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■あなたの年金大丈夫?〜老後資金を考える 第5号(2000/1/9発行)
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「年金が危ないというけど話が難しいし本当のところどうなの?」という方は
多いです。
今後、老後の資金準備にも自己責任が求められます。
今こそ年金・老後を考える事が大切です。
年金に携わる筆者が解り易く解説します。
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※※編集者より※※
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あけましておめでとうございます。
本マガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
Y2kも無事終わったようでなによりです。
今年は年金にとってはターニングポイントの年といえそうです。
厚生年金の給付引き下げ、確定拠出型年金の導入という大きな動きを受けて、
各企業や個人がどのような動きをするかが注目されます。
今年も本音でわかりやすく解説していきますので、よろしくおねがいします。
なお、気に入っていただけましたら、ぜひ回りの方にもご紹介をお願いします。
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◆◆今週のContents ◆◆
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1.ニュース・ヘッドライン・・・今週の新聞等から主なニュースを紹介
2.今週のコラム・・・・・・・・日本版401K導入について(その1)
3.ワンポイントアドバイス・・・新会計基準って何?(その1)
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◆◆1.ニュース・ヘッドライン◆◆
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確定拠出型年金の話題がホットです。
○確定拠出型年金向け新商品相次ぎ開発
生保:利率変動型元本保証商品。
信託:年齢で投資先変更
(・・・以前ご紹介した「ライフサイクルファンド」ですね)
今後も色々な商品が出るでしょうから、目を肥やしておきたいものです。
○401K積立金の払い戻し、結婚退社など認めるー厚生省が例外規定
結婚退社、401K年金のない会社への転職など、継続加入できないケースに
ついて認める方向。ただし加入期間2年以下に限定との考え。
事実上引き出せないのと同じですね・・・。401Kを導入する企業が少ない
と、60歳まで冬眠する小口の口座がいっぱいできそうです。
○退職金、中・高卒者で減少ー生産部門、業績悪化など響く
99年度の定年退職者の標準的な退職金額は、生産部門社員では中学卒で
1930万円、高校卒で2052万円。いずれも2年前より数%低下。
事務技術部門は微増。反面、若年退職者の退職金は5%前後の伸びで、長期勤
続優遇型退職金制度が変容していることがうかがえる。
○企業年金運用利回り、10−12月は8%に好転
円高一服し株高で。7−9月はマイナス1%。
通年では10%超も期待でき、今年度に関しては必要利回りを確保できる可能
性が高い。
それにしても上がったり下がったりですね。401Kになって自分のお金がこ
んな利回りをたどったら、一点の不安もなく過ごせるかどうか・・・。
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◆◆2.今週のコラム ◆◆
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○日本版401K導入について(その1)
いよいよ今年秋にも導入される日本版401K。
正確には確定拠出型年金といいます。
具体像もある程度見え、情報も増えてきていますが、ここでは極力加入者から
の視点で語ってみたいと思います。
(1)確定拠出型年金とは?
だいぶこの名前も知れ渡ってきましたが、おさらいしてみましょう。
典型的な特徴を以下に列記します。
@現役時代(若い時)に、決まったルールで掛け金を積み立てる。
掛け金はあらかじめ「月XX円」のように決めておく。
A積み立てたお金は、各個人が自分の判断で資産運用する。
B定年退職した時に結果としてたまっているお金を、老後の年金として分割
受け取りする。
こう書くと「なあんだ、貯金と同じじゃない!」と思った方、大正解です。
この制度は今までの年金と違い、基本的には貯金なのです。
これに
・年をとらないと受け取れない(お金の自由度が低い)
・貯金よりは資産運用方法が多様
・その他の制約を付ける
・その代わりに運用益等への税金を軽減する
といった要素を付けることで年金制度となるわけです。
ところで、確定拠出型年金は英語では「Defined Contribusion」といいます。
日本語は長いので、以下、「DC年金」と略称します。
次に、理解を深めるために、現在ある各種年金と比べてみましょう。
@個人年金
これらは自分の給料の一部を定期積み立てして、老後に年金を受け取る制度で
すから、非常に良く似ています。
DC年金との明確な違いは「もらえる年金額が確定していないがほぼ特定でき
ること(保険なので最低保証がある)」と、その裏返しとして「運用先が決ま
っていること」です。
なお、このように自分の給料の一部を積み立てる制度を「個人拠出型」といい
ます。
A企業年金
企業年金はDC年金とは大きく異なります。それは、「もらえる年金額が先に
決められていること」です。
英語では「Defined Benefit」(略してDB年金)といいます。ということは、
決められた年金を払えるように、何年かけていくらずつ積み立てをすればいい
かを後で決めるということになります。
なお、一般には企業がこの掛け金を負担しています。給与天引きではなく、給
与とは別に積み立てをしてくれるということですね(尤もその分だけ退職金と
相殺する場合がほとんどですが)。
このように従業員の給与とは別に会社が掛け金を負担する制度を「企業拠出型」
といいます。
B厚生年金・国民年金
これら公的年金は「もらえる年金額が先に決められている」という点で企業年
金と同じDB年金です。
違う点は、純粋な「企業拠出型」でないことです。厚生年金は労使折半、国民
年金は個人拠出ということになります。
まとめると、DC年金の大きな特徴は「老後の年金額があらかじめわからない
こと」につきます。今までの年金にはなかった発想です。ちょっと不安ですね。
尤も、何十年も先の生活費が確実に予想できるわけでもないし、その意味では
給付額が確定しているDB年金といえども老後資金として万能ではありません。
インフレで20年後の通貨価値が下がれば、いくら「月50万円の年金」がも
らえても生活に苦労するかもしれません。
(続く)
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◆◆3.ワンポイントアドバイス◆◆
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○新会計基準って何?(その1)
最近の年金の動向を考える上で避けて通れないのが「新会計基準」です。
「なんで避けて通れないの?」と思われるかも知れませんが、ここでの説明を
理解いただければ「なるほど!」と思われるでしょう。
(1)年金制度と企業会計
企業にとって、いわゆる企業拠出型の年金を実施することは、よりよい雇用条
件の提供という大きな意味を持つと同時に、財源の問題を考えないわけにはい
きません。従業員との約束を果たすために確実にお金を準備しなければならな
いわけです。
さて、このお金をいつ、どのように用意していくべきか?は企業の問題なので
すが、一方でこの企業にお金を貸している人にとっては、「こうした約束をち
ゃんと果たせるだけのお金をこの企業は用意できるのだろうか」とか、「年金
の約束を果たそうとする余り、自分の貸したお金を踏み倒しやしないだろうか」
が心配になります。そんなことが起こりそうかどうかを外部の人が判断するた
めの情報提供が会計制度の目的といえます。
(2)今までの問題点
実は、今までの会計制度は、こうしたことを判断できる材料を十分提供してい
ませんでした。
つまり、年金制度の財政計画がどんなに狂っていても、企業会計には直接的に
は反映されない仕組になっていたのです。年金制度上のルールによって、いつ
までも企業がほったらかしておけるわけではないですが、それでもかなりキツ
イ状況になるまで企業の会計数値に反映されないのです。
これではいけないということで、もっと年金の財政状況と密接な会計制度にし
ようということになり、今年4月から制度が変わることになっています。
さてこれが何で年金に影響するのかは、次回以降で説明します。
(続く)
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