータルさんの掲示板の呼びかけに答えて1度供血をさせて頂いたモノです。

そのときは供血に関する知識もなく、軽い気持ちで協力させて頂いたんですが、あとで麻酔や毛刈りの可能性もあったと知りちょっと自分の軽はずみを後悔した経験があります。
そのときに、今回のくっくちんさんがつくってくださったような輸血に関する知識を広く伝えるモノの必要性を感じながら何も出来ないでいましたので、くっくちんさんの行いに感謝しております。
ちなみにご存じかもしれませんがペットポータルさんのホームページから私は犬の供血に関する知識を得ました。

経験としてお伝えできることは、1回目の供血のあとは輸液を補填(?)して頂き、今回は、鉄剤を頂きました。

また、落ち着いた採血が出来ない場合麻酔をすることもあるという知識を得た今、2回にわたって麻酔をすることもなく、検査の結果健康状態も申し分無く供血出来たケンタを心身共によい子(犬馬鹿です)だと誇りに思っています。

この誇りは、「供血できる幸せ、健康でいてくれる幸せ」なんです。病気(ガン)は相手を選んでくれません。今健康でも1年後はわかりません。だからこそ少しでも早く、一人でも多くの供血の輪ができることを望みます。

世の中のよい子(犬)の飼い主さんが皆さん自分の子がどんなにいい子か実感するためにも供血に目を向けて下さることを願っております。

2005.1.26 ケンタママさんのメールより

ペットポータルは、「供血・輸血について」でも、リンクご紹介させて頂いています。とても詳しい記載があるサイトです。


輸血が必要だった方


*クーちゃん(8歳、猫アメリカン・ショートヘアー)*

HP読ませて頂きました
大変よく調べられ充実した内容に感服致しました
私がHPを開いたとき犬猫の供血を呼びかけるサイトは(たぶん)ありませんでした。

私の場合「猫」がベース、猫好きにはクールな方が多いようで なかなか盛り上がらず 最近は無理かも・・・ と諦めの気持ちも湧いていたところです。
猫の供血!!・・・このことが最大のネックのように思います。
なかなか 名乗りをあげてくれる人はいません。

ほとんどの人は知らない猫のために「我が子を危険な目にあわせられない」というのが本心でしょう。
責める事は出来ません、確かに嫌がる子に麻酔をかけ胸元の毛を剃り血を抜くのですから・・・  まして麻酔を使用することに最善の注意を払っても100%の保障もないのですから・・・

犬と違って お散歩をしないので猫を飼っている人との情報交換が出来ていないので本当に難しい。。。

昨年は「犬や猫にも輸血が必要」である事をより多くの人に知って貰いたくてTVやペット雑誌で取り上げてもらえるようお願いしてきたのですが相手にしてもらえませんでした。もしかしたら時代が早すぎたのしょうか? 

‘必要な時に必要なだけ血が揃う’ のが当たり前になるようこれからも 自分に出来ることをチマチマと続けて参ります。
継続は力だ!!

2005.1.26 ねこのクリスマス’のアワノさんのメールより

クーちゃん 1994.8.4日生 アメリカンショートヘアーの男の子です。
2002年秋から闘病生活が始まり、2003年1月からは輸血が必要となりました。
下記は、サイトからの抜粋です。

病院の供血猫さん2匹・先生の愛猫・知人の愛猫・そしてティアの5匹から血をもらいましたが、2月に入ってからのクーちんは1回の輸血では効果が上がらず次の日も輸血をするようでした、1回血を貰った猫さんは3週間間を空けなくてはもらえません 提供してくれる猫さんが足りないんです。
そのころの私は猫の血を求め知らない人にさえ声をかけました、「血がほしい、血を下さい!クーちんを助けて!!」 声にこそ出さないけど叫び続けてました、心から血の涙が流れてました。 苦しかった、切なかった・・・・ 

クーちゃんのサイト  ねこのクリスマス’


今回、供血の呼びかけに携わった方


*TIFFANYちゃん(4歳、ゴールデンレトリバー)*
2005年11月12日、肝臓ガンの手術をしたハスキーくんの供血にご協力くださいました

供血のページ拝見しました。
いかに日本が遅れているか・・・。
欧米並みになるまでは、何年かかるのか?
まだまだ、認識されるまでには、時間がかかりそうですね。

それでも、今回の供血犬の件では、色々な方から、知らなかったという様なお話もあったりしたので、少しは身近に感じて頂く事が出来たり、協力をお申し出頂いた方も、現れて下さり、世の中、まだまだ捨てたものではないなぁ〜と思いました。
ご自分の愛犬は供血犬としては年齢的や体重的に無理だけど、共感して頂ける方も、たくさんいらっしゃいました。

