宇多田ヒカル大学休学、来秋全米デビュー

 歌手宇多田ヒカル(19)が所属する「U3MUSIC」代表で父親の照実氏(52)が25日、都内で会見し、宇多田が来年秋にも本格的に全米デビューすることを明らかにした。アイランド・デフ・ジャムとの契約が、世界のスーパースター並みであることも判明。宇多田は音楽活動に専念するため、昨年1月から米コロンビア大学を休学していたことも明らかにした。

 照実氏は会見で、まな娘のプライベート話や、21日に明らかになったばかりの米アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループとの契約内容を明らかにした。

 宇多田は00年9月に米の名門コロンビア大学に入学したが、音楽に専念するために01年1月に休学。通学したのはわずか4カ月だった。照実氏によると「歌に全力投球するため2年間休みます。米では休学せずに学生として4年間をずっと過ごす人の方が少ない。2年たって、学校に復学するかどうかは本人が決めること」という。

 現在、宇多田が取り組んでいるのは東芝EMIから発売される3枚目のアルバム制作で、夏までには完成。その後に、初の英語アルバムとなる米国進出作に取り掛かる。「今年6、7月ごろに制作がスタートして、完成までに約1年かかるので来年の秋か冬にはでき上がる」と照実氏。宇多田の日本での人気をあげて「結果は付いてくるのではないか」と、かつて多くの日本人アーティストが挑んでは成功に至らなかった全米デビューに自信を見せた。

 詳しい契約内容も公表した。調印は1月31日、ニューヨークで行われ、契約金はない。期間は決めておらず、アルバムの制作枚数で契約している。1枚あたりの制作費は約4億〜5億円とみられ「マライア・キャリーなどのスーパースターと同じレベルで、新人の額ではない」と胸を張った。アルバムのコンセプトやテーマは「まだ決まっていない」という。

 宇多田は、98年12月に「Automatic」でデビュー以来、全CDの売り上げ枚数で1400万枚を突破、驚異的な人気を誇る“平成の歌姫”。全米デビューについて「夢のような話です」と語っている。


 ◆照実氏との一問一答
 −−宇多田の日米での仕事の比率は

 照実 両国半々だが同じ時期にやることはない。

 −−米進出について、母親の藤圭子は何と

 照実 とても喜んでいる。契約の相手方との記念撮影でも一番前に並んでいたくらい。

 −−ほかのアーティストとの共演はありますか

 照実 これまで、いろいろなアーティストから話をもらったがすべて断ってきた。今後は、考えられる。

 −−宇多田の成功の秘けつは

 照実 音楽に囲まれて育ったという家庭環境もあるが、本人の意思と才能と努力です。

 −−宇多田にボーイフレンドは

 照実 そんな時間はないはずだけど、うまくやっているんじゃないの。何人か紹介されていますよ。ほほえましいですね。

(写真=宇多田ヒカルの活動について語る父親の照実氏)

2002.02.26 日刊スポーツ


都内で会見した宇多田照實氏は娘・ヒカルの全米デビューは「来年秋ごろ」と明かにした

 世界的レコードレーベルの米アイランド・デフ・ジャムと専属契約を結んだ歌手の宇多田ヒカル(19)の父親で事務所社長の宇多田照實氏(53)が25日、都内で会見し、注目の全米デビューは「来年秋ごろになる」と明らかにした。メジャーレーベルの争奪戦の中で「ヒカルがやりやすい環境を最大のポイントにした」と説明。アルバムの制作費の上限を数億円まで保証した「スーパースター待遇」の契約内容が決め手になったようだ。

 念願の「世界の宇多田」へのスタート台に立ったことに、照實氏は「日本でやってきたのと同じようにやっていければ、おのずと結果は出ると思う」と強調。1年目から米国で“ヒット”を量産したイチロー級の活躍への自信をのぞかせた。先頃来日したブッシュ米大統領も歓迎レセプションに出席した宇多田に「君のことは知っている」と語るなど、そのポピュラリティーは、大統領の“保証付き”ともいえる。

 照實氏によると、アイランド社と1月31日に契約。「メジャーといわれるレーベルすべてから話はあった」と争奪戦があったことを明かし、「金銭的な条件というより、ヒカルが一番やりたいようにできるスタッフがいるかがポイントだった」と説明した。昨夏、米映画「ラッシュアワー2」のサウンドトラックに参加した際、同社スタッフに大きな信頼を感じたそうで「日本の有名人としてではなく、新人として、最初からスタッフと一緒に環境づくりをしていくことが大切だと思う」と話した。

