わんだふるはうす パレ・ド・オールに行く

CHOCOLATIER PALET D'OR

東京ミッドタウンで1月から2月にかけて開催された「Tokyo Midtown St. Valentine’s day 2009〜La Joie du Chocolat ショコラと恋する媚薬たち」。ショコラ界の第一人者・小椋三嘉さんをプロデューサーに招聘し、“ショコラとアルコールのマリアージュ”をテーマに、パレ・ド・オールなど国内外の有名ショコラティエ7店が、東京ミッドタウンの特設スペースで珠玉のショコラを限定販売しました。週末には、小椋三嘉さんと三枝俊介氏、ジャン=ポール・エヴァン氏、ミッシェル・ショーダン氏、鎧塚俊彦氏、青木定治氏など有名ショコラティエ&パティシエによるトークショーも開催され、達人ならではのショコラとアルコールの愉しみ方を伝授していました。パレ・ド・オールの三枝俊介氏は、イベント終了後にフレンチレストラン「cuisine francaise JJ」に立ち寄られ、そこでオーナー・シェフのジョエル・ブリュアン氏のいたずら心によって、ワンダフルハウスに引き合わされてしまったのです。アンドレ・ルコント氏の薫陶を受けたワンダフルハウスが、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ島田進会長特製の「ガレット・デ・ロワ・オ・ショコラ・ノワール “三枝俊介モデル”」を手土産に、新丸の内ビルにある「ショコラティエ パレ・ド・オール」を訪ねました。

東京 丸の内 新丸ビル…「ショコラティエ・パレ・ド・オールは何階ですか?」「1階でございます」
「この店はお洒落っぽいですね。洋服のブティックでしょうか?(^-^)\」
「おーっ!ここがパレ・ド・オールです!(^O^)\ メニューは、こちらでどうぞ
「こんばんは!(^O^)/」
新丸の内ビルディング1階 皇居側に位置する店内にはサロンも併設されていて、ボンボン・ショコラやショコラを使ったデセールをショコラショーやハーブティーなどを飲みながら楽しめます。
「おや?ここはジュエリー・ショップでしたか(^-^)\失礼!店を間違えたようです
おおっ!?やっぱり、ここはパレ・ド・オールですね?(゚O゚)\
「しかし、ここはどう見てもジュエリーショップですよ(゚-゚)\
「おおっ!?(゚O゚)\」
中央左
「こ…これはよく見ると全部ボンボン・ショコラ…ものすごい数です!(゚O゚)\」
中央右
「ショコラは入口は狭いが奥深く、食べ込むほどに違いがわかる世界です。自分が作っているお菓子は、どんなに素晴らしいものでも消えてしまう儚いものだけれど、その中で普遍性のあるものを作って提供していきたい。ショコラなら、それができると思いました。小さい1粒の中に宇宙を詰め込んでいます」と語る三枝俊介シェフ。
「それでは、1粒の“宇宙”を見せていただきましょう!(゚O゚)\
左からアマンド、アーモンド・ホイップ、クラクラン、プラリーヌ、ノア・ド・ココ(ココナッツ)…
「ピスターシュ、マロン、ノワ(くるみ)…グランマニエは売り切れですか?(゚O゚)\」
「たった今、グランマニエが補充されました。コニャックは形が変わりました。左の写真の方が新しいのです」
「ウィスキーの年代物は高いですね(゚O゚)\
山崎18年、山崎12年、響21年、響17年…
白州18年、白州12年、カルヴァドス、シャンパーニュ…
キャラメル・ラクテ、キャラメル・ノワール、カネル(シナモン)、ジャスミン…
エピス(スパイス)、ミエル(はちみつ)、テ(紅茶)、カフェ…
タヒチ(タヒチバニラ)、バニーユ(バニラ)、柚子ノワール、柚子ラクテ…
「これはミッドタウンでも売っていた小椋三嘉さんと三枝シェフがコラボしたショコラです。オレンジはありますが、ポワール(洋梨)は完売ですね」(現在この2品は販売終了したようです) 「マンダリーヌも完売…あとはカシスと…」
