高原と北国の温泉レポート「アリスの夢温泉」
松本・上高地・乗鞍高原の温泉王国

松本・上高地・乗鞍高原の温泉王国


北アルプスの山ふところ、松本、上高地、乗鞍高原、中の湯、坂巻、白骨、新奈川の温泉をレポートします。松本から国道158号線を西へ。松本、上高地、乗鞍高原、梓川上流には、高原の温泉、深山の温泉。素晴らしい温泉王国が別世界に誘います。

中の湯温泉からの穂高岳 乗鞍高原温泉からの乗鞍岳
中の湯温泉からの穂高岳
乗鞍高原温泉からの乗鞍岳

上高地温泉ホテル★★☆

山の聖地、上高地。梓川の河畔に湧く爽やかな温泉です。

「所在地」:〒390-1516長野県南安曇郡安曇村上高地/0263-95-2311
「アプローチ」:松本から車で50分。沢渡でシャトルバスに乗り換え、帝国ホテル前下車。田代橋を渡りすぐ。
「お湯」:単純泉/49.7℃と77.2℃/露天風呂(飲泉)
「展望」:高原の樹林(梓川や穂高連峰はお風呂からは見えませんでした)。


<アリスの入浴体験レポート>
上高地温泉ホテル
沢渡に朝の6時。早朝なのに、もう駐車場は殆ど一杯で、ギリギリセーフ。上高地行きのバスで7時過ぎには大正池に。小春日のような穏やかな朝の上高地、池に映る秋色の穂高連峰にご挨拶。この壮大にして崇高な上高地の景観は世界に誇れると思います。あたりには、上高地に心酔する巡礼者のようなアルピニストとカメラマンの列。田代池、田代橋を散歩しながら上高地温泉ホテルに着きました。目の前の梓川、瑠璃色の流れがとても清冽です。
8時。朝風呂の時間だけど、お風呂はそんなに混雑していなくて、ゆっくり温泉に入ることができました。露天の岩風呂は77℃の高温の温泉を水で薄めて冷ましている。湯量は豊富なので循環はさせず脇から大量に溢れ出させている。だから温泉のお湯はとてもフレッシュな感じです。また露天風呂の一画に樽風呂があるのですが、こちらは源泉そのものだとか。単純泉とは言え、少し濁りがあり、注ぎ口で飲むとクールな酸味がします。少し炭酸や硫化水素を含んでいるのではないかしら。
穂高連峰は見えないけれど、白樺や針葉樹の樹林が間近にせまり、空気はペパーミントのように爽やかです。上高地に相応しい、爽やかな湯と大気。とてもスガスガしい気分になりました。(2000年10月8日)


中の湯温泉旅館 ★★☆

北アルプス山中の深山の温泉旅館。晴れて奥穂高岳が見えれば最高。

「所在地」:〒390-1516長野県南安曇郡安曇村中の湯/0263-95-2407
「アプローチ」:松本から車で1時間。安房トンネルの入り口から、ニホンザルの出てくる林道を2キロ登ります。
「お湯」:単純泉/露天風呂、飲泉
「展望」:北アルプスの最高峰奥穂高岳が露天風呂から見られます。

<アリスの入浴体験レポート>
山奥だけど、建物は新しくピカピカ。ピカピカすぎて山の湯の味わいは今一つかな。でも露天風呂からの景色は最高。明神岳、前穂高岳、奥穂高岳の穂高連峰が大迫力で聳え立つ。山稜の上のほうは冠雪をいただき、とても神々しい。北アルプス、それも最高峰の奥穂高岳を仰ぎ見ながら露天風呂できて、アリスは大感動。温まって外に上がれば、穂高岳に向かってお祈りしたくなる気分。神のような穂高岳の前で、胸を張り手をま横に開く。すると穂高岳のパワーがアリスのカラダに流れこんでくる。お疲れ気味のアナタ。アリスと一緒に穂高岳のパワーをいただきましょ。(99年10月30日)


坂巻温泉 ★★

北アルプス山中の深山幽谷の仙境。

「所在地」:〒390-15長野県南安曇郡安曇村上高地/0263-95-2453
「アプローチ」:松本から車で1時間弱。上高地入り口の少し手前。
「お湯」:含硫黄・ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉/78.8℃/露天風呂、飲泉
「展望」:梓川の渓流と谷。

