タキシード

1987年

1985年、タキシードに洗いざらしのシャツとジーパンとスニーカーを合わせ、1986年、マオカラーのタキシードをデザインした金子さんは、1987年、タキシードにジャンパーを合わせることによって、ついに金子系タキシードスタイルを完成させた。

かつてピンクハウスのワンピースにジャンパーを合わせた金子さんは、タキシードでも同じことをやった。異質のものをコーディネートすることによって、違った効果を演出することができる。プレスされたウイングカラーシャツ+カマーバンド+お揃いのチョウタイとポケットチーフ+コサージュ+革靴と正統的に揃えた後で、赤いMA−1ジャンパーという相反するアイテムを組合わせることで、可愛くドレスダウンできる。この場合、クロークにジャンパーを預けてはいけない。このスタイルのまま会場に突入するのである。
タキシードスーツ¥95,000、ドレスシャツ¥18,000、ジャンパー¥32,000、カマーバンド¥17,000、チョウタイ¥6,000、ポケットチーフ¥2,600、コサージュ¥6,500(カールヘルム1987年秋冬物) ジャンパー¥34,000、チョウタイ¥6,800、靴¥38,000、他は左と同じ(カールヘルム1987年秋冬物)

アンアン1987年11月20日号(No.602)広告「クリスマスに泡沫(うたかた)の夢」より

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