「たった今、マンダリーヌが補充されました。シトロンもあるみたいです」 「フランボワ(ラズベリー)とフレーズ(苺)…」
「グランクヴァは農園限定の選ばれたカカオ豆で作られているそうです」 「その隣は…ん?(^-^)\
「おおっ!? こ…これは!?(゚O゚)\
「ベルナシオンのスペシャリテ “パレ・ド・オール”です! しかも、ラクテとノワール2種類あります!(゚O゚)\」
「ん?上の段に六角形のボンボン・ショコラが並んでいますよ?(゚O゚)\」「お客様…」
「こちらはカカオ100%のチョコレートに砂糖ではなくハチミツだけで甘味をつけた世界初のチョコレート“マール・ショコラ”でございます」「マール・ショコラ?(゚O゚)\」「マール・ショコラには色の黒いマール・ノワールとライトブラウンのマーク・ラクテの2種類ございます。マール・ルージュのガナッシュには、フランボワーズのピューレとベリーのハチミツを使っております
「マール・ポム」はリンゴのピューレ+国産リンゴの蜂蜜、「マール・シトロン」は自家製レモンペースト+フランス産レモンの蜂蜜、「マール・ライチ」はライチピューレ+ライチの蜂蜜を使用。
「マール・オレンジのガナッシュには、オレンジの果汁とスペイン産オレンジのハチミツを使っております」
マール・エルブはラベンダー+ハーブの蜂蜜、マール・キャラメルは蜂蜜のキャラメル+ゲランドの塩、マール・エピスはスパイス+ナッツの蜂蜜を使用。
「マール・マヌカには、ニュージーランド産マヌカハチミツを使っております」
マール・プロヴァンスは南フランスの百花蜜、マール・ミカンは和歌山県産の完全無農薬・完熟みかん+そのハチミツ、マール・ローズはブルガリア産ダマスクローズのハチミツを使用。
「この桜は?…そめいよしの?(゚O゚)\」「マール・サクラとマール・キンカンは、皇居周辺で採れた貴重なハチミツを使った東京限定品“TOKYOマールショコラ”でございます。養蜂家 藤原誠太氏が採取した皇居周辺の染井吉野と金柑のハチミツを使用し、新丸ビル店限定でお届けしています
「お客様、こちらを御覧ください」「おっ、マカロンです!結構売れてますね(^O^)\」
左からキャラメル、バニーユ(バニラ)、ミエル(はちみつ)、ノワ(ナッツ)…
ショコラ、シトロン(レモン)、ピスターシュ、フレーズ(苺)。
「ボンボン・ショコラの詰め合わせです!(^O^)\」
「こちらが東京マールショコラの8個入(2940円)でございます」「おおっ!まるで蜂の巣のようです!\(^○^)/」
マールショコラ3個入(1050円)、8個入(2501円)16個入(4800円)。
「パレ・ド・オールの詰め合わせもありますね(^-^)\」
パレ・ド・オール4個入(1470円)、6個入(2153円)、8個入(2835円)、12個入(4200円)、15個入(5250円)。
「ハッピー・プライス?(゚O゚)\…日頃のご愛顧に感謝を込めて、おまとめ買いのお客様に感謝価格でご提供…ボンボン・ショコラをたくさん買うと割引になるようです(^-^)」(パレ・ド・オールとマール・ショコラは例外のようです)
「504円? これこそハッピー・プライスです!\(^○^)/」
ショコラとモルトのマリアージュ?(゚O゚)\
“マリアージュ”とは、シングルモルトとショコラの個性を合わせることで、それぞれの魅力がさらに引き出される“幸せな出逢い”のことだそうです。詳しくはサントリー山崎蒸溜所のブログでどうぞ。
マリアージュ山崎12年+マンダリーヌ、マロン、ノワ・ド・ココ(1500円) マリアージュ白州12年+フランボワ、カルヴァドス、カシス(1500円)
「モエ・エ・シャンドンとの“セット”もありますね(^-^)\」
マリアージュ ザ・マッカラン12年+ミエル、テ、カネル(1600円) マリアージュ ボウモア12年+カフェ、ジャスミン、エピス(1600円)
「おおっ!ケーキです!(^O^)\」
「申し遅れましたが、私はワンダフルハウスと申します(^-^)/」「ワンダフルハウス様でしたか。三枝から聞いておりました」
