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 子 育 て ( 児 童 期 ) 
4 子どもたちの現状

「学校教育的な考え方」や「画一化」「競争社会」の中で、
子どもたちは過剰な頑張りを期待され、「スーパーマンになれ」と
言わんばかりのメッセージを届けられているように感じます。

その結果、子どもたちは酸素が薄い中で息苦しさを感じながら、
速い時間の流れと猶予期間の短さに追い立てられ、
走らされる雰囲気を感じているように見えるのです。

                    

子どもたちは、さまざまなストレスの中で暮らしているように思えます。
もちろん、ストレスの中には、
適度な刺激として、成長のきっかけになるものもあります。
ですから、すべてのストレスを
なくしてしまわなくてはならないわけではないでしょう。


しかし、おとなにとってはただの日常でも、
子どもにとっては結構大きなストレスに感じてしまう場合もあります。

自分だったらだいじょうぶだからとか、
一見だいじょうぶそうに見えるからたいしたことではないと
おとなが一方的に判断してしまうことのないよう、
立ち止まって考えてみることが必要なのかもしれません。


一見、落ち込んだり疲れたりしているようには見えなくても、
心が傷ついていたり、追いつめられている状態の子どもたちもいます。
のびやかさが失われていることもあります。

疲れ果てた結果のガス欠のような状態で、
意欲が持てないでいる子どもたちもいます。

そして、子どもが親や先生などおとなの顔色を読み、
気を使っていることも多いように思うのです。

                    

一見、完璧な学校や家庭のように見える空間が、
酸素濃度の薄い空間になってしまっていないかどうかについて、
わたしたちおとなは、もう少し敏感でいる必要があるのではないでしょうか。

酸素が少ない状態を、酸素だけの状態にする必要はないと思います。
空気が循環し、新鮮な空気が入ることで酸素濃度が一定量以上は保たれる、
そのような場を創っていくことが大切なのだと考えています。


子どもは、おとなが思っているよりもっとずっと多くのことを感じ、
考えているのでしょう。
わたしたちおとなは、子どもの頑張りによって救われている今の現状に
気づく必要があるのだと思います。

子どもに「子どもでいてもだいじょうぶな時間」を保障できる
おとなでいるために必要なことを、ともに探していきませんか。



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