フランス菓子 Maison Wenikoの四季

コンフィチュール2500本達成記念
パッションフルーツとショコラのコンフィチュール

2011年10月第5週

わんだふるはうす、メゾン・ベニコへ行く

「おっ、いよいよアップルパイの時期の到来です!(^O^)\」
「こんにちは!(^O^)/」「これはこれはワンダフルハウス様…」
コンフィチュール
大 1050円
「今日は新作コンフィチュールを見せていただきましょう!(^O^)\」
「おっ?コンフィチュールのPOPが新しくなりましたね。オーガニック・グラニュー糖?(^-^)\」
上 Sucre en poudre bio
シュクレ・アン・プードル・ビオ
(オーガニック・グラニュー糖)
下 種子島糖
こちらが当メゾンのコンフィチュールや焼き菓子に使っておりますオーガニック・グラニュー糖と種子島糖でございます。フランスでは生活にBiologique(ビオロジーク。略してビオ。英語でオーガニック)な知識を取り入れることが流行しているのでございます。21世紀のフランス農業の切り札はビオロジーク、有機農作物なのです」
Confiture de myrtilles d'Ibaraki
コンフィチュール・ド・ミルティーユ・ディバラキ
茨城県産ブルーベリーのコンフィチュール
左からブルーベリーとフランボワーズとキルシュ
ブルーベリー
ブルーベリーといちご
ブルーベリーとブルーベリーのオー・ド・ヴィ
ブルーベリー すみれ風味
「東茨城郡城里町産ブルーベリーのコンフィチュールのラインナップに変化はありません。9月後半に『ブルーベリーとフランボワーズとキルシュ』『ブルーベリー すみれ風味』が出て、代わりに『ブルーベリーと国産レモン』『ブルーベリーとピノ・ノワールとエピス』が消えたのです
Confiture de pommes de d'Ibaraki “Kogyoku”
コンフィチュール・ド・ポンム・ディバラキ “コーギョク”
茨城県産 紅玉りんごのコンフィチュール
紅玉 紅玉とくるみとレーズン 紅玉とカルヴァドス
「おーっ!今シーズン初のリンゴのコンフィチュールが登場しました!(^O^)\」「久慈郡大子(だいご)産の紅玉でございます。やや小ぶりの丸っこくて真っ赤なリンゴで、酸味が強めですが、そのおかげでお菓子や料理に多く利用されているのでございます」
上 いちじくとくるみとラム酒
下左 いちじくとセミドライいちじく
下右 ハスカップ
「ん? このイチジクのコンフィチュールは?(^-^)\」「小美玉(おみたま)市産の緑イチジクを使用しております。「この前の台風で全滅したのでは?(゚-゚)\」「最近少しだけ採れたものを分けてもらえたのでございます。ハスカップはWenikoシェフの友人のお父様から譲っていただいたもので北海道野幌産でございます。すごく高価な果実です」
Gelee de kyoho d'Ibaraki aux épices
ジュレ・ド・キョホー・ディバラキ・オー・エピス
茨城県産巨峰のジュレ エピス風味
Gelee de kyoho d'Ibaraki
ジュレ・ド・キョホー・ディバラキ
茨城県産巨峰のジュレ
Confiture de raisin d'Ibaraki
コンフィチュール・ド・レザン・ディバラキ
茨城県産ぶどう(巨峰)のコンフィチュール
「おおっ!? 巨峰のジュレや葡萄のコンフィチュールが出た!(^O^)\」「茨城県常陸太田市産の巨峰でお作りしたジュレとコンフィチュールでございます「『ぶどう』の品種は何ですか!?(^O^)/」『ぶどう』と書いてあるものも巨峰を使っております」
上 にんじんとみかんとカルダモン
下左から南高梅、南高梅と水戸のはちみつ、ビターキャラメル
「にんじんとみかんとカルダモンのコンフィチュールですって!?(゚O゚)\」「そちらはスパイスを効かせたローストビーフや山羊のフレッシュチーズ、カマンベールやガプロンなど料理やフロマージュと相性の良いコンフィチュールでございます」
Confiture d'abricots de Nagano
コンフィチュール・ダブリコ・ド・ナガノ
長野県産あんずのコンフィチュール
左からあんず、あんずとナッツ、あんず バニラ風味、あんず リキュール風味、あんずと梅とすもも
「苺のコンフィチュールに代わって8月に発売された杏のコンフィチュールは5種類とも健在ですね(^-^)\」
「ワンダフルハウス様、2500本記念のコンフィチュールもございます」
「7月14日の革命記念日に発売しました『Le Quatorze Juillet(ル・キャトーズ・ジュイエ)』に続くスペシャル・コンフィチュール第2弾パッション・ショコラでございます」「おおっ!?(゚O゚)\」
「ボンボン・オ・ショコラをイメージして作ったコンフィチュールですって!?(゚O゚)\」
コンフィチュール2500本達成記念
Confiture fruits de la passion et au chocolat
コンフィチュール・フリュイ・ド・ラ・パッション・エ・オ・ショコラ
パッションフルーツとショコラのコンフィチュール
(パッション・ショコラ)
1500円
「原材料はクーベルチュール・チョコレートとオーガニック・グラニュー糖とパッションフルーツのみ。余計な添加物は一切入っていません」

