わんだふるはうす 森戸海岸線を行く

レストラン ラ・マーレ・ド・チャヤ

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。葉山御用邸前交差点を左に折れると、逗子・渚橋まで曲がりくねった細い道が海岸沿いに続きます。それが県道207号・森戸海岸線。いかにも葉山らしい風光明媚なこの道路を、2005〜2009年にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、レストラン「ラ・マーレ・ド・チャヤ」をご案内いたします。

ワンダフルハウスは、「パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店」を出ました。
鐙摺葉山港入口
鐙摺葉山港入口交差点を左に曲がって…
そのまま直進…
右手には鐙摺海岸…
そして、逗子湾が見えて…「ラ・マーレ・ド・チャヤ」に到着しました。
1977年、総料理長に熊谷喜八シェフを迎えてオープンした海辺風創作料理店「ラ・マーレ・ド・チャヤ」。オープン当時は、エントランスと2F踊り場の突き出した部分は存在せず、正方形の建物でした。
熊谷喜八氏は1946年東京都生まれ。銀座東急ホテルを皮切りに、1969年より、セネガル、モロッコ日本大使館料理長を歴任後、1972年パリ「マキシム・ド・パリ」「パヴィヨン・ロワイヤル」で研鑚を積み、当時ジョエル・ロブション氏が率いていた「ホテル・コンコルド・ラファイエット」ではセクションシェフを務める。1975年帰国後、高樹町「シルバースプーン」料理長を務め、1977年〜1985年まで葉山「ラ・マーレ・ド・チャヤ」の総料理長を務める。1986年に株式会社サザビーと共同出資による株式会社キハチアンドエスを設立。翌年「KIHACHI」を開店
1979年
これが、オープン当時のエントランスです。ワンダフルハウスが大学3年の時にリフォームされた記憶があるので、このエントランスは1983年くらいまでだと思います。
葉山港と鐙摺海岸に面した白い洋館は、南仏かニューポートビーチにあるレストランを連想させます。
今日は2007年1月5日。ワンダフルハウスは、新年の特別ランチをいただくためにやって来たのです。
1Fがカフェ&バー。2Fがメインダイニング。3Fがバンケットルームになっています。
「新年のシェフお任せメニュー」には、葉山牛ロースステーキがありますね。これにしましょう!
「あけましておめでとうございます!(^O^)/」「これはこれはワンダフルハウス様…」
「こちらが1Fのカフェでございます」「おっ、カッコいいですね!」
「毎週土曜日は、ジャズライブをやっております」「食事代だけでジャズが聴けるのでお得ですね(^-^)」
「おっ、暖炉がありました」
「こちらがバーで…」 「こちらがサンルームでございます」「おおっ!?(^O^)\」
「逗子湾を一望できる…素晴らしい眺めです!\(^○^)/」
サンルームから鐙摺海岸を望みます。
「春〜秋は海辺に面したテラスも使いますが、冬場は閉鎖しております」
「ワンダフルハウスの大好物、1Fカフェのミニケーキです! 2個600円、3個800円。つまり3個目からは1個あたり200円なので、たくさん食べるほど、お得なのです。帰りに食べていきましょう(^Q^)」
「ワンダフルハウス様、2Fに御案内いたします」 「こちらがメインダイニングでございます」
「おおっ!?(^O^)\ デザートのアントルメです!\(^Q^)/」
2007年 1988年
ラマーレでは昔からワゴンデザートをやっていました。一番高いコースをオーダーすれば、この中から好きなだけ選べるのです。
「10500円の葉山コースをオーダーすれば、お好きなものを、お好きなだけ選べます。ワンダフルハウスは、今日は1Fのカフェのケーキをいただくので、2Fではやめておきましょう。PART3でもっと凄い特注のアントルメをお見せします」
「ん? あれは?」
「フィリックス・ザ・キャットです!」
「ワンダフルハウス様、こちらのお席にどうぞ」「新年のシェフにお任せコースと、飲み物はノンアルコールのミントクーラーをお願いします」
「ヨットの絵が飾ってありますが…」 「窓の外には本物のヨットが!」
「ワンダフルハウス様、ミントクーラーでございます」
「ミントクーラー」(940円)。ライムなどたくさんのフルーツとほのかなミントの香り。ラマーレ人気No.1のオリジナル・ノン・アルコール・カクテルです。

