わんだふるはうす、鎌倉のあじさい寺 成就院に行く

梅雨の谷間のように晴れて暑くなった2005年6月25日(土)、紫陽花を一目見ようと紫陽花散策で賑やかな鎌倉・成就院(じょうじゅいん)を、ワンダフルハウスが訪れました。

国道134号線から大仏に行く道(星ノ井通り)に入り、長谷で曲らずに直進すると、紫陽花が見えてきました。ここは新田義貞の鎌倉攻めで有名な極楽寺切通しです。鎌倉時代の極楽寺切通は、成就院の山門の高さまであった険しい切通で、そこには幕府軍が木戸を構えて盾を並べ、陣を整えて新田軍を待ち構えていました。1333(元弘3)年5月18日から3日間に渡って両軍が攻防を繰り返し、成就院の堂宇も焼失。新田義貞は、極楽寺坂の突破をあきらめ、稲村ガ崎の海岸沿いからの攻略に切り替えたわけです。 素晴らしい! しかし、これは前座です。成就院は道の反対側なのです。
こちらが成就院。参道の石段は人間の煩悩の数と同じ108段。参道の両側には般若心経の文字数と同じ262株の紫陽花が植えられており、色とりどりの紫陽花が咲いているのです。拝観料が無料というのも魅力です(^‐^) 白緑から青や紫、ピンク、虹色と七変化する紫陽花ならではの色づきが綺麗です
石段の両側を埋め尽くさんばかりのアジサイと、その向こうに弧を描いて広がる由比ヶ浜。石段は紫陽花散策の人で賑やかでしたが、それほどの混雑ではありませんでした。たぶんピークを過ぎたのだと思います。鎌倉は初夏の紫陽花の時期は、秋の紅葉の季節と並ぶ観光シーズンで、ピーク時は大変な人込みです。 海の家の建設が始まった由比ガ浜。この日は凄い波でした。
この美しいグラデーションが成就院の紫陽花の魅力です。紫陽花=明月院(北鎌倉)というほど、鎌倉のあじさい寺としてのイメージが定着していますが、明月院の紫陽花はブルーだけなのです。 紫陽花が咲き誇る石段を上がると、頂上左に山門があり、山門をくぐると境内に到着しました。。
本日のお目当て、成就院山門への石段のあじさい。花1つ1つが大きく、株が元気な証拠です。 もう1つの本日のお目当て、小町通りの鎌倉五郎本店で6月5日に買った、お干菓子「鎌倉 あじさい」。季節商品だったみたいで、再び買いに行った25日には店頭から姿を消していました。寒天が入っているので、外側はサクサクしてるのに中はジューシーで柔らかく、1粒食べたら止まりません(^Q^)竹籠に入った贅沢な、今となっては謎のお菓子ですが、来年の6月初旬に再発売されるかも。

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