<アリスの入浴体験レポート>
国道158号線沿いの一軒宿の温泉旅館。国道沿いとはいえ、上高地も近くあたりは深山幽谷の気配が濃厚で、とても静かです。ここは露天風呂もありますが、内湯の方が梓川の流れがよく見えます。梓川の瀬音を聞きながら温泉につかっていると都塵がしだいに流れ消え、とてもリラックスしてきます。隠れ家的に山ごもりするのにいい温泉宿ではないでしょうか。飲泉するとうっすらと硫黄の香りと味がします。
なお上高地行きのバスが温泉宿のすぐ前の停留所から利用できます。(2000年5月27日)


白骨温泉・小梨の湯笹屋 ★★★

白樺の美林に囲まれた、静かで爽やかでちょっと隠れ家みたいな素晴らしい温泉宿です。しかも北アルプスの主峰乗鞍岳が一望できます。超おすすめデス。

「所在地」:〒390-1515長野県南安曇郡安曇村白骨温泉/0263-93-2132
「アプローチ」:松本から車で1時間。白骨温泉の温泉街から、さらに乗鞍方面への道を少し登っていきます。
「お湯」:単純硫化水素(緊張低張高温泉)/露天、貸切混浴、飲泉
「展望」:白樺林が美しい。露天風呂からは白樺の林越しに乗鞍岳が望まれる。

<アリスの入浴体験レポート>
小梨の湯笹屋は、海抜1500メートル、白樺の林の中の高原情緒一杯の温泉宿です。露天風呂は、白樺林の中にあり、白樺の枝越しに乗鞍岳を望むという、理想的な環境。白樺の香りが甘く、景色も最高。白樺の白い木立を見ているとアリスはとっても優しい気分になるの。温泉の湯は少し白く濁っている。温泉で温まったら、お風呂の脇に上がって一休み。高原の冷気でカラダがキュット引締まる。いい刺激。そして乗鞍岳に向かって、生まれたままの姿で大きく背伸びをして深呼吸。高原の香しい大気がアリスのカラダに流れこむ。冷えてきたらまたお湯に。これを3回ほど繰返すと、アリスは完璧リフレッシュ。この露天風呂は貸し切り制。二人だけで独占できます。ステキな時間を大切にね。
内湯は、とても開放的な造りで、まるで露天風呂みたい。白樺林に囲まれていて、とっても爽やか。
宿全体に、さりげなく和風のエレガンスが香る。高原の隠れ家として、アリスはとっても気に入りました。是非あなたもね。(99年10月30日)

白骨温泉・かつらの湯丸栄旅館 ★★★

静かで風流な露天風呂が、白濁の湯をたたえています。

「所在地」:長野県南安曇郡安曇村白骨温泉/0263-93-2119
「アプローチ」:白骨温泉の温泉街から、少し乗鞍方面へ。次にレポートする泡の湯の真向かいです。
「お湯」:単純硫化水素泉/39.3度/露天風呂、混浴、飲泉
「展望」:周囲の山を借景とした庭園を見るよう。

<アリスの入浴体験レポート>
白骨温泉の一画にあります。次にレポートする泡の湯とは打って変わって、ここは静かな静かな温泉宿です。静謐な時間がユックリと流れていきます。深山にあり、人にあまり知られていないとの意味では秘湯です。でも単なる秘湯ではくくれない、文化性とか精神性といったものが、この温泉のお風呂から感じられました。
ここの露天風呂は、庭園の池という感じ。周囲の木々は原生林ではなく「かえで」の類で、その緑が湯にしたたるようです。特に「かえで」の大きな枝の一つが、露天風呂にしだれるように大きく張り出していて、秋には、紅に染まった葉が白濁の湯に舞い、錦屏風のような景観になりそうと想像されます。この庭園、もっと言うと、石川丈山、本阿弥光悦といった江戸時代の文人の京都洛北の草庵の庭といった感じ。借景は北山の代わりに、乗鞍岳に連なる深山の山。アリス、こんな山奥で、江戸時代の文人墨客に想いを発見しました。
温泉の内湯は素朴にして質実。簡素ですが、材質はひのきで作られ、柱などは太くて立派です。ひのきの豊潤な香りが、浴室内に満ちています。白濁の湯に含まれる硫黄系の含有物はとても濃厚のようで、湯船の脇や外側は、白濁の粒子が付着し濃いペンキでコーテイングされたようになっています。温泉の注ぎ口から飲泉もでき、飲むと、酸味がゆっくりとカラダの奥深くに沁みわたっていくようです。
ここの温泉、万事質実で、江戸時代の文人が唱えた清貧の志と通ずるものがあると感じました。茶室で茶の湯をいただいたような、心が洗われる想いがしました。忘れかけた大切なものに、気がつかせてもくれました。物質文明では捉えきれない高い精神性を秘めた、貴重な名湯だと思います。(2000年8月9 日)

