わんだふるはうす、アルカフェ キャンティに行く

えだまめ

気象庁は2007年8月1日午前、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。平年に比べ12日、昨年に比べ2日遅い梅雨明けでした。梅雨明けしてからは、本州を中心に日本列島が太平洋高気圧に覆われ、各地で35度以上の「猛暑日」が続いています。夏にぴったりのデザート、キャンティの「枝豆のプリン」を紹介いたします。

8月に入って気温がぐんぐん上がり、ワンダフルハウスは暑さに耐えきれず、アルカフェ・キャンティに”緊急避難”することにしました(:+_+A 「こんにちは!(^O^:)/ 冷たい飲み物とプリンをください! おっ、今日はカスタード・プディングがありませんね」。左下隅に御注目。
カスタード・プディングが補充されましたが、1個づつしかなかったモンブランとフィヤドーネとネスラードが目の前で売れてしまいました。
1960(昭和35)年のレストランオープン時から存在しているクラシックな定番ケーキの中に、時々現代的なケーキが混ざり込むことがあります。「ん? 夏らしくカップデザートが多いですね」
「ワンダフルハウス様、こちらが夏の新作でございます。パンナコッタとピスターシュ」 「宮崎マンゴープリンと季節のタルト」
「えだまめのプリン。パッションとココナッツのプリン」「その6個、全部ください!」
ついでにサンプルトレイも見せていただきましょう。
左の写真で前の方に新作ドルチェ、後ろの方に定番ドルチェって感じに並べられています。
夏のドルチェが続々と運ばれてきました。
ん? 一番奥にあるガラス鉢に入ったデザートは何でしょう?(^‐^)\ 「こちらの2品はレストランの今夜のデザートでございます」
「巨峰のババロア ”Bavarese di Uva バヴァレーゼ・ディ・ウーヴァ”でございます」「おおっ!(^O^)\ これは2年前に”わんだふるはうす、キャンティ飯倉本店に行く”で、ドコモ嬢が食べたものと同じです!」
「Bavarese di Uva バヴァレーゼ・ディ・ウーヴァ」とは? 「bavarese」は「ババロア」、「uva」は「葡萄」、つまり「ブドウのババロア」を意味します。イチジクは北イタリアでは採れないので、南イタリアで多く食べられます。その他にも、南イタリアでは巨峰タイプのブドウが9月頃採れるので、このように生のブドウをそのまま、もしくはムースにして食べます。
「果物をシロップ漬けにしたイタリア版フルーツポンチ”Macedonia マチェドニア”でございます」「両方ください!」
注文したドルチェが全て出揃いました。 「季節のタルト Tarto Fruits」(600円)キャンティ版”タルト・セゾン”の登場です。
手前から1列目左から「ピスターシュ Pistache」(550円)、「季節のタルト Tarto Fruits」(600円)。2列目左から「宮崎マンゴープリン Creme de Mangue」(600円)、「パンナコッタ Pannacotta」(470円)、「パッションとココナッツのプリン Creme Coco et Passion」(470円)。3列目中央「えだまめ Edamame Pudding」(480円)。キャンティのケーキの価格は全て税抜。テイクアウトの場合は+消費税5%、イートインの場合は+サービス料10%+さらにその価格に消費税5%が加算されます。
「ピスターシュ Pistache」(550円)キャンティ自家製のチョコフレークとピスタチオとフランボワーズが乗っています。
ピスターシュ さくら
ん? よく見ると、このケーキは今年の春に売ってた「さくら」というケーキにそっくりですね。やはり同じパティシエの作品でした。
それでは、いただきます! ピスタチオのムースの中にフランボワーズのムースが…絶妙なハーモニーです(^Q^)〜♪
続きましては「季節のタルト Tarto Fruits」(600円)キャンティ版”タルト・セゾン”の登場です。
イチジクが乗ってました!\(^O^)/ 苺、レッドカラント、巨峰、キウイ、ラズベリー、ブルーベリー、マンゴーも…凄い豪華なタルトですね。
”いちじく”といえば、金子功さんの大好物。1987年秋のクロワッサンに掲載された京都旅行ロケでは、錦小路で京都・城陽市産のいちじくを箱ごと(4パック入り)購入して、満面の笑顔で、このように語っています。「ふぐ、はも、いちじくが私にとっての三大美味です(^Q^) いちじくは京都のものが最高! 私は自分だけこっそりものを食べる人間じゃないけど、いちじくだけは別。これは私ひとりで食べますと言って冷蔵庫にしまっちゃう」「いちじくは胃を洗うといって体にもいいらしいです」と金子さん。温室ものは7月初めから9月末までありますが、甘くて艶のいい城陽ものは8月初めから9月半ばまで。
