わんだふるはうす 森戸海岸線を行く

パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店
PART4

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。葉山御用邸前交差点を左に折れると、逗子・渚橋まで曲がりくねった細い道が海岸沿いに続きます。それが県道207号・森戸海岸線。いかにも葉山らしい風光明媚なこの道路を、2005〜2009年にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは「パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店」をご案内いたします。

2007年10月、ワンダフルハウス一行は、パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ葉山本店を訪れました。
「こんばんは!予約していたアップルパイを受け取りに来ました!(^O^)/」「これはこれはワンダフルハウス様…」
パリブレスト
367円
ガトーバスク
399円
「おおっ!? かなり本格的ですね!(^O^)\」
かぼちゃのムース キャラメル風味
399円
ショコラ・ショコラ
367円
「今回は新作ケーキが多いですね(^-^)\」
マロンムース
420円
プティ・プラリネ・ノアゼット
420円
「ん? このプティ・プラリネ・ノアゼットというのは見覚えがあります(^-^)\」
プラリネ・ヘーゼル
420円
2007年5月
葉山本店限定
プティ・プラリネ・ノアゼット
420円
2007年10月
「ゴールデンウィークには葉山本店限定商品でしたが、格上げになったのです!\(^O^)/」
ワンダフルハウスは、新作ケーキを全部いただくことにしました。
パリブレスト
367円
ソフトなプラリネクリームの中に、濃厚なプラリネクリームをとじ込め、刻みアーモンドを散りばめて香ばしく焼き上げたシュー生地で挟んであります」
苺のパリ・ブレスト
1050円
横浜そごう店限定
これがチャヤのパリ・ブレストのアントルメです。リング状のシューの形は自転車の車輪がモチーフになっています。パリ=ブレスト間の有名な自転車レースにちなんで名付けられました。
大粒の苺と、はみ出すほど大量のクリーム。デコレーションケーキに負けない迫力があります。
生クリームとカスタードクリームもたっぷり。プラリネクリームのパリ・ブレストと違って、甘酸っぱい春の味です。
ガトーバスク
399円
「おっ!?(^O^)\ 何か黒っぽいものが…」「アーモンドプードルを入れた固めの生地にバニラ入りのクリーム生地をサンドし、オレンジ風味のプラムを入れて焼き上げました」
ガトー・バスクは、フランスとスペイン国境がまたがるバスク地方生まれの郷土菓子。外側は、バター・粉砂糖・全卵・薄力粉・ベーキングパウダーを混ぜ合わせて作る「バスク生地」と呼ばれるクッキー生地で覆われています。プラムの周囲の黄色い部分が、クレーム・ド・バスク(バスククリーム)。アーモンドクリームを柔らかくほぐし、ラム酒で香りをつけたものです。周りのバスク生地はサックリ、中のクレーム・ド・バスクは、しっとりキメ細かな感じです。
バスク地方はフランス南西部〜スペイン北東部にまたがった地域で、以前は独立国家でした。現在はフランスの3地方、スペインの4県で構成されています。バスク地方のお菓子といえば、クッキー生地にチェリージャムやカスタードクリームをはさんだ「ガトー・バスク」。ガトー・バスクはエスペレットの近くカンボ・レ・バンで17世紀に生まれました。当時は、とうもろこしの粉とラードでできたクッキーのようなものだったそうです。18世紀になると「Biskotxak」という名で呼ばれ、バスク人の家族の間で作られるようになります。その後どんどん進化してプルーンや無花果などの季節のジャムを間に挟むようになり、特にブラックチェリーのジャムを入れたものが有名になりました。19世紀にカンボ・レ・バンに住む女性が、これを作ってバイヨンヌに売りにいったところ、大変好評になり、バスク人が作るお菓子として「ガトー・バスク」と名付けられました。19世紀末にカスタードクリームが入ったものが現れました。詳しくはサールという村にある「ガトー・バスク博物館(ミュゼ・ドゥ・ガトー・バスク Le Museedu Gateaux Basque)」でどうぞ。
南瓜のムース キャラメル風味
399円
風味豊かなカボチャのムースの中にキャラメルのムースを入れてスポンジで巻き、カボチャのクリームをたっぷりぬって仕上げてあります。
別添のホワイトチョコの容器の中にキャラメルソース入り。
このようにキャラメルソースに浸して食べるとレストランのデザート気分です。ホワイトチョコの容器も食べられます。
ショコラ・ショコラ
367円
甘さを抑えたビターチョコを使用したスポンジ生地に、カカオ分が多くコクのあるチョコを使用したクリームをサンド。
中にフレークを入れ、食感にアクセントをつけてあります。
マロンムース
420円
外側はチョコパウダーでコーティング。渋皮栗とビターチョコのソースで仕上げてあります。
チョコのスポンジ台の上にマロンムース。その中にクレームブリュレがたっぷり入っていました。
葉山本店 横浜そごう店
そして、予約していたアップルパイを受け取りました。
アップルパイ
ホール 1260円
カット 315円
(期間限定商品)
2007年度は、葉山本店では予約のみでしたが、横浜そごう店では普通に売っていました。
このロゴマークは1972年の開店当時から使用しているものですね。
「おーっ!これは凄い!」
アップルパイ
1260円
これは「アップル・パイ」ですが、形的には「バンド・タルト・オー・ポンム」。略して「バンド・オー・ポンム」の形をしています。細長いバンド状のフィユタージュ生地(折り込みパイ生地)のタルトです。
これも神成製菓長の作品で、レンガ屋のワゴンデザートとして作っていたバンド・オー・ポンムをアップルパイにアレンジしたものです。
バンド・オー・ポンム
525円
ブラッスリー・ルコント
これが典型的なバンド・オー・ポンムです。
1986年 2007年
上段左端が1986年当時のアップルパイ。現在と全く変わっていませんね。実際には1972年の開店当時から、この形でした。
パイの層は何層にも細かくなっていて中にはリンゴがどっさり。味は最高に美味です!(^Q^) 原材料は小麦粉、バター、食塩、リンゴ、蜜漬けレモン、シナモン、白ワイン。余計なものは一切入っていません。賞味期限は当日のみになっています。