白骨温泉・泡の湯旅館 ★★★

白濁の湯の大きな混浴露天風呂が有名です。有名な秘湯に入りたいとの方に特におすすめです。

「所在地」:長野県南安曇郡安曇村白骨温泉/0263-93-2101
「アプローチ」:白骨温泉の温泉街から、少し乗鞍方面へ。
「お湯」:含硫黄カルシウム・マグネシウム炭酸水素塩泉・硫化水素型/露天風呂、混浴、飲泉
「展望」:裏山的な山と高原の木々。遠くは見えません。

<アリスの入浴体験レポート>
ここ 泡の湯旅館 は秘湯だけど有名で人気のザ白骨温泉。だから結構混雑しています。目玉は庭園混浴大露天風呂。白濁の湯の池です。温泉の湯は白濁が濃く、さらにトルコ石と翡翠の粉末を溶かし込んだような青緑色がかかっています。とても高貴な感じ。お風呂好きの楊貴妃様がお入りなられても、さぞご満足されたでしょう。温度もぬるめで長く入っていられます。お客様は老若男女様々。あっちこっちで見知らぬ同士が声を掛け合い和気アイアイです。もちろん若いアベックも何組か。ここは秘湯の華。アリスは夢心地で楊貴妃気分。(99年10月29日)

白骨温泉・煤香庵 ★★☆

露天風呂から見渡す山峡の眺めが見事です。

「所在地」:長野県南安曇郡安曇村白骨温泉/0263-93-2917
「アプローチ」:白骨温泉の温泉街中央付近。
「お湯」:含硫黄カルシウム・マグネシウム炭酸水素塩泉/39.7℃/露天風呂、飲泉
「展望」:山峡と森

<アリスの入浴体験レポート>
白骨温泉の温泉街の案内所から少し奥。民芸風の昔屋が食事処と入浴施設になっています。お風呂は露天風呂のみ。露天風呂は湯川の渓谷の中段、展望台のように位置していてます。川の瀬音は殆ど聞こえませんが、深山の山峡が見渡せます。掛け軸の日本画のように格調の高い眺めです。温泉のお湯は白濁の硫黄系。湯船への注ぎ口から飲泉できます。酸味がありますがフレッシュで、とても飲みやすかったです。カラカラとうがいをしたら、カラダの毒素が消えていくような感じがしました。(2000年10月8日)


温泉宿 山栄荘 ★★☆

あたりは爽やかでロマンチックな高原リゾートです。お湯も白濁で良質、じっくり味わいたい温泉です。静養派にもアクテイブ派にもおすすめデス。

「所在地」:〒390-15長野県南安曇郡安曇村乗鞍高原温泉/TEL:0263-93-2715/FAX:0263-93-2954
「アプローチ」:松本ICから50分前後。
「お湯」:硫黄泉/露天風呂
「展望」:山側の露天風呂から乗鞍岳が柵越しに見えます。

<アリスの入浴体験レポート>
温泉宿 山栄荘
乗鞍山麓の乗鞍高原。カラマツや白樺の森。ペンションも多く、リゾートの華やぎも感じられる爽やかな高原です。そんなロマンチックな乗鞍高原の一画に温泉宿「山栄荘」があります。山の温泉宿らしいウッデイにしてシンプルな造りで、静かに、じっくり温泉を味えます。温泉は内湯と露天風呂。内湯はさわらの木で造られており、木の香りが湯殿に漂い、湯の中にも木のエキスが溶け出しているかのようです。露天風呂からは柵越しに乗鞍岳を仰ぎ見ることができます。温泉のお湯は白く濁った硫黄泉。皮膚へ適度の刺激があり、全身の皮膚が引き締まり元気になっていく感じがします。高原の静謐な夜。星空を仰ぎながらの露天風呂。二人でゆったりね。
「山栄荘」はお値段もお得、ここに泊まって高原の温泉をゆっくり楽しんではいかがかと思います。 (99年10月29日)