アルチョコラータ、ラムール、タナリヴァ、ショコラ・フリュイ・ルージュ…
「今日はパティシエ・シマの島田シェフ特製のショコラのガレット・デ・ロワをお持ちしたのですが、三枝シェフは大阪にいらっしゃるということで残念でした(^-^)\」
ヴォーグとシシリアン。 この日は売り切れでしたが、モンブラン・ショコラと…
「半分は新丸ビルのスタッフの皆さんで召し上がっていただいて、半分はクール宅配便で大阪に送ってください(^-^)つ□」
タルト・ショコラ…グァテマラとイヴォワールもあります。
「うわーっ!凄〜い!」
Galette des Rois au Chocolat Noir
“SHUNSUKE SAEGUSA”
ガレット・デ・ロワ・オ・ショコラ・ノワール
三枝俊介モデル
(パティシエ・シマ 特注品)
日本のトップ・パティシエから日本のトップ・ショコラティエに贈られたショコラのガレット・デ・ロワ。本国フランスのショコラティエが作るガレット・デ・ロワを一瞬のうちに抜き去った、“5年先のガレット・デ・ロワ”の登場です。
普通のガレット・デ・ロワ ガレット・デ・ロワ・ショコラ・ノワール
「私は一足お先に味見させていただきましたが、フィユタージュ、ガナッシュ、クレーム・ダマンド、上にまぶしてある粒状のクーベルチュールチョコレート…そのほとんどのパートにカカオ100%のクーベルチュールチョコレートを使用していると感じました!(゚O゚)\」
「このクープ(模様)はエッフェル塔と着物のマリアージュです!(゚O゚)\
2009年1月6日(火)エピファニー(公現節)の当日、南麻布のフランス大使館の中にあるフランス大使公邸において、第6回「サロン・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」が開催されました。
2009年1月6日
フランス大使公邸で開催された
第6回サロン・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワに出品した
3種の変わりガレット・デ・ロワ
(パティシエ・シマ)
フィリップ・フォール大使へ献上した直径1メートルのガレット・デ・ロワは、2008年のコンクール優勝者、ガトー・ド・ボワの中野心悟さんと師匠である林雅彦シェフが製作し、奈良県より車で8時間をかけて大使館に運び込まれたものでした。その他にもクラブ会員によるガレット・デ・ロワが展示され、各理事はトラディショナルなクレームダマンドのガレット・デ・ロワに加えて、ショコラやピスターシュなどのアレンジ版も用意して、合わせて100台を超えるガレット・デ・ロワが集結しました。
フィリップ・フォール大使は「フェーヴは芽生え、生命の象徴。おめでたいガレット・デ・ロワを皆さんと共に楽しめることを嬉しく思います。本国フランスでもまさに今日、パレスチナから帰国したサルコジ大統領がエリゼ宮で同じようなガレット・デ・ロワを贈られているでしょう。ガレット・デ・ロワを日本でリアルタイムで楽しめる環境ができたのも、クラブの活動のおかげと感謝いたします(^-^)」と述べられました。
これを受けた島田進会長は「昨年のエピファニーの集いを日仏友好150周年記念の最初の行事として行い、今年も同様に祝えることはクラブとしても大変喜ばしいことです。ご理解頂いた大使に改めて御礼申し上げ、伝統菓子の普及=幸せを分かち合うこととして、よりよい一年になることを願います(^-^)」と返礼。
ガレット・デ・ロワ
グリオット・ピスターシュ
今年は島田会長が初めて変わりガレット・デ・ロワを作ったので会場がざわめく中、三枝シェフが島田会長に声をかけました…
ガレット・デ・ロワ
アナナス・バナーヌ
ガレット・デ・ロワ
プラリーヌ・オランジュ
三枝シェフ「島田さん、ショコラのガレット・デ・ロワは作らないんですか?」
島田会長「ショコラのガレット・デ・ロワはまだ早いんじゃないかな」
cuisine francaise JJ