2009年

2009年現在の最新の商品も紹介しましょう。
「この商品は初めて見ました。葉山のショコラ・カロ?」
葉山のショコラ・カロ
1個  262円
4個入 1050円
    6個入 1575円    
チェック柄の包みを開けると、紙のトレーに黒くて四角い物体が…
カテリーヌ
420円
葉山のショコラ・カロ
262円
「このお菓子は神成シェフが作った『カテリーヌ』の伝統を受け継いだ、新しいお菓子なのです!(゚O゚)\」
森戸海岸から名前をもらった「MORITO」という焼菓子も発売されました。
抹茶フリアン MORITO
1個  210円
5個入 1050円
10個入 2100円
これは抹茶のフリアンですね。中に小豆が入っています。

マドレーヌ
189円
フリアンのライバルといえばマドレーヌです。チャヤのマドレーヌは“太っちょ”な帆立貝の形をしています。
「小麦粉とバターと卵と砂糖が同割の単純配合が基本の生地であるマドレーヌは、手軽に食べられる庶民のおやつ。レモンの風味がさわやかです!(^Q^)」
抹茶フリアン MORITO
210円
「おいしいもの」という意味の「フリアン」よりも、日本では「資本家」という意味を持つ「フィナンシェ」という名前で有名です。面取りすると金の延べ棒の形になることからフィナンシェと呼ばれるようになったという説もあります。
「金の延べ棒」ならぬ「緑の延べ棒」がカットされました。
「マドレーヌが庶民のおやつなら、小麦粉はつなぎ程度にしか使わず、高価なアーモンドと焦がしバターと宇治の抹茶をたっぷり使ったチャヤのMORITOは葉山の別荘族の贅沢なおやつです!(^Q^)」
葉山のショコラ・カロ
262円
2009年発売
カテリーヌ
420円
1972年発売
1972年の創業以来、定番商品として君臨し続ける「カテリーヌ」の伝統を現在に受け継いだ「葉山のショコラ・カロ」の登場です。
カロとはフランス語で板瓦のこと。カテリーヌと同じようにヨーロッパの街の板瓦のような正方形をしています。
「葉山のショコラ・カロ」は、フランスでは定番のチョコレートを使った焼き菓子「Gateau au chocolat ガトー・オ・ショコラ」。チョコレート、バター、卵黄、砂糖を混ぜた生地にメレンゲと粉を合わせる製法で作ります。
「チョコレートの香りが凄い!」
ガトー・ショコラというと、普通、表面は乾いた感じで、中央にいくほどしっとりソフトな食感に焼き上げてあるのですが、「葉山のショコラ・カロ」は、表面もしっとりソフトな食感に焼き上げてあります。
「カテリーヌはビスキュイ・ダマンド・ショコラに自家製のリキュール入りソースを染み込ませ、特別オーダーのクーベルチュールチョコレートを使ったバタークリームをはさみ、1日寝かせてからやっと私たちの口に入ります」
「このしっとりとした美味しさはこたえられません!(^Q^)」
葉山のショコラ・カロ
262円
「オレンジリキュールがほんのり香ります。ビターな風味が強いので、クレーム・シャンティーを添えて食べるとさらに美味しくなりそうです。チョコレート本来の美味しさ味わえる、しっとりした焼き菓子です(^Q^)」

「ワンダフルハウスはフランス茶屋を出ました。おっ?外は明るくなっていますね(^-^)\」
鐙摺葉山港入口
森戸海岸線を逗子方面に進みましょう。
鐙摺海岸正面に建つ、海の見える結婚式場アフィーテ葉山が見えました。
ここから逗子市。
前方に山が見えます。 山の切り通しに入ります。
山の切り通しを通過するとデニーズ逗子店の看板が見えました。 デニーズ逗子店の手前にフェンスで囲まれた謎の空地があります。
ここに石原潔氏邸がありました。石原慎太郎氏と裕次郎氏は、ここを拠点にして遊び回っていたのです。
続く

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