乗鞍高原温泉・湯けむり館 ★★

高原リゾートの一画。ウッデイな日帰り入浴施設です。

「所在地」:〒390-1513長野県南安曇郡安曇村乗鞍高原/0263-93-2589
「アプローチ」:松本ICから50分前後。
「お湯」:単純硫黄泉/露天風呂
「展望」:白樺の木。その向こうには乗鞍岳主峰群。

<アリスの入浴体験レポート>
乗鞍高原の中心。自治体さんの日帰り温泉施設です。自治体さんの作品としては、センスはズイブンいいですよ。浴槽、浴室はタイルやコンクリートではなく、さわらの木を使ってあるし、休憩室も畳敷きに演歌ではなく、暖炉を中心としたラウンジ風。露天風呂の庭に白樺の木を残してある。高原の環境によくマッチした造りだと思います。
露天風呂の温泉は白濁していてやや熱い。温泉からあがって、乗鞍岳を見ながらベンチでノンビリしていると、頂上付近に雲がかかり、それがミルミル黒っぽく大きくなって、雷が鳴り出し雨が降ってきました。ベンチで無防備に寝そべっているアリス。その柔らかいお腹。このままでは雷様に襲われ餌食にされてしまいそう。タオルでお腹を隠して雷様が通りすぎるのを待ちました。 (2000年8月9日)

乗鞍高原温泉・ホテル雷鳥 ★★

乗鞍高原の一画。白濁の湯が露天風呂にあふれています。

「所在地」:〒390-15長野県南安曇郡安曇村乗鞍高原温泉/0263-93-2746
「アプローチ」:松本ICから50分前後。
「お湯」:酸性硫化水素泉/49.5度/露天風呂・貸切混浴
「展望」:高原の木と周囲のペンション。

<アリスの入浴体験レポート>
乗鞍高原の中心から一歩入ったペンション街にあります。露天風呂は林の中にあり、空いていれば一人で独占できます。温泉は硫黄を含んだ白濁の湯。温度加減もよい。温泉から出て、森の空気の中で自然に乾かしていくと、とても気持ちがいい。ごくうっすらと硫黄の成分が皮膚に付着し、手足など動かすと、少し皮膚の表面に抵抗感を感じます。硫黄の作用って、かなり強力なのだと思います。
ここの露天風呂、それと内湯も、白樺の林の中でいいんだけれど、隣りのアパートみたいに殺風景な建物が目に入ってくる、これが少し残念でした。 (2000年8月9日)


新奈川温泉・鳥屋沢(とやさ)旅館 ★★

渓流沿いの静かな一軒宿です。

「所在地」:〒390-1611長野県南安曇郡奈川村2562-2/0263-79-2268
「アプローチ」:松本ICから50分前後。
「お湯」:ナトリウム炭酸水素塩泉/露天風呂・混浴
「展望」:渓流と裏山

<アリスの入浴体験レポート>
ひなびた山里、民芸風の一軒宿です。アリスはこのお温泉宿に一泊させていただきました。温泉宿のすぐ裏を渓流が流れ、露天風呂はその渓流沿いに作られています。
夜は、裏山の木々が漆黒の影絵のような姿となり、闇と静寂の中、谷川の瀬音がゴーゴーと響きます。この瀬音、耳にだけでなく、アリスのカラダのいろんなチャクラに鋭く響きます。そしてチャクラで、カラダのバイブレーションと大宇宙の波動と渾然一体に共鳴し、新たなエネルギーが生まれていく。また渓流沿いの冷気の中に山の精霊も満ちているようです。温泉で温まって外で冷やしていると、アリスのカラダは山の精霊にヤワラカク包まれていきます。やがてその精霊は、カラダの奥のスミズミまで、そして細胞の一つひとつにまで入り込み、山の気を与えてくえる。とても神秘的な体験をさせていただきました。渓流の響きと山の精霊により、アリスのエネルギータンクは満タンになりました。
ここの混浴露天風呂、脱衣所も一ヶ所のみなので、先の方がおられると入っていくのに相当勇気がいりますよ。内湯もありますが、湯船一つのみのシンプルな造りです。 (2000年10月8日)



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