Menu de nouvel An 2007
新年のシェフお任せメニュー
8400円+サービス料10%

Les hors d'oeuvres et soupes
お正月のオードブルとスープ

Soupe de navet et Escalope de saumon fume
蕪のスープ トリュフ風味と小さなスモーク・サーモン・ティエド
「ワンダフルハウス様、蕪のスープ トリュフ風味と小さなスモーク・サーモン・ティエドでございます」
「スモークサーモンのティエド。低温調理の生温かいスモークサーモンを、極細のクリームパスタとサワークリームと一緒にいただきます。これは美味です!(^Q^)」
「とろーりと甘い蕪のスープにフレッシュ黒トリュフが浮かんでいます! いや〜いい香りですね(^Q^)」
「ワンダフルハウス様、パンをどうぞ」
「パンはオートミール、胡桃、バケットの3種。バターではなく、バルサミコ入りのオリーブオイルをつけて食べるのがラマーレ流です」
「2皿目のオードブルが来るまで、テラスに出て、景色を見ていましょう」
「おーっ!これは凄い!絶景です!(^O^)\」
「冬場はテラス席はオフシーズンになっています」
「まず左側から…お隣の葉山港です」
「そして江ノ島です」
「超望遠ズームで江ノ島が近づいてきました」
「いや〜素晴らしい…」
「超望遠ズームで捕らえた鎌倉の海岸です。小動岬から稲村ガ崎まで見えました」「ワンダフルハウス様、次のオードブルをお持ちしました」
Foie gras sautee au radis Miura
フォワグラのソテー 三浦大根添え
「フォワグラのソテー 三浦大根添えでございます」
「大根とフォアグラの相性は定番のベストマッチ。微塵切りにしたフレッシュ黒トリュフが入った茶色いソースはソース・ペリグーです」
「濃厚なフォアグラとさっぱりとした三浦大根とソース・ペリグーがとてもよく調和しています!(^Q^)」
Salade de poissn erus
季節魚のお刺身サラダ
「ワンダフルハウス様、季節魚のお刺身サラダでございます」
「ラマーレ名物のお刺身サラダです。その日入荷した魚によって内容は毎日変わります」
「葉山シラスをカリッと揚げて、その油でドレッシングを作ってあります」 「秋谷のヒラメのお刺身です!(^Q^)」
「今度は披露山(ひろやま)の方を御覧ください。去年のお正月には、あの海に突き出した場所に、黄色い2階建バスのホットドッグ屋さん「サブマリンドッグ」があったのですが、今年はいなくなってしまいました。この後、横須賀に移動したようですが、横須賀からも撤退して、現在は催事などに出店してホットドッグを売ってるようです。山の上に見え隠れしている豪邸は“逗子のビバリーヒルズ”披露山庭園住宅です」
「クルーザーです!」
「クルーザーの真後ろに見えるお寺は浪子不動(高養寺)です。あそこから披露山(ひろやま)の頂上に登るハイキングコースがあって、ワンダフルハウスも登るのです」 「海中に立っている石碑は不如帰(ほととぎす)の碑です」
徳富盧花の小説「不如帰」の舞台に、あの不動堂の周辺が用いられてから、小説のヒロイン「浪子」の名が転化して、浪子不動と呼ばれるようになりました。昭和8年、伊藤町長が町民に呼び掛けて寄付を募り、同年の11月に碑を建立。碑の下には盧花が用いた筆と硯が納められています。石は佐賀の大名 鍋島氏が江戸城修築のため運んできたもので、嵐にあって船が沈没し、沖に沈んでいた物を用いたと伝えられています。潮が引いた時には碑の所まで行くことができます。
「向こう側からは『不如帰』の文字を見ることができます。こちらから見えるのは裏側なのです」
Paillon de daurade
寒真鯛とじゃがいものパリパリ焼き