「おおっ!?パッションフルーツの種が入っていない!?(゚O゚)\」
Confiture a la rhubarbe et fruits de la passion
コンフィチュール・ア・ラ・リュバルブ・エ・フリュイ・ド・ラ・パッション
ルバーブとパッションフルーツのコンフィチュール
1050円
「私の感覚では、パッションフルーツのコンフィチュールとは、このように必ず種を入れるものだと思い込んでいたのですが…(゚-゚)\」「ワンダフルハウス様、avec pépins(アヴェック・ぺパン=種あり)とsans pépins(サンズ・ぺパン=種なし)の2タイプが存在するのでございます」
コンフィチュール2500本達成記念
Confiture fruits de la passion et au chocolat
コンフィチュール・フリュイ・ド・ラ・パッション・エ・オ・ショコラ
パッションフルーツとショコラのコンフィチュール
(パッション・ショコラ)
1500円
「今回のはsans pépinsでございます」「ところで、ボンボン・オ・ショコラとは?(゚-゚)\」
ワールドチョコレートマスターズ2011 準優勝作品
製作 植崎義明
Patisserie Kosai (茨城県水戸市)
Hand Dipped Pralines “Code”
ボンボン・デップ “暗号”
Moulded Pralines “Aztec”
ボンボン・モールド “アステカ”
「ワンダフルハウス様、こちらがボンボン・オ・ショコラでございます」「おおっ!?何だ!?これは!?(゚O゚)\」「先日、パリで行われました『サロン・ド・ショコラ』の会場で開催されたチョコレートのスペシャリスト世界一を決める世界大会『ワールドチョコレートマスターズ2011』の準優勝作品でございます。日本代表としてエントリーされた水戸のパティスリー・コサイさんの植崎義明シェフが50セット限定で復刻したものをT's Garden様からいただいたのでございます」「ワールドチョコレートマスターズといえば、Wenikoシェフの師匠であるパティシエ・シマの島田進シェフが日本代表審査員として招待されていますね(^-^)\」
ワールドチョコレートマスターズ2011 準優勝作品
ボンボン・モールド “アステカ”
製作 植崎義明
パティスリー・コサイ(茨城県水戸市)”
「カカオのルーツであるアステカをイメージした特注のモールドで作ったものですね。カッコいいデザインです(^O^)\」
中南米のアステカ族は紀元前からカカオを栽培していました。飲料として使用していただけでなく、通貨としても流通していたのです。1519年にスペイン人エルナン・コルテスがメキシコ東岸に到着し、アステカの首都(現在のメキシコシティ)に入城。史上最高のチョコレート愛飲者で1日50杯のチョコレートを飲んでいたアステカ王モンテスマ二世(1480-1520)よりカカオ飲料をもてなされ、現地人から作り方を教わります。1528年、コルテスがアステカを制圧。カカオ豆をスペインに持ち帰り、スペイン帝国カルロス王に献上。それがカカオの実質的なヨーロッパへの伝来となったのです。
ボンボン・モールド “アステカ”
パティスリー・コサイ
「そこのクマ、君のような俗物に神聖なるボンボン・オ・ショコラの暗号が解けるわけがなかろう」「おおっ!?ボンボン・ショコラがしゃべった!?…よく見ると宇宙人がいます!(゚O゚:)\」「ワンダフルハウス様、宇宙人ではなく、おそらく史上最高のチョコレート愛好家アステカ王モンテスマ二世(1480-1520)が現代に姿を現したのではないかと思われます」
ボンボン・モールド “アステカ”
パティスリー・コサイ
「おおっ!?ガナッシュの口溶けが速い!口に含むと一瞬のうちにスーッと溶けてしまったので何の味だかわからなかった!(゚Q゚)\」「では代わりに私が…クンクン…外側を覆っている薄いチョコレートは、フランス・カカオバリー社のエキストラ・ビター・グアヤキルでございます。カカオ分64%のコクの有る苦味の強いタイプ。グアヤキルとは南米エクアドルの古くから栄えた港町の名前です。切断面にはローストしたヘーゼルナッツのクラックランが見えております。上の層はキャラメルクリーム。ラベンダーのハチミツの味がします。下の層のガナッシュは…クンクン…フィリピンで人気のあるミカン科の果実カラマンシーの香りがします。クーベルチュール・チョコレートは…カカオバリー社の特別に収穫されたレアなカカオ豆を使ったオリジン・コレクションのうちの一つ、ガーナ(カカオ分40.5%)。ヘーゼルナッツのアロマが際立つクーベル・チュール・オ・レ(ミルクチョコレート)でございます」
ワールドチョコレートマスターズ2011 準優勝作品
ボンボン・デップ “暗号”
製作 植崎義明
パティスリー・コサイ(茨城県水戸市)
「これは何でしょう?…わかった!紀元前のショコラ製造法の秘伝が象形文字で刻まれたアステカの秘宝です!\(^○^)/」
ボンボン・デップ “暗号”
パティスリー・コサイ
