わんだふるはうす R134を行く

長者ヶ崎

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。湘南でサーフィンする人なら必ず通るこの道路を、2005年〜2006年にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、長者ヶ崎をご案内いたします。


長者ヶ崎を通過。R134から500メートルほど海に突き出た馬の背のような奇岩が露出した岬が長者ヶ崎。干潮時には磯伝いに岬の先端まで歩いて行けます。 横須賀市は、ここまで。ここから三浦郡葉山町。おやっ?「葉山ホテル音羽ノ森」は横須賀市内だったのでしょうか?
そうなんです。ご覧のように、ホテルは市境の看板より横須賀側にありました。「葉山ホテル音羽の森」の住所は「神奈川県三浦郡葉山町長者ヶ崎」。しかし、葉山町に「長者ヶ崎」という住所表示は存在しません。実は正式な住所は「横須賀市秋谷6596」。「葉山町長者ヶ崎」という住所は自称で、現実には葉山と横須賀の境から30メートルほど横須賀に入った所にあったのです。横須賀にあるのに「南葉山」を名乗る「マーロウ」もそうですが、葉山という地名にここまでこだわるところに「葉山」ブランドの強さを感じます。 長者ケ崎のカーブにさしかかります。カーブ内側にご注目。
2003年7月にオープンしたタイ料理&バーの店「Luai−Luai」がありました。「ルゥアイ・ルゥアイ」とは、タイ語で「のんびり、だらだら」といった意味。タイ人女性シェフが調理する本格タイ料理とトロピカルドリンクが楽しめます。17:00〜3:00という営業時間は夜の早い葉山では超貴重な存在。
長者ヶ崎
長者ヶ崎交差点に到着しました。左折して、長者ヶ崎駐車場に入ります。
長者ヶ崎駐車場に到着。ドラマ「恋文」(2003年10月〜12月 フジテレビ系)で渡部篤郎がここで携帯を取り出して電話をかけていました。
駐車場の長者ヶ崎寄りには、石原軍団の故・秋山武史さんが設立したメンバー制のマリンクラブ「ラ・セーラ葉山」があります。ここは石原良純さんも御用達。会員でなくても大丈夫。ウェイクボードのレンタルやスクールもあります。 駐車場右側からは、葉山御用邸が見えました。中央の緑に覆われた所がそうです。緑地帯右側は県立葉山公園。上方の山は三ヶ岡山。突堤の向こう側は”御用邸ビーチ”大浜海岸。ワンダフルハウスは、海岸に降りてみることにしました。
海水浴客で賑わう8月の長者ヶ崎海水浴場。
沖に岩場があって、上がって楽しんでいる人たちがいました。
午後6時過ぎ、再び海岸に出てみると、雲の間から夕陽が…。
雲が多くて迫力に欠けましたが、これが「三浦半島八景 長者ヶ崎の夕照」。三浦半島八景」は、神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協議して、三浦半島をぐるっと周れるような新たな「八景」を造るため、2001年11月に選定したものです。「八景」の考え方は15世紀に中国から日本に移入されました。「近江八景」や「金沢八景」が有名ですが、三浦半島地域でもこれまでにたくさんの「八景」が残されています。
●大塔(鎌倉宮)の夜雨 ●神武寺の晩鐘 ●灯台(燈明堂)の帰帆 ●猿島の晴嵐 ●大佛の秋月 ●城ヶ島の落雁 ●長者ヶ崎の夕照 ●建長寺の暮雪
伝統的な「八景」は次の八つの景色を基本形につくられ、それぞれ次のような情景を表すのではないかと言われています。
●夜雨:水辺の夜の雨 ●晩鐘:山寺の晩鐘 ●帰帆:港に帰る漁船 ●晴嵐:朝もやに煙る松林 ●秋月:水辺に映える秋の月 ●落雁:干潟に降り立つ雁の群れ ●夕照:夕日に照らされた遠くの山 ●暮雪:夕暮れも雪景色、
真夏のまだ午後6時過ぎだというのに、誰もいない長者ヶ崎の海。葉山の海は、人がいなくなるのが早いのです。
夕日は雲に隠れてしまいました。 ワンダフルハウスも長者ヶ崎を後にしました。

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