三枝シェフ「…と島田さんは言ってました」
ワンダフルハウス「なるほど、そうでしたか(^-^)\ 実は私は御覧の通り、変わりガレット・デ・ロワをコレクションしているのです。これは洋梨の赤ワイン煮込みと白ワイン煮込みを詰めたヴォロヴァン風のガレット・デ・ロワで、パティシエ・シマで修業した宮本亜希子シェフに作ってもらいました。私自身もパティシエ・シマの客ですので、島田シェフにショコラのガレット・デ・ロワの製作を依頼してみましょう。作ってもらえたらパレ・ド・オールに持って行きますよ(^-^)/」
Galette des Rois au Chocolat Noir
“SHUNSUKE SAEGUSA”
ガレット・デ・ロワ・オ・ショコラ・ノワール
三枝俊介モデル
(パティシエ・シマ 特注品)
「…と、このような成り行きで、この真っ黒いガレット・デ・ロワが誕生したのです」
「パレ・ド・オールのプティガトーはクールでスタイリッシュですね(^-^)\」「当店のプティガトーは、全てチョコレートを使ったものです。こちらはミルクチョコレートムースと金柑のコンポートのガトー『タナリヴァ』です」「ほぅ、ヴァローナのカカオ33%のクーベルチュール『タナリヴァ・ラクテ』を使っているのですね(^-^)\
「こちらは、シャンパンジュレとベリーのクリームが入ったホワイトチョコレートケーキ『ラムール』です」「ほぅ、ベースはチョコサブレでフランボワーズのコンフィチュールが塗られていますね(^-^)\」「お隣はビターチョコレートとヘーゼルナッツのガトー『アルチョコラータ』…」
「グリーンのガトーは、『シシリアン』といいまして、濃厚なピスタチオムースとビターなチョコレートムースのケーキです。お隣は2層のへーゼルナッツのミルクチョコムースとピスタチオムースの『ヴォーグ』…」 「こちらは濃厚なチョコレートとフランボワーズの組み合わせ『ショコラ・フリュイ・ルージュ』です」「おっ!(^O^)\ これはルコントのフェスティヴァルやパティシエ・シマのショコラFと同じです」
「それではタナリヴァをください。それとボンボン・ショコラも…パレ・ド・オールのノワールとラクテ…それからマールショコラも…東京限定の染井吉野と金柑がいいですね」 「飲み物はショコラショーにしましょう。ショコラショー・マールをください!(^O^)/」
おおっ!? あれは!?(゚O゚)\
「ベルナションの創業者モーリス・ベルナション氏と三枝俊介氏の2ショット写真です!(゚O゚)\
三枝俊介氏は1956年大阪府生まれ。ホテルプラザで安井寿一氏に師事。1991年大阪府吹田市にメランジュをオープン。1994年清里高原に清里マチスをオープン。1996年フランス・リヨンの名店ベルナションにて故モーリス・ベルナション氏より薫陶を受け、2004年大阪梅田ハービスPLAZA ENTに関西初の本格的ショコラティエ「パレ・ド・オール」をオープン。2007年東京・丸の内にオープンした新丸の内ビルディングに進出を果たしました。
店名は、リヨンの名店「BERNACHON」のスペシャリテである円盤状のチョコレート「パレ・ド・オール」に由来します。1996年、三枝シェフは店舗経営者になってからベルナションでの短期研修を行いました。ベルナションでは三枝氏を一パティシエとしてではなく、同じ経営者として扱ってくれたそうです。「何か仕事をする時は詳細に説明してくれただけでなく、素材に対する考え方、商品の在庫管理など、店を経営するためのシステム全体を創業者であるモーリス・ベルナション氏は学ばせてくれました」
さらに、三枝氏が日本で作っていたお菓子をフランスの素材を使って作ってみたいと申し出たところ、快く厨房を貸してくれたそうです。その上、モーリス・ベルナション氏が、そのお菓子をとても気に入り、三枝氏の帰国後も定番商品の一つとしてショーケースに並べられていたそうです。
モーリス・ベルナション氏から贈られたサイン入りのポスターは、三枝シェフがいつか店に飾りたいと大切にとっておいたものだそうです。
