わんだふるはうす、パティシエ・シマに行く

エクレール・オー・フレーズ
パリ・ヴェニス

細長い上品なフォルムに艶やかなフォンダン。フランス菓子の中でも定番中の定番といえるエクレアは、長く人々に愛されてきました。パティシエ・シマの島田進シェフの作るエクレアはフランスのオーソドックスなスタイルで、曜日限定で4種類出ています。このコーナーでは、水曜日限定の苺エクレア「エクレール・オー・フレーズ」と木曜日限定のリングシュー「パリ・ヴェニス」を紹介いたします。

水曜日

水曜日15:36
「もう売り切れてしまったかもしれませんよ…(^-^:)\」
「こんにちは! 水曜限定の苺のエクレアはまだ残ってますか?(^O^)/」
Eclair aux fraises
エクレール・オー・フレーズ
472円
水曜日限定商品
「エクレア・オ・フレーズ…ありました!\(^○^)/」
水曜日しか味わえない、とびきり美味しい苺エクレアの登場です。
「おーっ!? これは意外です!(゚O゚)\」
「苺のエクレアというからにはピンクのフォンダンがかかったものをイメージしていたのですが…(゚O゚)\」
クレーム・ダマンドを塗って焼いたパータ・シューに、アーモンドスライスを散りばめ、粉糖をまぶしたタイプだったのです。
シューの切れ目から苺の列が覗いております。
「これは不思議です! クレーム・ダマンドを塗って焼いたためか、シュー生地がメロンパンみたいになっています!(゚O゚)\」
中は本格的なガトー仕立です。
3カットにスライスした苺が2粒分使われております。
このお菓子だけのために作られたトロッとしたクレーム・パティシエールはマヨネーズのような質感。
「ほぅ、これは凄い…内側は空洞になっています(^-^)\」
「ザックリ香ばしいシュー皮の香ばしさに続いて…しっとりしたカスタードクリームと甘酸っぱい苺の爽やかさがお口に広がります(~Q~)」
「なんとなく、奥の方に赤っぽいものが見えるような気がします…(^-^)\」
Millefeuille aux fraises
ミルフィーユ・オー・フレーズ
特注品
Millefeuille aux fraises
ミルフィーユ・オー・フレーズ
472円
「このサクサクした食感はエクレアというより、ミルフィーユに近いですね(^Q^)」
ザックリ香ばしいシュー皮の香ばしさが病みつきになる、魅惑のエクレア・フレーズです。
苺の下にコンフィチュール・ドゥ・フレーズが!
「パティシエ・シマ自家製の苺ジャムが隠れていたのです!(^Q^)」

