食器

棚に飾っておくための食器ではなく、毎日使って楽しむ「器」たちを。

あの「ピンクハウス」の金子さんが食器を、と聞くとちょっと意外な気もするけれど。
「今、陶器っていうとみんなコレ(器の底の銘をのぞき込むマネをしながら)でしょ。備前とか伊万里とか九谷とか、それこそ棚に飾っておく鑑賞用のようなものばかり。僕が今度作ったのは、ホント毎日毎日どんどん使って欲しいもの。それこそ、紙コップみたいにチープな感覚のものなんです」
ただ素直に可愛い! と思ってもらえるような食器を作りたかったという金子さん。ゆくゆくはクッションとか、シーツ、枕カバーなど、そういった生活まわりの雑貨全般にも手を広げていきたい、とか。
「可愛いものばかりに囲まれた部屋みたいな、そんなショップを造りたいな、と思ってるんです。まあ僕のことだからプリント物が中心になるだろうけど」
金子さんの食器作りは、そんな”ピンクハウス”造りへの、第1歩と言えるのかもしれない。

ポット¥7,200 カップ&ソーサー¥3,500 ボウル¥2,300 ケーキ皿・大¥2,900(ピンクハウス)

アンアン1988年10月7日号(No.645)
「おしゃれブランドの雑貨 なんと金子功と高田賢三が食器を!」より

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