稲田京子

スタイリスト

1949年、愛知県生まれ。’73年に上京してアテネ・フランセ入学。’75年、結婚。’77〜78年、パリ滞在。’78年よりCMのスタイリストとして活動を開始、「ELLE JAPON」他の雑誌でも活躍。’90年より、ウエディングコスチューム製作も手がける。’93年、脳梗塞で倒れるも、リハビリテーションを経て現在は仕事に復帰、雑誌や、安田成美・桐島カレンなどのスタイリングもしている。夫の伊藤浩史さんは、(株)メルローズで「ラ・ブレア」のチーフデザイナーをしていたが、’92年に独立。2000年、ふたりで「beaucoup(ボクー)」ブランドを設立。


実は、男ものです。

KH’88秋ダイヤ柄ニット(グレー)
セーター¥33,000(カールヘルム1988年秋冬物)、ブラウス¥13,000、スカート¥30,000(ピンクハウス1988年秋冬物)

よくぞ揃えた、これだけの色! という感じね。みんなきれいな色で。
「きれいよね。大人の色遊び! 今年はきれいな色が出てるから、もう色遊びしちゃおう、と思って」
ここまでの色数、自分ではそうそううまく合わせられないものね。デザイナーがそのセンスをもってやってくれたのを謹んで楽しませていただく、と。それでもまだスカートやシャツに何色をもってくるかで充分楽しめるよね。
「今日は白にしてるけど赤もいいし」
ブルーもいい。
「濃いほうのね。そうしたら中に何も着ないで、セクシーにしてもきれいだと思う。実を言うと、これメンズのセーターでね、カールヘルムのなんだけど、借りる時、本当は男の人に着ていただきたいんですよねぇって言われたの。でも私は、元来、男・女ってことないような気がするのね」
金子功さんもこれ着てるのかな?
「袖と背中がピンクのを持ってるって。でも女の人はグレーのほうがいいね。あまりに女っぽくなっちゃうから」
こういうふうに色が多いセーターはタップリしてるのがいいんでしょ?
「そうかもしれないね。うん、ジョッパーズと合わせてもいいな。その時はセーター中に入れちゃって」

クロワッサン1988年9月10日号(No.260)「おしゃれの周辺 第34回」より


金子さんが買ったピンク

ダイヤ柄ニット(ピンク)

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