巨匠と呼ばれ、一時代を築いた
H.V.カラヤン(1901〜1989)や、K.ベーム(1894〜1981)
らがこの世を去って、ずいぶんと経ちました。
しかし、今日においても、カラヤンとベルリン・フィル、ベームとウィーン・フィルなどは、
名盤、名演奏として、非常に高く評価され続けています。
ところで、またまた、FM放送を聴いていたら、ベートーヴェン(1770〜1827)の交響曲
第6番「田園」が流れてきて、驚きました。
聴き慣れているはずの「田園」交響曲とは全く違って、18世紀当時のオリジナル楽器と
編成での演奏だったのです。
このように、最近のクラシック音楽界では、作曲家が生きた当時の演奏法を、現代に
再現しようとする試みが脚光を浴びつつあります。
逆に、復古的なスタイルの表現の方が、かえって個性的で面白いのです。
そこで、筆者が大好きな W.A.モーツァルトの作品群を、再考察してみるのも面白いと
思うのです。
ただし、「にわか専門家」である筆者のモーツァルト論に対しては、不協和音がきしむ
ことは確実ではありますが、これも現代の一考察として、お許し頂ければ幸いです。
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