カカオの植物学上の属名を「Theobroma テオブロマ」といいます。ギリシャ語で“神の滋養物”という意味です。フランス語の「Chocolat ショコラ」は、スペイン語の「Chocolate チョコラテ」から来ています。13〜15世紀にメキシコに居住していたアズテク族の「Cacahoatl カカオアトル」という言葉に語源があります。カカオがヨーロッパに知られたのは、コロンブスのアメリカ大陸発見(1492年)の時でした。しかし、この時には、まだその利用価値は知られていませんでした。南米ではそのずっと以前からカカオ樹が野生していたわけで、原住民たちは、これを栽培しており、豆を加工して飲料にしていたのでした。
ヨーロッパ人がカカオ豆の価値や用法を理解したのは、スペインのメキシコ遠征(1512年)の時で、遠征隊長コルテスが持ち帰ってスペイン王室に献上したと言われています。コルテスはアズテク王のモンテズマがカカオを飲料にしているのを見て、これを兵隊たちに飲ませると、非常に香り高く、また疲労回復に大変効果のあることがわかって、行軍の疲れを癒すことができた、と言われています。1524年コルテスはシャルル・カン皇帝にカカオ豆を船荷発送しています。王侯貴族たちは、これを賞味し、以後スペインの航海者たちにカカオ豆の独占権を与えて珍重したのです。この飲み物が僧侶たちの間で愛飲されるようになるまで、それほど長くはかからなかったようです。
ショコラがフランスに入ってきたのは1615年、スペインのフィリップ3世の娘アンリ・ドトリッシュがフランスのルイ13世に嫁いだ時からです。この時スペインからフランスに大量のショコラが贈られ、スペインの僧侶たちがフランスの僧侶たちに飲み方を伝えました。1624年、ウィーンのラルフという人物が「ショコラのために僧侶が著しく堕落している」という非難のパンフレットをばら撒きました(`O´)/〜□  ところが皮肉なことに、このパンフレットを見た人たちがショコラに興味を持ってしまい(^^)!o□ 愛用者はますます増えてしまったのでした(^Q^)
オーストリア大公妃マリー・テレスはショコラにかけた情熱について次のように語っています。「私の生活の中で重要なことはルイ14世のことと、ショコラ、この2つだけです」。この太陽王ルイ14世もまた、西インド諸島の彼の所有地にカカオの木を移植させて成功させるなど、ショコラに並々ならぬ関心を持っていました。1679年フランス最初の国産カカオがブレス(Brest)港に着き、盛大に迎えられました。この時代は、王妃御用達のショコラティエという肩書きが羨望の的になり、高い報酬を得られたのです。
Chocolat chaud marl
ショコラショー マール
(1470円)
「ワンダフルハウス様、ショコラショー・マールでございます」
料理の分野から言えば、ヴェルサイユの名は黄金の時代17〜18世紀の宮廷料理を後世に残した、という偉大な事跡に輝いています。この時代の宮廷貴族たちは贅沢な生活の中にも新し物好きで、ショコラもこの時代から流行しだしたものの一つです。
「これは何ですか?(^-^)\」「お代わりのポットでございます」「2杯分あるとはお得です!\(^○^)/」
ショコラは元々メキシコのアズテク族の苦い飲料に由来しています。メキシコ人のような利用法のままだったら今日のショコラの隆盛は見られなかったでしょう。なぜなら、アズテク族のショコラというものは、今の私たちが口にしているショコラとは似ても似つかぬものだったからです。それというのも、アズテクの人々が砂糖を知らなかったからなのですが、彼らは砂糖の代わりにスパイス、トウモロコシの粉、ハチミツを混ぜ、植物性着色料のルクで色を付けて飲んでいたのです。シャルル・カン皇帝統治下のスペインに伝わったショコラは、このようなブイイ状をしたものでした。ショコラはその後、急速に成分を変えていき、単純化していきます。