木曜日

木曜日15:51
「昨日は買えましたが、今日は売り切れてしまったかもしれません…(^-^:)\」
「こんにちは! 木曜限定のパリ・ベニスはまだ残ってますか?(^O^)/」
「おおっ!? これです!(^O^)\」
「パリ・ベニス…パリ・ブレストに似ています!」
Paris Venise
パリ・ヴニーズ
420円
木曜日限定商品
「正式名称は『Paris Venice パリ・ヴェニス』でもいいのですが、フランス語で『Paris Venise パリ・ヴニーズ』と呼んだ方がカッコいいかもしれません(^-^)\」
「ところでパリ・ベニスとは?(゚O゚)\」
「クレーム・ピスターシュとグリオット…パリ・ベニスとは、変わりパリ・ブレストのことだったのです!(゚O゚)\」
パリ・ベニスはパリ・ブレストと同じく、しっかりした生地で作る菓子。日本のパータ・シューは皮が薄く軽いため、強力粉を半分量入れて、十分に時間をかけ、しっかりとカリカリの生地に焼き上げます。
花の都パリから水の都ベニスへ…。「パリ・ベニス」という創作菓子は、19世紀にヨーロッパの王侯貴族を魅了したオリエントエクスプレスの車輪を模して作られました。1982年に運行を再開した「ベニス・シンプロン・オリエント急行」は、パリからアルプスの峠シンプロントンネルを通りイタリアのベニスに行くルート。“走る社交界”と呼ばれる豪華列車で、パリからベニスの1泊2日間の滞在を楽しむことができます。
たっぷりとしぼったクレームピスターシュの迫力が菓子を魅力的に見せています。カスタードクリームにピスタチオペーストとバター、生クリームを加え混ぜたクリームです。4カットしたグリオットが1粒分使われております。
パリ・ベニスを切り分けた途端、ピスタチオの濃厚な風味が立ち上がりました↑(^Q^)↑
この鮮やかなグリーンが、ガトーの見た目の美しさを引き立てているのです。
「ピスタチオの薫り高く、ねっとりと濃厚な風味が楽しめます!(^Q^)」
Paris Brest
パリ・ブレスト
367円
2006年
Paris Brest
パリ・ブレスト
420円
2007年
それにしてもパティシエ・シマのパリ・ブレストは、この3年間でずいぶん進化したものです。2006年まではアントルメをカットしたものだったのです。
Paris Brest
パリ・ブレスト
420円
2009年
Paris Venice
パリ・ベニス
420円
木曜日限定商品
2009年
パリ・ベニスは進化の過程で枝分かれして誕生した菓子だといえます。
Paris Brest
パリ・ブレスト
420円
2009年9月、最新ヴァージョンのパリ・ブレストの登場です。
シュー生地を使ったフランス菓子の傑作「パリブレスト」。しっかりとカリカリに焼き上げた固めのシュー生地を横2等分して、間にボリュームのあるプラリネクリームをはさんだお菓子です。島田シェフの師匠であるアンドレ・ルコント氏が、日本で最初に紹介しました。現在では、生クリーム+苺など、店によって様々なヴァリエーションが存在しますが、パティシエ・シマのようなプラリネクリームを挟んだタイプが本格的なものなのです。パリ・ブレストは、2005年から2年に1回、フランス料理アカデミー日本支部が主催しているアンドレ・ルコント杯コンクールの課題にもなっています。
リング形に絞り出したパータ・シューの上にスライス・アーモンドをのせて、グラニュー糖とカソナード(赤砂糖)をふり、オーブンで焼いた後で粉糖をまぶしました。
トップにはカラメリゼしたホールのアーモンドの半分を刺してあります。
2007年
2年前はローストしたアーモンドをスライスしてカラメリゼしたものを刺していました」
しかし、外見のデザインの変化はたいしたことではありません。肝心なのは味の変化です。
「このクリームはパリ・ブレスト用のプラリネクリームの色ではありません! モンブランのマロンクリームのような色合いなのです!(゚O゚)\」
2007年
2年前は確かにプラリネの苦みが効いた茶色いクリームでした。
「パリ・ブレストは自転車のタイヤを模ったお菓子なのに、外側も内側も穴が生クリームで塞がれています!(゚O゚)\」
2007年 2009年
「おおーっ! クリームの色が全然違う!(゚O゚)\」
「クレーム・シャンティ(生クリーム)の配合を増やしたのは一目瞭然です!(゚O゚)\」
モンブラン
472円
「今のパリ・ブレストのクリームをモンブランに絞っても見分けがつかないと思います!(゚O゚)\」
2007年 2009年
「アンドレ・ルコント杯の審査委員でもある島田シェフが、パリ・ブレストをこっそりと変革していたのです!(゚O゚:)\」
シュー生地は、相変わらず皮がしっかりと硬いパリパリのものです。
シュー生地のカリカリした食感、アーモンドの香ばしさとコクがこの菓子の命です。
「やはりクレーム・シャンティの分量が増えています!」
2007年 2009年
「2007年はクリームが2層に分かれていたのです!(゚O゚)\」
2007年 2009年
「茶色いプラリネクリームと生クリームを混ぜ合わせると右のようになるわけですね」
2007年 2009年
「2007年版には勾玉(まがたま)と呼ばれる支えのプチシューをはさんでありますが、2009年版に勾玉は見当たりません!(゚O゚)\」
プラリネ入りのカスタードクリームには、ほろ苦い自家製のプラリネ、フレッシュでコクがある高梨乳業の「特選北海道バター」、豊かなコクと風味がある高梨乳業の乳脂肪分47%の生クリーム「特選北海道純生クリーム47」、ブランデーを加えてあります。
「シュー生地の香ばしい粉の風味、プラリネの豊かな香りが広がります。味は軽くマイルドになっています(^Q^)」

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