わんだふるはうす 森戸海岸線を行く

芝崎海岸

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。葉山御用邸前交差点を左に折れると、逗子・渚橋まで曲がりくねった細い道が海岸沿いに続きます。それが県道207号・森戸海岸線。いかにも葉山らしい風光明媚なこの道路を、2005〜2006年にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、芝崎海岸をご案内いたします。


ワンダフルハウスは「コスタ・デル・ソル」を出ました。堤防沿いの道を進んでいくと、昭和天皇が海洋生物の研究に打ち込まれていた、生態系豊かな芝崎海岸の岩礁に着きます。 左に曲ります。前方にご注目。
芝崎海岸の岩礁です! 400m四方ほどの浅瀬にいくつもの岩礁が見え隠れしています。芝崎海岸は、その良好な自然環境から、1995年、葉山町の天然記念物に指定されました。遠浅の海底地形は湘南屈指のダイビングスポットでもあります。
前方右側に海に下りる階段があります。 干潮時なら、ここから海に下りることができます。この磯は以前は島でしたが、現在では海岸側が埋め立てられてマンションが建設されたため、干潮時には陸続きになって歩いて渡って行けるようになったのです。
干潮です!\(^O^)/ ワンダフルハウスは海に下りて磯を探険することにしました。水が澄んでいます。看板にはこう書かれていました。
相模湾に面した、ここ芝崎海岸は、葉山層群の森戸泥岩層及び、森戸凝灰岩層からなる岩礁を中心とした磯で、転石地帯、砂礫地、砂地等、潮間帯付近ばかりでなく、潮下帯の地形も大変変化に富んでいます。

海洋環境については、黒潮の流れによる外洋水の影響を受けるため、潮通しよく、年間を通して透明度がよいといえます。また、黒潮暖流の影響で、真冬でも水温10度以上を保っているため、暖流系生物にとって冬は棲息しやすいところです。

向芝原(岸側中央部にある植物の茂った小高い場所)、その先に広がる岩礁を中心とした周辺水域の自然は残され、ここで観察される海洋生物は、貝類・魚類・海藻類その他多種多様です。
かつて、昭和天皇が幾度か当地へご研究に訪れ、ウミウシ類・ホヤ類・ヒドロ虫類の新種を多数発見された地でもあります。芝崎の岩礁のひとつである鮫島にちなんで「サメジマオトメウミウシ」と命名されたウミウシ類の新種もあります。
このように、芝崎海岸は調和した生物層を示し、海洋生物の宝庫となっています。したがって、芝崎海岸のすべての生物を保護することにより、調和が保たれ、生態系が守られます。そして、保護することによって繁殖したものは周辺海域へ拡散し、葉山海岸全域の海洋生物が豊富になるという広い意味をもちます。」
「黒潮の影響を受ける芝崎海岸の磯や海底は、岩礁、転石(ごろた石)、砂地、砂礫地など様々な地形が広がり、それぞれの環境に適した多種多様な生物が生活を営んでいます。とりわけ、転石地帯の潮間帯下部には、イソギンチャク、ウミウシ、ヒザラガイ、カニ、ホヤなどの仲間が多く、この中には貴重な種類も含まれています。干潮線以深には、アラメやカジメの群落が見られ、魚介類の成育にかかせない場所になっています。また、先端部から鮫島周辺にかけての浅海には、イソバナやヤギ類など、潮通しのより海域を好む腔腸動物の仲間が数多く生息しています。芝崎では、これまでに、海綿動物14種、環形動物(ゴカイ、カンザシゴカイなど)35種、軟体動物(貝、ウミウシなど)300種、棘皮動物(ウニ、ヒトデ、ナマコなど)34種、魚類137種が確認され、カニ類だけでも68種が記録されています。
満潮線と干潮線の間を潮間帯といいます。潮間帯は波の影響を受けたり、潮が引いた時は露出し、夏の炎天下、冬の気温低下など、生物にとって厳しい環境のように思えますが、数多くの生物が適応して生息しています。」
あれが向芝原です。行ってみましょう。 ワンダフルハウスは丘に上って景色を眺めました(^^)\
長者ヶ崎、御用邸方面。 沖合いには名島が大きく見えています。
ワンダフルハウスは防波堤沿いの道に戻りました。 向芝原は、すごく居心地が良い場所でした。
この辺は、波のある日は、防波堤を飛び越えて、マンションの入口付近まで波飛沫が打ち寄せることがあります。 三ヶ下海岸と一色海岸が見えました。
森戸海岸線が見えてきました。 ここを左折して…
森戸海岸線に戻ります。 再びペスカトーレ葉山の前を通過。

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