あらためて人と生まれし甲斐あるか考えさせられ塹壕深かし (「大君の御はたのもとにししてこそ人と生まれし甲斐ぞありけり」 という司令官の辞世の歌を読んだが…) 大砲の怒涛を聞きて塹壕で思索に耽る真善美かな (司令官の手記には「真善美」という言葉がありましたが、和歌も 作っている軍人は、その時どんな気持ちで米軍と戦っただろうか。) 塹壕が左へ右へ曲がりけり暗き明るき平和への道