思 郷

鑑真の瞳に宿る故郷の月よ明日も青く輝け

どこからも見つめられつつ砂時計故郷のあの深き夜空に

異国(ことくに)の空を輝く満月の光も影も我が身に滲みる

青空をじっと見つめる悠久なる時が欲しいとふっと思へり