セーターの編み柄に見られる古典柄の一つであるフェアアイル柄は、もともとはスコットランド沿岸から遠く離れたフェアアイル島で編まれたハンドニットのパターンの名前。カラフルな色を使い、各段ごとに異なった幾何学模様を編み込んでいく独特のパターン。1920年代、当時のファッションリーダーであったプリンス・オブ・ウェールズが、このフェアアイル・パターンのセーターを愛用したことでも有名。日本では’70年代後半のプレッピー・ファッションの流行と共に人気を集めました。
わんだふるはうす私物 5 KK−11 22000円 (カールヘルム1986年秋物) |
|
赤 | こげ茶 |
ワンダフルハウスお気に入りのフェアアイルセーターを紹介いたします。色違いで4着持っています。ハイネックなのでマフラーいらずの暖かさ。ジャケットにもコートにもジャンパーにも合う万能セーターです。素材はウール100%。色は赤とこげ茶。 |
グリーン | グレー |
雪の結晶のハイネックフェアアイルニット。3色目はグリーン。4色目はグレー。他に茶色の5色展開でした。 |
わんだふるはうす私物 P0303 KAL07 35000円 (カールヘルム1990年秋物) |
|
シルクハット、ステッキ、カーネーションが段になった柄です。素材はラム50%、ウール50%。色は、赤の他にキナリ、黒、ピンク、黄、グリーン、ブルーがありました。 |
イギリス編込みセーターの大ファンだという人たちはたくさんいる。昔からある柄だから、何年着ても飽きがこない。
フェアアイル・セーターはそんな金子さん好みがはっきり出たもの。フェアアイルとは聞き慣れない名前だけど、これはスコットランドの北方にある、あの有名なシェトランド群島の中の島の名前だ。そこの漁師たちが着ていたのが、こんな編込みのセーター。
ピンクハウスのセーターは、ネックの部分と袖口にフェアアイル特有の幾何学模様が入っている。アイビー風のフェアアイル・セーターと違って、ピンクハウスのものは体につかず離れずのゆとりで、着丈が短い。それはどうしてなんだろうと、金子さんに質問してみた。
「あのセーターは大人のためのデザインというより、子供のためのデザインだと思うんです。だから、子供服風に作ったのです。僕としては、男の子っぽく着てほしいですね」と、金子さんは答えてくれた。
丸首とデザイン違いでVネックのセーターがあります。色はワイン、ブルー、グリーン、黒、茶の5種類。価格は共に¥12,800(ピンクハウス1980年秋冬物) |
アンアン1980年10月21日号(No.268)「試着室」より
フェアアイル柄は、「ジャカード編み」ともいう。ジャカード編みのジャカードというのは、フランスのジョセフ・マリー・ジャカールが考案した編機がジャカード編機と呼ばれたことから生まれた。その編機によって作られた編み込み模様のことをジャカード柄という。柄の変化と種類は多く、セーターや靴下に多く用いられているのも特徴のひとつだ。よく「ジャガード」という人がいるけど、それは間違い。正しく「ジャカード」と発音しなければならない。金子系各ブランドでも春夏は綿、秋冬はウールで毎年出るので、このニットは必ず持っていたいですね。 |