「ライチの味がします!すごく美味です!(^Q^)」「外側を覆っている薄いチョコレートは、カカオバリー社のスタンダードなミルク・タイプのクーベルチュール『ラクテ・シュペリュール(Lactée supérieure)』。カカオ分は38.2%で、コクのある甘さの食べやすいミルクチョコレートでございます」
ボンボン・デップ “暗号”
パティスリー・コサイ
「白い種が見えた!…おおーっ!?小さなボンボンショコラの中に極薄のパート・ド・フリュイ(フルーツゼリー)が2層になって仕込まれています!(゚O゚:)\」
ボンボン・デップ “暗号”
パティスリー・コサイ
「暗号が解けた!これはライチのパート・ド・フリュイだ!(^Q^)/」「ワンダフルハウス様、そちらはPâtes de fruits à la framboise avec pepins(パート・ド・フリュイ・ア・ラ・フランボワーズ・アヴェック・ぺパン)でございます」「白いのはフランボワーズの種だったのか!…しかし、フランボワーズよりライチの味を強く感じたのは?(゚-゚)\」
ボンボン・デップ “暗号”
パティスリー・コサイ
「ガナッシュの方にライチのリキュールが含まれているからでございます。ガナッシュ・ライチのクーベルチュールチョコレートはカカオバリー社のオリジン・コレクションの中から二つ、ガーナ(カカオ分40.5%)とサン=ドマング(カカオ分70%)がブレンドされております」「サン=ドマング?(゚-゚)\」「Saint.Domingueとは1697年から1804年までの間、カリブ海のイスパニョーラ島の西3分の1を占めていたフランスの植民地で、今日のハイチ共和国に当たります。砂糖とコーヒー貿易でフランス植民地の中では最も利益を上げていました。カカオバリー社のサン=ドマングというクーベルチュールは、フォラステロ種とクリオロ種の交配によって生まれたイスパニューラ種のカカオを使用しております。肥沃な土壌からの恵みにより栽培されたイスパニューラ種のカカオは、ワイン風味、果実、スパイシーな香りが豊かです」
「それでは、現代に降臨した史上最高のチョコレート愛好家アステカ王モンテスマ二世にメゾン・ベニコのコンフィチュール2500本達成記念作品『Confiture fruits de la passion et au chocolat(コンフィチュール・フリュイ・ド・ラ・パッション・エ・オ・ショコラ=パッションフルーツとショコラのコンフィチュール)』をテイスティングしていただきましょう」「私はショコラのコンフィチュールなら1日50本食べることができる。でも、不味いのはダメだぞ」
パッションフルーツとショコラのコンフィチュール
(パッション・ショコラ)
「この香りを嗅いだだけでわかった。このコンフィチュールは、そこら辺で売ってるフルーツ風味のチョコレートペーストとはレベルが違う」
カカオポッドと千葉県木更津市産完熟パッションフルーツ コンフィチュール2500本達成記念
Confiture fruits de la passion et au chocolat
コンフィチュール・フリュイ・ド・ラ・パッション・エ・オ・ショコラ
パッションフルーツとショコラのコンフィチュール
(パッション・ショコラ)
1500円
「コンフィゾー(砂糖菓子職人)兼ショコラティエ(チョコレート職人)の作品という感じがする」
パッションフルーツとショコラのコンフィチュール
(パッション・ショコラ)
「これはショコラとパッションフルーツのコンフィチュールを作るのではなく、パッションフルーツのコンフィチュールにショコラを加えるという発想で作られたコンフィチュール・オ・ショコラだな」「それがフェルベール式なのです(^-^)\」
「パッションフルーツとショコラの両方の味が、しっかりと印象的に、絶妙なバランスで並び立つ美味だ!(^Q^)」
「ベッタリとしたペーストではなく、ショコラのコンフィチュールになってる!」
「1年分(365日×50本)買わせてもらおう!(^Q^)/」「史上最高のチョコレート愛好家アステカ王モンテスマ二世の1年分というと…365日×50本=18250本!(゚O゚:)\」「残念ながら、こちらに置いてあるものしかないのでございます」「たったの10本では朝食だけで終わりだ。1本はスペイン人のコルテス君にあげることにしよう」
「史上最高のチョコレート愛好家アステカ王モンテスマ二世が“大人買い”してしまったため、もうこのコンフィチュールは完売してしまいました。次にWenikoシェフがコンフィチュール・オ・ショコラを作るのは2012年のヴァレンタイン・シーズンか、5000本記念の時かは定かではありませんが、ボンボン・オ・ショコラ並みのコンフィチュール・オ・ショコラが作られ、しかも店売りもされたことを、ここに報告させていただきます。2011年10月、クリスティーヌ・フェルベール氏の直弟子によって、日本で本格的なコンフィチュール・オ・ショコラの歴史が始まったのです」

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