フランス菓子 Maison Wenikoの四季

2011年5月
チャリティー・クッキー

ゴールデンウィーク中、休まずに営業を続けてきた「フランス菓子店 メゾン・ベニコ」の紅子シェフは、5月10日~19日まで店を休業し、大型連休明けの20日から商品をリニューアルしてきました。このコーナーでは連休後に発売された新商品を中心に紹介いたします。

2011年5月第3週

わんだふるはうす、連休後のメゾン・ベニコに行く

3月11日の東日本大震災の直後は、店の片付けのために3月12日~22日まで11日間休業したメゾン・ベニコでしたが、今回の10日間の連休は東京の実家に帰省したり、京都へ旅行してパティスリー巡りをしたりして過ごしたそうです。
昨年12月1日に開店したメゾン・ベニコは、間もなくオープン半年を迎えるわけですが、連休明けにいくつかの定番商品を夏向けにリニューアル、またはヴァージョンアップしてきたようです。
どの商品がどう変わったのか?
「その辺の所をアルザスから水戸にやって来て、先頃、日本国籍を取得されたテントウムシのコクシネール氏に伺ってみましょう」
「私がCoccinelleと申します。先ず、一番最初に紹介させていただきたいのは、チャリティークッキーです」
「これはプラリネを練り込んだクグロフ型のサブレです」
「1個150円ですが、売り上げの全額を茨城県災害対策本部に寄付させていただきます」
「売り上げの100%を!?…しかも3月11日の大震災で被災したパティスリーが寄付してしまうとは…これは凄い!(゚O゚)\」
4月に発売されたチャリティークッキー。1ヶ月間の売上は2万円となり、全額を茨城県災害対策本部に寄付したそうです。
メゾン・ベニコのチャリティークッキーは6月末まで販売されるそうです。
チャリティー・クッキー
150円
(150円全額が茨城県災害対策本部に寄付されます)
「ところで、私たちが菓子を食べる際には、サブレとはどういう意味なのか?ジェノワーズという生地はどういう生地なのか?ショコラとは何か?などを認識してから菓子を食べているわけですが、日本人であるあなた方が和菓子を食べる際には、いかがでしょうか?」
「アカデミー・ガストロノームによりますと、サブレとは小物菓子(プティ・フール・セック)と同じであると定義されています。1823年にフォンダンが初めて作られ、プティ・フールは徐々に艶出しと変化がつけられていったのです」
「サブレ(Sablé)は、砂(サーブル Sable)を連想するようなボロボロになりやすいパートで作られています」
「おお!確かに砂っぽい!(゚O゚)\」「このパートにはバター、卵黄、小麦粉(ガレット・サラザンの場合は、そば粉も)、砂糖が使われますが、良質のバターさえあれば、作り方は簡単な部類に入る菓子でしょう」
続く

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