わんだふるはうす、ルコント青山本店に行く

フリュイ・デギゼ

「deguise」(デギゼ)とは、「変装した」「仮装した」という意味です。「fruits deguise」(フリュイ・デギゼ)となると、「姿を変えたフルーツと」いうことになります。ワンダフルハウスがルコント青山本店で買ったフリュイ・デギゼは、砂糖の結晶で包んだフルーツとナッツの詰め合わせでした。フルーツのコンフィ(砂糖漬け)やナッツをよく乾かしてから、沸騰したシロップに一晩漬けて取り出し、空気中にさらすとフルーツの表面に砂糖の結晶が出てくるという摩訶不思議な菓子だったのです。

「おおっ!?これは珍しい!…フリュイ・デギゼがありますよ!(゚O゚)\」
「しかも1つしかありません・・・これは買いです!\(^O^)/□」
Fruits deguises
フリュイ・デギゼ
2625円
フリュイ・デギゼは普段は売っていません。皇室や大使館などから注文が入った時だけ作り、余ったものを店に出しているのです。
16世紀以降のフランス宮廷にて洗練された砂糖菓子「フリュイ・デギゼ」の登場です。
「こ…これは凄い!(゚O゚)\」
フリュイ・デギゼとはフルーツやナッツをマジパンで包んだフランスの伝統菓子です。この箱に入っているのはアーモンド、ヘーゼルナッツ、くるみ、チェリー、アプリコット、プルーン、ナツメの7種類あります。
Abricot
アブリコ
「早速一つ味見してみましょう…これはドライアプリコットにマジパンがのったものです…甘くて、アプリコットのリキュールが効いていて…歴史があるだけにマジパンとドライフルーツのバランスがとれたお味です(^Q^)」
「さすがに王宮菓子…美しい!(゚O゚)\」
「これはお菓子ではありません…芸術作品です!\(^○^)/」
Pruneau
プリュノー
表面の砂糖は、まぶしたのではありません…糖液につけ結晶化したものなのです!(゚O゚)\」
これはドライプルーンの半割りの切り込みにマジパンを埋めて、マジパン部分にザルの目を当てて模様をつけて乾かし、デギゼ用シロップに浸して飴がけしたものです。デギゼ用シロップは鍋にグラニュー糖と水を沸騰させて水飴を加えて150℃位(グランカッセ)まで煮詰め、串に刺した具をトランペ(浸して)して飴をからめます。飴の糸をカットし、乾かして串をはずした完成品がこれなのです。
Dattes
ダット
これはプルーンに似ていますが、デーツ(なつめ椰子の実)です。
デギゼシロップの甘味で食べさせるドライフルーツのデギゼは、見るからに古典的で、華やかさあふれるマジパン菓子の代表です。生のフルーツを合わせることも可能ですが、ドライフルーツの方が一般的なのです。デギゼとは「姿を変える」という意味で、デギゼ用シロップに静かに浸して砂糖を結晶化させる手法で作りました。シロップに通し、乾かすことによって、このように結晶化した砂糖が輝いているのです。
デーツは中東や北アフリカでは超メジャーなフルーツです。砂漠地帯の多い中東で保存が効くデ―ツは遊牧民の携行食として長く用いられてきました。パリでも生デーツやドライデーツを売っています。
Cerise
スリーズ
赤いドレンチェリーを半分にカットし、マジパンを挟み、樽形に整えて、飴がけしました。
マジパンにそれぞれの酒(ドレンチェリーはキルシュ、プルーンはブランデー、アプリコットはアプリコットのリキュール、なつめはグランマニエ)を加えてよく混ぜ合わせてあります。
Amande
アマンド
これはアーモンドの青い果実をイメージしていますね。
色素で染めたマジパンを丸めて中央にアーモンドを一粒のせ、形を整えて乾かし、飴がけしたものです。
Noix
ノワ
これはノワ(クルミ)です。
マジパンにコーヒーエッセンスを加えて練り上げ、茶色く着色します。半割のクルミを接着しやすいように低温のシロップに漬けてからマジパンを両側から挟み、樽形に整えて乾かし飴がけしたものです。
Noisette
ノワゼット
これはカボチャではありません。ノワゼット(ヘーゼルナッツ)です。マジパンに緑と黄色の食用色素を加えて色ムラがなくなるまで混ぜ、ローストしたヘーゼルナッツを一粒のせ、形を整えて乾かし、デギゼして出来上がり。
フランス語でパート・ダマンド・クリュ、日本ではローマジパンと呼ばれる非加熱タイプのマジパンに、砂糖、洋酒、コーヒーエッセンスなどを混ぜて作るコンフィズリーです。アーモンドと卵白をフードプロセッサーでペースト状にし、シロップを加えて固さを調節してあります。マジパンは様々な細工を施すことができ、フランス人は大好物なのです。
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