 その中で重視した1つが制作費。「アルバム1枚あたりの制作費をどこまで考えてくれるかが重要だった。トップレベルの額で、契約書でもスーパースターレベルとなっている」と満足そうな笑顔。詳細は明かさなかったが数億円規模の契約。海外では一流アーティストとの契約時、アルバム複数枚のギャランティーから制作費まですべて込みで10億円単位の契約も珍しくないが、宇多田の場合「思う存分曲作りに打ち込みたい」と、制作費のVIP待遇だけは強く望んだ。

 これまで通り作詞作曲もしていく意向で、デビュー時期は「国内でアルバムを出してからになるので、曲作りのスタートが6月以降。発売は来年の秋か冬」と明らかに。ソルトレークシティー五輪をテレビで見て「あらためて100%以上の力を出すことの難しさを感じた」と気を引き締め、親子3人念願の第一歩に「ヒカルとも話したんだけど、長かったような短かったような、自分でも分からないなあ」と笑った。

2002.02.26 スポニチ


宇多田ヒカル、退学して「5億円」世界デビュー

 大学辞めて世界デビューだ。全米進出が発表された歌手、宇多田ヒカル(19)の父で音楽プロデューサー、宇多田照實氏が25日、都内で会見。デビュー時期について「来年秋から冬」と明かした。契約については「スーパースターレベル」で、1枚当たりの制作費は破格の約5億円(推定)。また、休学中の米コロンビア大学へは復学しない可能性を示唆。全米進出に向けて並々ならぬ闘志で臨む。〔写真:プロデューサーとして、親として、全米デビューするヒカル・ウタダについて語った宇多田照實氏〕

 「ヒカルは今、100%歌の仕事を希望している。歌一筋の生活です」−。照實氏は全米進出にかける宇多田の意気込みをこう代弁した。

 照實氏によると、宇多田は昨年1月に米コロンビア大学を休学。復学のデッドラインは来年1月だが、デビュー時期が来年秋になるため、「辞める可能性? 2年以内に戻らない場合もある」と退学の可能性を示唆。 

 「米国は日本と違い、4年間ストレートで卒業する人は少ない」とし、退学の場合も、同レベルの他大学に編入することが可能という。 

 学業から歌手業専念を決意した宇多田。先月末には、米NYでユニバーサルミュージックのレーベル「アイランド・デフ・ジャム」と「ヒカル・ウタダ」の名で契約。経緯について照實氏は「2年間考えた。もともと、米国デビューを考えていたが、東芝EMIからお話があり、日本でデビューした。今回はメジャーといわれるレーベルすべてから話を受け、弁護士に相談して選びました」と話した。

 その選考基準は「金額と同時に、ヒカルが一番やりやすい環境を優先させた。契約書の中に“スーパースターレベル”と書かれてあった」。2人で冬季五輪をテレビ観戦し、「100%の力を出すだけじゃトップになれない。120%出せるようスタッフや周りがサポートしなければ」と話し合ったという。

 契約は枚数契約。契約金ではなく、アルバム1枚当たりの制作費で決めたといい、「マライア・キャリーと同等? なのかなぁと思います。複数億円です。四捨五入するには際どい数字」と話したところから、推定5億円とみられる。デビュー前の今ですら、海外の大物アーティストからステージ共演のオファーが舞い込んでおり、「ヒカルのフィーリングとスケジュールが合えば実現するかも」と期待を抱かせている。“歌手人生”に本腰を入れた歌姫の、ワールドクラスの活躍が、来年、現実となる。

★「海外では間違いなくトップ級」

 推定5億円の制作費は、スタジオ代、ミュージシャンのギャラ、エンジニア、プロデューサー代、アレンジ代などが含まれる。マイケル・ジャクソンらを手掛ける大物プロデューサー、ジャム&ルイスについても「かかわってくると思います」(照實氏)。音楽関係者によると、国内では宇多田レベルで5000万円といわれ、「ミリオンが確約されていても、出して1億円。海外では間違いなくトップ級」と驚いていた。

★ボーイフレンドは「何人か」と複数形

 現在、都内2カ所のスタジオと自宅の3カ所を行き来する“音楽漬け”の宇多田について、照實氏は「気晴らし? うまくやってるんじゃないですか」。かつて恋人のDJアッパー・カット(20)とのデートを写真週刊誌に掲載されたが、ボーイフレンドについて、「何人かは」とほおを緩ませ“複数形”で答えた。

 今後は、6、7月までに3枚目の国内アルバムを制作し、英語盤の制作に入る。「もともと英語でメロディーが浮かび、それを日本語に転換してきたので苦にならないはず」と、プロデューサーとして自信を見せた。

2002.02.26 サンスポ