パンフレットみたいな物を作成して、お散歩仲間の方に渡して貰ったりしていけば、ネット環境の整っていない方にも浸透するかも知れませんね。

大体、手術などは緊急の場合や、平日などが多いので、その時に車を運転できる人がいない場合も多いと思います。
ペットタクシーを使ってまで、供血をお申し出して下さる方は、少ないと思うし、歩いて行ける距離なら問題ないのですが・・・。
考えると色々な事が、次から次に出てきてしまいます。

TIFFANYは、鉄剤だけ頂きましたが、お車でお見えになった方には鉄剤と+交通費だったみたいです。
以前、FENDIが供血犬した時は、病院からフィラリアのチュアブルのお薬を1か月分かな?頂きました。200ccだったからなのか?鉄剤などは出なかった様な・・・記憶にないので、多分頂いていなかったと思います。

獣医師会や動物病院での確保が出来るようになるまでの間、ネットワーク作りや飼い主さんの供血への理解度などを高められたら良いですね。
その為には、私も、いつまでもメソメソしていられませんよね。

2005.1.29 愛華さんのメールより

愛華さんは、ご自身の愛犬FENDI君のガンと闘いながら、供血を求めている他のワン達のために奔走なさりました。また、愛犬FENDI君、TIFFANYちゃん共に供血をなさった経験をおもちです。
FENDIくんは、2005.1.10 6歳10ヶ月にて、天国に飛び立ちました。

愛華さんのサイト  WANdey WANderful golden's



看病や通院に奔走しながら,供血して下さる方を探すことは,手術日まで時間がなかった今回はとても大変なものでした。
ネットで呼びかけていただけなければ助からなかっただろうと思っています。

重い病気と闘っている飼い主さんは、毎日のように病院に行き来し、つききっきりのケアをなさり、ご心配をなさっていることと思います。
怪我は、一瞬のことで、心の準備すらままならないことでしょう。
ボウちゃんの飼い主さんが書いて下さったように、そのような状況で、ご家族だけで、供血をして下さる方を探すのは、どんなに大変なことでしょうか。
まして、体重や年齢に制限があり、血液型も合わなければいけなくて、そう考えると、ほとんど不可能に近いことだと思うのです。

直接供血をして下さった方はもちろんのことですが、ご自身のサイトにリンクを貼って下さった方、MLや団体クラブなどに呼びかけてくださった方、たくさんの方の善意が繋がって、命を救うというおっきなことに結びつくことができるだと思いました。

世の中のよい子(犬)の飼い主さんが皆さん自分の子がどんなにいい子か実感するためにも供血に目を向けて下さることを願っております。

ケンタママが素敵なコメントを書いて下さいました。
偶然にも、ペンシルバニア大学での献血車のサイトでも、飼い主さんから同じようなコメントがありました。
「なんて素晴らしい子なんでしょう。本当に偉かったわ。あなたは、私の誇りよ。」

命を救うことに携わり相手の飼い主さんの思いを共有するだけでなく、自分の犬への思いや愛情も、一層強くするできごとなのかもしれません。

犬と違って お散歩をしないので猫を飼っている人との情報交換が出来ていないので本当に難しい。。。

猫は、感染症のリスクがあるので、室内飼い以外の子からは供血を受ける事ができません。室内で猫を飼っていらっしゃるお宅を見つけるなんて、どんなに難しいことでしょうか。しかも、猫の供血は麻酔が必要で、検査にもストレスが大きな動物です。

手術などは緊急の場合や、平日などが多いので、その時に車を運転できる人がいない場合も多いと思います。
ペットタクシーを使ってまで、供血をお申し出して下さる方は、少ないと思うし、歩いて行ける距離なら問題ないのですが・・・。
考えると色々な事が、次から次に出てきてしまいます。

愛華さんご自身が運転をなさらないのです。一人では見えないことがたくさんあると思います。車を運転できる者は、車がない状況に考えがおよびません。たくさんの方のたくさんの意見やお力が集まって、良い方向に進んで行ければいいなっと思いました。

* 輸液や錠剤による鉄分の補給について *

一般の場合、供血することでの体の負担は、問題にならない範囲で、特別な供血後の治療は必要ではありません。
もらったりもらわなかったりすることで、ご心配なさることはないと思います。
その子の状態に応じて、獣医師のご判断で処方されることです。
ほとんどの場合、供血をなさった飼い主のご安心のために、より一時も早い、供血からのリスクからの回復を期待して、処方されることと思います。

* 供血場所の毛剃りについて *

供血のための毛そりは、必ず必要なことではありませんし、小さな範囲です。また場所が頚脈ですので、普段の生活でそれほど目立つこともないと思います。

* 謝礼について *

お互いが思いやり、相手の立場にたって、誠意をもって接することにつきるだと思いますが、頂いたメールから、このことは、案外と難しい面を含んでいるのだと思いました。