山口小夜子

ファッションモデル、ダンスパフォーマー、女優、エッセイスト

神奈川県横浜市生まれ。1972年パリコレクションにデビュー。以後毎年パリおよびニューヨークプレタポルテコレクションに出演。’73年資生堂の専属モデルとなり、海外・国内ともに活躍し始める。’77年アメリカのニューズウィーク誌で「世界の6人のトップモデルに選ばれ、ロンドン・アデルー社が「SAYOKOマネキン」を制作。世界各国のショーウィンドーを飾る。舞台「中国の不思議な役人」(演出・寺山修司)に出演。’80年代に入ると池成子、磨赤児、天児牛大、勅使河原三郎といった人々とのコラボレートを通じてダンスパフォーマンスの世界に進出。’86年舞台「忘れな草」(演出・佐藤信)に出演。’88〜96年「月の駅」「石の花」「NOIJECT」「HERE to HERE」など、勅使河原三郎ダンスカンパニーの数々の作品に出演。欧米各国の都市約20カ所のツアーに参加。’89年NHK音楽ファンタジー「カルメン」に主演。国際エミー賞公演芸術部門優秀賞を受賞。勅使河原宏監督の映画「利休」に出演。’90年三島由紀夫近代能楽集「綾の鼓」主演。’92年糸あやつり人形結城座公演「ペレアスとメリザンド」主演。’95年三宅一生のパリコレクションに出演し、久しぶりのパリコレ参加が話題となった。’96年「NOIJECT」でアトランタオリンピック・アートフェスティバル部門の公演に参加。’97年オペラ「青ひげ公の城」(演出・天児牛大)に出演、衣裳デザインも担当。朗読舞台「片腕」(原作・川端康成)に出演。’98年オペラ「三人姉妹」(演出・天児牛大)の衣裳デザインを担当。フランス・リヨン国立歌劇場で世界初演。’99年”読む”という行為の実験的舞台をスタートし、「EXPERIMENT vol.1 ガルシア・マルケスの世界」を公演。2000年立花ハジメが企画・監修を担当する5人のアーティストによるiモード・サイト「The END Channel」に参加。’01年神戸ファッション美術館、東京スパイラルで「モーリの色彩空間 Part.5 小夜子」展を開催。舞台「AMATERASU」主演、ロンドン・オールド・ヴィック劇場。鈴木清順監督の映画「ピストルオペラ」に出演。’02年二階健監督の映画「Soundtrack」に出演。

山口小夜子さんがピンクハウスを着て、talking−heads(トーキング・へッズ)のDavid Byrne(デヴィッド・バーン)と共にananのカヴァーを飾った!

ダンガリー素材のブルーは「あ! 5月のブルー」という感じです。白いブラウスやパールのネックレスで爽やかに着こなしたいものです。

左・ブラウス¥13,800、スカート¥11,000、ネックレス¥4,900、靴¥25,000(ピンクハウス1981年春夏物)右・ダンガリーシャツ 参考商品(原宿プレッピー) 写真・久米正美 モデル・山口小夜子 デビッド・バーン(トーキングへッズ) スタイリスト・貝島はるみ ヘア・松村真佐子 撮影協力・今野雄二
ダンガリー素材のシャツやスカートが再人気です。ブルーのこのダンガリーは、はじめは労働者のためのシャツやパンツとして用いられたのです。それにアメリカ映画でみると刑務所の囚人達の制服でもあるようです。ロバート・レッドフォードは泥棒の役でもCIA諜報員の役でも監督のときでも、いつでもダンガリーシャツをご愛用。彼にとっても、便利な労働着なのでしょう。
さてそのダンガリーを労働着にしないで、ちょっと都会的にシックに着てしまうのが今年風。シャツも男物のタップリしたのを女の子が着るとかわいいし、スカートも白い少女のようなブラウスにパールのネックレスを合わせたらステキです。そして男はダンガリーシャツのボタンをきっちり止めて着るのがいいと思いませんか?
で、そのシャツを着てくれたのがあの”トーキングへッズ”のデビッド・バーンです。セクシーなステージからは想像もつかないほどの物静かな好青年です。そのデビッドの大ファンだという小夜子さん。すこし上気した頬に白いブラウスとダンガリーのスカートが似合って、すてきなカップル登場になりました。

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