フランス菓子 Maison Wenikoの四季

2011年3月
震災復興記念 梅のクグロフ

2011年3月11日(金)午後2時46分、マグニチュード9.0という観測史上国内最大の地震が発生。余震と津波が襲い、東北地方を中心に東日本に甚大な被害を及ぼしました。復旧には相当の期間を要するものと思われます。東京から水戸へ引っ越して来たフランス菓子職人「紅子(Weniko)さんのお店フランス菓子 Maison Weniko」も震度6弱の地震と停電で一時閉店を余儀なくさせられました。しかし、後片付けなどで、わずか10日間休業しただけで、市場が再開する前に再オープンさせてしまったのです。ワンダフルハウスも再オープンの3日後に速攻で駆けつけました。

2011年3月第4週

わんだふるはうす 大震災後のメゾン・ベニコに行く

3月11日に発生した東日本大震災の被災地の一つである茨城県水戸市にある日本屈指の観梅スポット 偕楽園。例年なら満開の梅で賑わう時期ですが、今は震災の影響で崩落、液状化、地盤沈下の恐れなどがあり閉園になってしまいました 3月30日現在も閉鎖されたままのJR水戸駅。線路は曲がり、あの駅名表示板は片側が外れて、縦にぶら下がり、改札の時計は地震が発生した11日午後2時46分で止まったままになっています。
梅まつりで賑わうはずだった水戸の偕楽園が、東日本大震災で閉鎖され、白やピンクに染まった梅が見ごろを迎えた園内はひっそりと静まり返っています。園内南側の崖が地割れを起こし、水戸藩第九代藩主徳川斉昭が建てた好文亭も一部損壊。復旧には半年から1年かかる見込みです。園内にあった100品種3000本の梅の木への被害が無かったのが、せめてもの救いでした。梅の木の中には1842年の造園当初からの木が約170本ありますが、全て無事でした。その中には樹皮だけとなり、支柱で支えられながら花を咲かせている木も。地割れを起こした崖はJR常磐線側に崩落する恐れがあるため、雨水が入らないよう青いビニールシートで約150メートルにわたり養生しています。また、好文亭は内外の壁が崩れたり、障子が外れるなどしています。

JR常磐線土浦−勝田間は4月上旬に運転再開予定。勝田−いわき間は点検作業が完了し、復旧作業中ですが、復旧の目途は立っていません。いわき−仙台間は富岡駅舎が流失するなど被害甚大のため、復旧の見込みが立っていません。JR水戸線友部−小山間、JR水郡線水戸−郡山間、上菅谷−常陸太田間は点検作業が完了し、現在復旧作業中ですが、復旧の目途は立っていません。

「こんにちは!(^O^)/
「私がワンダフルハウスです。東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。被災地の皆様のご無事と一日も早い復興を心より祈念いたします。私は3月25日、乗り入れている全ての在来線がストップし、陸の孤島になってしまった茨城県水戸市内に乗り込んできました。まず『第115回 水戸の梅まつり』ですが、残念ながら今年は中止。駅ビルのエクセルもダメージが大きいようで休業中でした」
3月31日に震災後運休していたJR常磐線の土浦−勝田駅間の運転が再開されて、東京方面からのアクセスが格段に向上しています。
丸井水戸店も地震以来ずっと休業中…
水戸京成百貨店は23日から営業を再開しました
ルイ・ヴィトン横の京成通り商店街に面したMaisin Weniko?…おっ!建物は無事なようです!(^O^)\
お客さんが中にいます!(^O^)\
フランス菓子店メゾン・ベニコは、震災後10日間休業していましたが、22日から店を再オープンさせていました。
震災後
「幸いなことにWenikoシェフもオーブンもショーケースも無事でした!\(^○^)/
震災前
Wenikoシェフの話では、今までに経験したことがない揺れで、棚に並べてあったコンフィチュールが落下して瓶が割れ、机の上の焼菓子も散乱…足の踏み場も無い、目茶苦茶な状況になってしまったそうです。停電の影響で、地震発生時に作っていたお菓子とコンフィチュールは全てダメになってしまったとか。
コンフィチュール
大 1050円
小 630円
現在、コンフィチュールは愛媛県の柑橘専門店『完熟屋』から取り寄せた柑橘系のコンフィチュールが豊富に揃っています。ビターキャラメル、はるか
キウイ、はるかとみかんのハチミツ、はるかといよかん…
いちごとトマト、清見オレンジといよかんとカルダモン、いよかん
1050円の大サイズの他に、630円の小サイズもあります。
コンフィチュールは、これから新作をドンドン出すそうです。バレンタインデーとホワイトデーが終わって、ショコラ用冷蔵ショーケースの中は寂しくなってしまいました。それにしてもホワイトデーの3日前に大地震に見舞われるとは災難でしたね。
マンディアン・ショコラは2種類。
マンディアン・ノワール
525円
マンディアン・オ・レ
525円
マンディアン・ノワールにはドライフルーツが乗っていて、マンディアン・オ・レにはナッツが乗っています。
焼菓子はどうなったでしょう?
ロッシェ、フロランタン、そば粉のガレット、ケーク・オー・ショコラ、ほしいもメープルなど定番の焼菓子は震災前と変わらず並んでいました。
サブレ・オー・ショコラ
ホワイトチョコ&フランボワーズジャム
252円
サブレ・オー・ショコラ…これは新商品ですね。
サブレ・オー・ショコラ
ミルクチョコ&ガナッシュクリーム
252円
味は2種類あるみたいです。
サブレ・オー・ショコラ
550円(2個入)
コクシネール(てんとう虫)付きの震災復興バージョンもあります。
ニ・ダマンド(Nid d'amande)の nidとは、フランス語で『鳥の巣』を意味します。
「おおっ!? このドロドロした生地は何でしょう?(゚O゚)\」
「ほぅ、オーブンで焼くとこうなるのか。これは、ほしいもメープルなのかな?(゚-゚)\」
「“謎のケーキ”が型から取り出されました!(゚O゚)\」
「表面がベトベトしている…これはきっとコンフィチュールに違いありません!(゚O゚)\」
「焼き上がったばかりのケーキが店頭に並べられました!(゚O゚)\」
「これは梅のバターケーキです!(゚O゚)\」
梅のバターケーキ
367円(特別価格)
「おお!表面だけでなく、中にも梅のコンフィチュールが!(^O^)\」
「梅の酸っぱさは抑えられています…これは美味です!(^Q^)」
続く

戻る