わんだふるはうす パティシエ・シマに行く

大森由紀子プロデュース
クリストフル・フェーブペンダント付き
初日の出柄ガレット・デ・ロワ
スイーツ王国 2007
婦人画報 2007

ガレット・デ・ロワは、1月6日のエピファニーの日(公現祭)に食べるアーモンドクリームが詰まったパイ菓子。この日は、キリストの誕生を聞きつけた東方の三博士が、はるばるベツレヘムの馬小屋を訪問してキリストに謁見した日。フランスでは1月6日に限らず、1月の第1日曜日に家族や友人が集まって、このお菓子を囲んでエピファニーをお祝いします。お楽しみは中に隠れているたった1つの幸運のフェーブ。直訳するとソラマメという意味です。これが当たった人は、その日は王様あるいは女王様となって皆から祝福されます。2008年1月のある日、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ会長・島田進さんのお店「パティシエ・シマ」をワンダフルハウスが訪れ、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ理事である大森由紀子さんがプロデュースした「クリストフル・フェーブ・ペンダント付きパティシエ・シマのガレット・デ・ロワ」を特殊仕様の”初日の出柄”で作っていただきました。

新宿大通りから日本テレビ通りに入り、最初の信号を右に曲ると、この景色が見えます。手前の赤レンガのマンション1階が、日本のトップパティシエ島田進さんのショコラトリー&サロン・ド・テ「ラトリエ・ド・シマ」。奥の赤いパラソルのお店がパティスリー「パティシエ・シマ」。東京メトロ有楽町線「麹町」駅から徒歩2分。 先にラトリエ・ド・シマに入りましょう。
「あけましておめでとうございます!(^O^)/ 予約していたガレット・デ・ロワを受け取りに来ました」 「明けましておめでとうございます!」「おおっ! こ…これは?(゚O゚)\」
「ワンダフルハウスさん…私たちはフェーヴです」「フェーヴ?(^O^)\ 「お店でガレット・デ・ロワを買うと、紙製の王冠が付いてきます」
「あ…あれだ!(^O^)\」「ガレットの中にはフェーヴと呼ばれる小さな陶器が1つ隠されていて、食べる時にフェーヴが当たった人は王冠をかぶり、その日は男性なら王様、女性なら王妃様として祝福を受けるのです。そして、この幸運は1年間続きます」
「”王様のお菓子”という意味のガレット・デ・ロワは、フランスでは1月6日のキリスト教のエピファニー(公現節)を祝う宗教菓子として長く親しまれてきました」
「エピファニーは、東方から星に導かれてベツレヘムに来た3人の王(博士、賢人ともいわれます)によってイエス・キリストの誕生が公になったことを祝うものです。フェーヴとはソラマメのことで、昔はガレットに本物のソラマメを入れていました。ソラマメは、おくるみを着た赤ちゃん=生まれたてのキリストを表していたんです」 「ワンダフルハウス君…」
これが、新年の幸せを運ぶフランス菓子”ガレット・デ・ロワ”じゃ」「うおーっ! これは凄い!(゚O゚)\ このクープ(模様)は「太陽」。生命力を表現しておる。
ガレット・デ・ロワの魅力の一つといえるのが、表面に描かれたクープ(模様)。様々に描かれたクープは、素朴なガレットに華を添えてくれます。パティシエ・シマの島田進シェフが描くクープの美しさは圧巻の一言に尽きます。
これは「シュロの葉(麦)」=勝利・栄光 これは「四葉のクローバー」=幸福
「君が予約した大森由紀子さんがプロデュースしたクリストフル・フェーブ・ペンダント付きガレット・デ・ロワは、そこにある」 「あっ、ありました!\(^O^)/□」「君のガレットのクープは、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの会長である島田シェフが特別に手をかけた和柄じゃ」「フランス菓子なのに和柄!?」」
「それでは、いただいて行きます(^O^)o□」 「待ちたまえ、ワンダフルハウス君。ここにも君の好きそうなお菓子があるぞ」「おおっ!? ガレットとガレットの間に何か白く光るものが!?(゚O゚)\」
白くて丸くて小さい…これは?…マカロンです! このマカロンは初めて見ました。これもください!
パティシエ・シマにも寄って行きましょう。
「あけましておめでとうございます! 本年もどうぞよろしくお願いします(^O^)/」
「おっ、こっちの店にもガレット・デ・ロワがありますね(^O^)\」 「ワンダフルハウス様、こちらは21cmサイズで2625円でございます」「ラトリエ・ド・シマにあったのもこのサイズですね(^O^)\」
「おっ、これは大きい!(^O^)\」「こちらは25cmサイズで3675円です。ワンダフルハウス様が予約された大森由紀子さんのガレットは、こちらのサイズになります」 「おっ、このケーキは珍しい。カライブをください!」
「カライブ Caraibe」(420円)フランスの最高級チョコレートであるヴァローナ社の「カライブ」を使って作られています。
フランボワーズ・ソースをたっぷりと染み込ませたチョコレートジェノワーズと、カライブに数種類のチョコレートをブレンドしたチョコレートクリームが層になった、大変リッチなチョコレートケーキです。
おおーっ!(゚O゚)\ このチョコレートは… 「東京の石畳」です!\(^○^)/
「東京の石畳 Pave de Tokyo」(12個入1050円、24個入2100円、40個入3150円)1990年、シェ・シーマが銀座・松屋デパートの地下に出店した記念に「銀座の石畳」として発売され、’90年代生チョコブームの火付け役となったチョコレートです。’98年に島田シェフが独立してパティシエ・シマをオープンした際に「東京の石畳」として発売。5種類のチョコレートと生クリームを調合して、口どけが驚くほど滑らかなのです(^Q^)
カライブとはフランス語で「カリブ地域」という意味で、味にフルーティさを与えるカリブ海産のトリニタリオ種を使用。カカオ分は66%で、ふくらみのあるまろやかな香り。フランボワーズの酸味がアクセントになっています(^Q^)

「マカロン・ド・パリ Macarons de Paris」(10個入 1890円)2008年1月初旬に数量限定で作られた、変わりマカロンの登場です。
島田シェフは、そのときどきの気分で変わりマカロンを作るそうです。
おーっ! 白くて小さい!(゚O゚)\
パティシエ・シマの定番マカロンと比べると、かなり小さいですね。
美しいマカロンです!(^O^)\ 表面にツヤがあって、適度な柔らかさ、周りを取り巻く美しいピエ(足)があること、これが良いマカロン・ド・パリの基本。この白い生地は、着色していないバニラのマカロン生地。マカロン・ド・パリは、アーモンドプードル(アーモンドパウダー)に粉砂糖、泡立てた卵白を混ぜ、食用色素やコーヒーやココアで着色して、丸い形に絞り出してオーブンで焼くのですが、まず200℃以上の高温で生地を膨らませて、その後180℃まで温度を下げ、その温度差でピエを出すのです。焼き上がったらすぐに天板からはがし、冷ましてからクリームをサンドします。
フランボワーズのバタークリームです! しかも色が濃い! 歯ごたえはサクサク、中はしっとり、クリームたっぷりの一口サイズです(^Q^)
定番品のピンクの生地にはさむフランボワーズのクリームは、解凍したフランボワーズのピュレとバタークリーム、ローマジパンを2対3対1の割合で混ぜ合わせたもの。ローマジパンは、アーモンドと砂糖を2対1に混ぜ合わせたお菓子の材料。マジパンに比べて砂糖の量が少ないのが特徴です。今回の変わりマカロンのクリームは色が濃いので、フランボワーズのピュレの分量が多いのだと思います。
続く

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