砂糖を使わずに蜂蜜とフランス・ヴァローナ社製“カカオパート・エクストラ”(カカオ100%)で作った蜂蜜風味のホットチョコレート「ショコラショー マール」の登場です。
時あたかもルイ14世とスペインの王女マリー・テレーズの御成婚の儀が整いつつありました。ヴェルサイユに居を定めた王妃はショコラティエの資格を有する一人の侍女をスペインから連れてきて、自分専用のショコラを作らせました。これが徐々に普及してきたのです。
MはMARLの頭文字。ホットチョコレートといえばココアを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、ココアはカカオをすりつぶしたカカオマスからココアバターを分離したものが原料であるのに対して、ショコラショーはフレーク状にしたチョコレートから作るものなので、全く別物と言ってもいいぐらい違います。
「ヴァローナの100%カカオにハチミツだけの甘み…さっぱりした甘さです!(^Q^)」
「おっ、綺麗なコーヒーカップですね(^-^)\」
「こ…これは美しい!(゚O゚)\ フランスを代表する陶器メーカー『Gien ジアン』社のものです!」
1821年、パリより152キロ離れたロワール川のほとり、 古来より王侯貴族の狩場として知られる風向明媚な地ジアン市で イギリス人によって創設・誕生した陶器“ジアン”。その最大の特徴は色彩の美しさにあり、フランス人がジアンというと、 反射的に思い起こすのが深みのある鮮やかな 独特の青色=「ジアン・ブルー」といわれています。 かつては貴族の食卓を飾る食器として、最近は鑑賞用や贈り物に、 そして生活のすべての場面を大切にする人たちの日常使いの道具として選ばれています。
「ワンダフルハウス様、こちらを御覧ください」「ん?(^-^)\」 「おーっ!お土産用のショコラショー(1575円)があります!(゚O゚)\
「パート・ドゥ・フリュイやコンフィチュールもありますね(^-^)\」
ボンボン・ショコラとプティガトーが運ばれてきました。
Palet D'or Noir
パレ・ド・オール ノワール
336円
Palet D'or Lactee
パレ・ド・オール ラクテ
336円
リヨンの名店BERNACHONでモーリス・ベルナッション氏に薫陶を受けた三枝シェフが、同店のスペシャリテにオマージュを捧げて作ったショコラの登場です。
Palet D'or Noir
パレ・ド・オール ノワール
336円
「うっ、眩しい!(>_<)\ パレ・ド・オール ノワール…その名の通り、これは“金の円盤”のブラックタイプなのです!(゚O゚)\
パレ・ド・オール BERNACHON
「ベルナッションのと比べてみましょう。三枝シェフのは横幅が広く、薄くてスマートです」
パレ・ド・オール BERNACHON
「裏はトリュフ・フォークの跡はありません。真っ平らです」
BERNACHON
LES PALETS D'OR LA TRUFFE
ベルナッションのショコラの中でも一番よく売れるのが、スペシャリテのパレ・ド・オールとトリュフ。実は、この2つに使うガナッシュは同じものなのです。
BERNACHON
ベルナッションのパレ・ド・オールとトリュフのガナッシュは、比較的カカオ分の低い(といっても50〜55%あります)チョコレートを使っていて、厳選した生クリームとクレーム・ドゥーブルを加え、後から新鮮なバターを加えています。製造工程は手作業でクラシックでシンプル。
BERNACHON
生前のモーリス・ベルナッション氏は、仕上がって運ばれていくパレ・ド・オールをつまんで食べて、味を厳しくチェックしていました。これは製造過程に関してだけでなく、味から戻って原材料をチェックするという意味合いもあったようです。
「それでは、“日本のモーリス・ベルナッション”三枝俊介シェフのパレ・ド・オールの味をチェックしてみましょう」
「嫌味のない酸味と苦味(-Q-)…そして口溶け(~Q~)…美味です!\(^Q^)/」
