干潮です!\(^O^)/ ワンダフルハウスは海に下りて磯を探険することにしました。水が澄んでいます。看板にはこう書かれていました。
「相模湾に面した、ここ芝崎海岸は、葉山層群の森戸泥岩層及び、森戸凝灰岩層からなる岩礁を中心とした磯で、転石地帯、砂礫地、砂地等、潮間帯付近ばかりでなく、潮下帯の地形も大変変化に富んでいます。
海洋環境については、黒潮の流れによる外洋水の影響を受けるため、潮通しよく、年間を通して透明度がよいといえます。また、黒潮暖流の影響で、真冬でも水温10度以上を保っているため、暖流系生物にとって冬は棲息しやすいところです。
向芝原(岸側中央部にある植物の茂った小高い場所)、その先に広がる岩礁を中心とした周辺水域の自然は残され、ここで観察される海洋生物は、貝類・魚類・海藻類その他多種多様です。
かつて、昭和天皇が幾度か当地へご研究に訪れ、ウミウシ類・ホヤ類・ヒドロ虫類の新種を多数発見された地でもあります。芝崎の岩礁のひとつである鮫島にちなんで「サメジマオトメウミウシ」と命名されたウミウシ類の新種もあります。
このように、芝崎海岸は調和した生物層を示し、海洋生物の宝庫となっています。したがって、芝崎海岸のすべての生物を保護することにより、調和が保たれ、生態系が守られます。そして、保護することによって繁殖したものは周辺海域へ拡散し、葉山海岸全域の海洋生物が豊富になるという広い意味をもちます。」
「黒潮の影響を受ける芝崎海岸の磯や海底は、岩礁、転石(ごろた石)、砂地、砂礫地など様々な地形が広がり、それぞれの環境に適した多種多様な生物が生活を営んでいます。とりわけ、転石地帯の潮間帯下部には、イソギンチャク、ウミウシ、ヒザラガイ、カニ、ホヤなどの仲間が多く、この中には貴重な種類も含まれています。干潮線以深には、アラメやカジメの群落が見られ、魚介類の成育にかかせない場所になっています。また、先端部から鮫島周辺にかけての浅海には、イソバナやヤギ類など、潮通しのより海域を好む腔腸動物の仲間が数多く生息しています。芝崎では、これまでに、海綿動物14種、環形動物(ゴカイ、カンザシゴカイなど)35種、軟体動物(貝、ウミウシなど)300種、棘皮動物(ウニ、ヒトデ、ナマコなど)34種、魚類137種が確認され、カニ類だけでも68種が記録されています。
満潮線と干潮線の間を潮間帯といいます。潮間帯は波の影響を受けたり、潮が引いた時は露出し、夏の炎天下、冬の気温低下など、生物にとって厳しい環境のように思えますが、数多くの生物が適応して生息しています。」 |