それでは、いただきます! おっ!タルト台の中にグリオットチェリーが隠されていました。
いちじくはフランス語で「Figue」、英語で「Fig」。日本名の「いちじく」は、1日に1果づつ熟するから「一熟」と言ったものがなまったとされる説が有名です。「花の無い果」と書くように花を咲かせずに実をつけるように見えますが、果実の中の赤い細かい突起が花で、果実そのものが花なのです。いちじくの木には雄と雌があり、花を咲かせるのは雌ですが、日本のいちじくは圧倒的に雌の木が多いのです。いちじくは紀元前2000年以上前から栽培されていたとされ、アダムとイヴがいちじくの葉で肌を隠したことは有名です。日本には江戸時代に渡ってきたとされていますが、実の中に花があるため、ほとんど品種改良がなされず、現在でも栽培されているのは8割が「桝井ドーフィン」、2割が昔から日本にあるとされている「蓮菜柿(ほうらいし)」です。最近では外来の新品種も数多くなってきました。いちじくは昔から民間医療薬としてもよく知られ、整腸作用、酔い覚ましや、痔に良いとされ、血液をきれいにするとも言われます。食物繊維、ミネラルが豊富で、最近よく知られるようになったアントシアニン、ポリフェノールも含みます。健康的な優しい甘さとねっとりした食感は絶品です(^Q^)
「宮崎マンゴープリン Creme de Mangue」(600円)宮崎マンゴーをたっぷり使った贅沢なプリンです。上にはマンゴーの果肉とソース、下にはとろとろのプリン。 オレンジ色の美しい果肉…トロトロでジューシーな味わいです!(^Q^)
宮崎産のマンゴーはその熟成された味から、国産マンゴーの最高峰に位置付けられています。メロンで言えば、静岡産です。
「パンナコッタ Pannacotta」(470円)パンナコッタのpannaとは、イタリア語で「生クリーム」。cottaとは「煮る」という意味を持ちます。北海道産フレッシュ生クリームで作ったイタリア風プリンですね。キャンティの地下のレストランのデザートとして、度々登場するドルチェです。上に乗ってる果実は季節によって変わります。これはフランボワーズとグリオットチェリー。柑橘系のグランマニエのパンナコッタも存在します。
「パッションとココナッツのプリン Creme Coco et Passion」(470円)おっ!(^O^)\グラスの縁に砂糖が…ソルティドッグみたいです!\(^○^)/ 南国の香りが漂ってまいりました…〜(^Q^) ポピュラーなココナッツプリンですが、パッションフルーツのソースをかけてアクセントを付けました。黒い種はパッションフルーツのもの。ソースにはアプリコットとオレンジもブレンドしてあります。
パッションフルーツは、クダモノトケイソウとも呼ばれ、つる性の多年生でブラジル産の熱帯果樹です。現在では、世界各地の熱帯から亜熱帯地方に広く分布していて、産業的に栽培されているのはオーストラリア、ハワイ、マレーシア、スリランカ、台湾など。日本では沖縄、奄美諸島、小笠原諸島などで栽培が行われています。最近消費者の多様性嗜好により、製菓用、生果用、ジュース用などで需要が増えつつあります。熱帯果実のなかで、一番香りの良い果物と言っても過言ではありません。
「えだまめ Edamame Pudding」(480円)これは珍しい!枝豆のプリンです。上には生クリーム。下のプリンは、枝豆本来の味を損なわずに、甘さ控えめに仕上げてあります。

続きましては、バヴァレーゼ・ディ・ウーヴァ」と「マチェドニア」の登場です。 「マチェドニア Macedonia」(800円)かなりお酒が効いています(@_@) 白ワインやマラスキーノ(チェリーのリキュール)やキルシュ(チェリーの蒸留酒)が入っていて、大人好みのマチェドニアです。
具はメロン、梨、マンゴー、巨峰…おっ!イチジクも入っていました。
巨峰のババロアバヴァレーゼ・ディ・ウーヴァ Bavarese di Uva」(800円)巨峰はブドウの王様と呼ばれ、ぶどう王国山梨の中で生産量が最も多い品種です。8月中旬〜9月頃まで味わうことができます。さっぱりとした後味は夏にぴったり。夏バテでもペロリとおなかに入ります(^Q^)
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