ガナッシュの美味しさとは、口溶け。三枝シェフは最先端の技術を使ってベルナッションのパレ・ド・オールの味を再現してきたのです。
Palet D'or Lactee
パレ・ド・オール ラクテ
336円
「うっ、眩しい!(>_<)\ パレ・ド・オール ラクテ…その名の通り、これは“金の円盤”のミルクタイプなのです!(゚O゚)\
「色が違うだけで、形は同じですね」
「ミルクタイプなので、ガナッシュの色は薄めです!(゚-゚)\」
まろやかなクリームとカカオの香り(-Q-)…そして優雅で洗練された口溶け(~Q~)…美味です!\(^Q^)/」
ミルクタイプでもパレ・ド・オールの代名詞となるショコラを…という考えから生まれたのがパレ・ド・オール ラクテ。ミルクチョコレートでも甘さを抑えた味に仕上がっています。
新丸ビル店限定「TOKYOマールショコラ」の登場です。
MARL SAKURA
そめいよしの
336円
MARL KINKAN
きんかん
336円
100%のカカオにハチミツだけで甘味をつけた、画期的なチョコレート「マールショコラ」。その中でも「東京マールショコラ」は、養蜂界の革命児と言われる養蜂家の藤原誠太氏が皇居周辺で採集した“皇薫蜜”と呼ばれる蜂蜜を使った貴重なショコラなのです。
2002年、岩手の藤原養蜂場の藤原誠太氏は、皇居の膨大な緑と周辺に植えられている蜜源となる木に着目し、永田町の○○党本部の屋上を借りて養蜂を開始しました。自由に飛び交うミツバチたちが皇居周辺だけでなく、皇居の中にも入ってユリ、菜の花、ミカン、金柑、染井吉野などの花の蜜を採ってきました。以来、毎年3月になると、春の遅い北国から藤原養蜂場のミツバチたちは一足早い春を迎えた東京へと出張し、一所懸命働いているのです。
MARL SAKURA
そめいよしの
336円
「蜂の巣をイメージした六角形のボンボン・ショコラです!\(^O^)/」
ガナッシュに砂糖を一切使わない…世界初の斬新なショコラがカットされました。
外側のショコラは、まろやかなクリームとカカオの香り(-Q-)…そして中のガナッシュは…千鳥ヶ淵の桜の花の蜂蜜の味がします(゚Q゚)\
砂糖を使わずハチミツだけで甘味をつけたショコラは海外にも例が無く、食べたことのない、そのまろやかな甘味に海外のパティシエも驚くそうです。
MARL KINKAN
きんかん
336円
「うっ、眩しい!(>_<)\ 東京マールショコラノワール金柑…これは、“東京蜂蜜ショコラ”の金柑ブラックタイプなのです!(゚O゚)\
「皇居の中にキンカンやミカンの木があったとは驚きです!(゚O゚)\
単糖類であるハチミツは砂糖と違って体内で分解して脂肪にならないため、マールショコラは健康的でもあるのです。
「外側のショコラの嫌味のない酸味と苦味(-Q-)…そして中のガナッシュは…皇居の中の金柑が目に浮かんでくるお味です(^Q^)」
「おおっ!? 本当に金柑の実が…?(゚Q゚)\
TANARIVA
タナリヴァ
525円
「ワンダフルハウス様、タナリヴァでございます」
その名の通り、ヴァローナの「タナリヴァ・ラクテ」(カカオ30%)を使用したプティガトーの登場です。
「ほろ苦さの残る甘さが印象的なキンカンのコンポート…」
「芸術的なケーキです!(^-^)\」
ブロンズを思わせる明るい色のヴァローナ「タナリヴァ・ラクテ」(カカオ分33% 糖分38% ミルク28%)は、マダガスカル産クリオロ種のカカオ豆を使用。キャラメル風味が特徴の日本人の味覚にあったミルクチョコレートです。
まろやかなクリームとカカオの香り(-Q-)…ほのかなキャラメル風味さえ感じます(~Q~)…フィヤンテーヌも入っているのでサクサクして美味です!\(^Q^)/」
中にもキンカンのコンポートが!上に半分+中に半分=キンカンを1個まるごと使った贅沢なケーキです」
PART2に続く

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