モラル・ハラスメント 〜 外から見ても分かりにくい心への暴力 〜 


 はじめに

 改訂版まえがき

 第1部 モラル・ハラスメントについての
      理解

  第1章 見えにくい
   1.証拠がない
   2.外に対しての顔
   3.カモフラージュ
   4.秘密の強要

  第2章 合理化
   1.自分は正しい
   2.相手に問題がある
   3.暴力の否認
   4.抑圧し、抹殺したい部分

  第3章 卑劣さ・理不尽さ
   1.相手の人格を認めない
   2.卑劣な攻撃方法
   3.終わらない

  第4章 加害者とは
   1.勝ち負け
   2.自己愛的
   3.妄想症的
   4.生育歴

  第5章 モラル・ハラスメントが起きる条件
   1.力関係
   2.密室性
   3.加害者のコンディション
   4.発火点
   5.臨界状況


  第6章 被害者の心理状態
   1.罪悪感
   2.混乱
   3.過剰適応
   4.アリ地獄
   5.アイデンティティのゆらぎ
   6.降伏
   7.人間性の破壊


 第2部 モラル・ハラスメントへの対応

  第7章 言葉の定義
   1.暴力について
   2.暴力の定義
   3.モラル・ハラスメントの定義

  第8章 モラル・ハラスメントからの脱出
   1.被害だという認識
   2.脱出
   3.脱出後の心理
   4.脱出後の攻撃

  第9章 被害者の回復
   1.回復
   2.援助者
   3.次世代への連鎖

  第10章 暴力のない社会のために
   1.暴力のない社会とは
   2.環境整備
   3.加害者の更生と回復

  第11章 モラル・ハラスメント体験記

 おわりに


 加害者は、はっきりとした言葉ではなく、雰囲気や態度によって
 「私はあなたを認めていない」というメッセージをほのめかします。
 深いため息、軽蔑したまなざし、硬い表情、力の入った肩、
 視線をそらす、無視をする、どうとでもとれる言い方などで、
 少しずつ、でも確実に相手を傷つけていくのです。
                           (「第3章 卑劣さ・理不尽さ」より)