「ワンダフルハウス様、寒真鯛とじゃがいものパリパリ焼きでございます」
「ソースは海老の殻で作ったアメリケーヌソースです」
「ジャガイモのパリパリした食感が絶妙です!(^Q^)」 「本日の魚は真鯛。お正月の時期の真鯛は寒真鯛と呼ばれ、一年で最も美味しい時期なのです(^Q^)」
「真正面を御覧ください」 「左端にある黄色い建物…」
「R134に湘南道路という有料区間があった1986年まで、あそこに逗子の料金所がありました。日活の大スターだった頃の石原裕次郎は、料金を払わずに猛スピードで通過するという“やんちゃな遊び”を楽しんでいました。あの建物はレストランでしたが、現在は廃墟になっています」
「そして、逗子湾を一望できる最高の位置に建つ石原慎太郎邸の登場です。あそこからは裕次郎灯台も、裕次郎記念碑も、太陽の季節記念碑も全て見渡せるそうです」
Entrecote de boeuf “Hayama” sauce ciboulette
葉山牛ロースのグリエ 万能ネギソース
(+1570円)
「ワンダフルハウス様、葉山牛ロースのグリエ 万能ネギソースでございます」
「ついに、葉山牛のステーキをいただく時が来たのです!\(^○^)/」
「万能ネギとはシブレットのことで、細いアサツキのようなネギです。ガルニチュール(付け合わせ)には普通のネギが添えられています」
「さすがに葉山牛…先ほどのフォアグラに負けないくらい柔らかい噛み心地…素晴らしく美味です!\(^Q^)/」
丁寧に焼かれたステーキは、ミディアムレアの状態で、葉山牛本来の旨さが生きているラマーレだけの味です。「葉山牛」は、正式には「三浦葉山牛」といいます。三浦半島酪農組合連合会に加盟する三浦市、横須賀市、葉山町の酪農家14軒と、横浜市などで経営する準組合員農家3軒が生産する但馬系(黒毛和牛)の雄牛。肉は質によって15等級にランク分けされ、三浦半島で生産される牛のうち、上位4等級だけを、「三浦葉山牛」に認定されるのです。
「今度は逗子湾にズームインしていきます」
「左の方にウィンドサーフィンのショップがあって、あとはマンションやファミレスが多いですね」
「右端に見えるブルーとクリームイエローの建物は逗子会館です。かつては宿泊施設があり、大学のウィンドサーフィンの拠点として活用されたりしましたが、2007年10月に閉鎖されてしまいました」
「逗子会館の右隣に、鉄板焼きのお店『蔵の木』とイタリアンレストラン『カンティーナ』が見えました。 『蔵の木』は2009年4月に『ハンバーグ&ステーキ&サラダバー くら』としてリニューアルオープンしています」
「カンティーナより右側は、手前のマンションの陰に隠れてしまって見ることはできません」
Mille-feuille de Fraise au glace pistache
葉山いちごのミルフィーユ ピスタチオアイス添え
「ワンダフルハウス様、新年のスペシャルデザート “葉山農園で採れた葉山苺のミルフィーユ ピスタチオアイス添え”でございます」
「これは朝摘みの葉山苺をはさんだミルフィーユです」
「葉山苺は味が濃くて甘いです!(^Q^)」
Mignardise et cafe
「エスプレッソとミニャルディーズ(プティフール)で新年のシェフお任せメニューは終了しました」
「ごちそうさまでした!)^Q^( それでは、私は1Fのカフェで食後のケーキをいただくことにします」
階段を降りて1Fへ…
「ん? パラソルが開いていて…まるで真夏のようですね」
「おおっ!? ジェットです!」
「海の家があります! 2Fはお正月でしたが、1Fは夏です!」
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