TOKU約寄稿


このコーナーは私が毎回一つのテーマを取り上げ、それについて勝手に意見
を述べていく特約寄稿(コラム)です。


第19回:大学生活日記外伝〜4年間を終えて〜


一応、大学生活日記は大学での4年間を終える前に完成してしまったので、
あそこで書ききれなかったこと、その他諸々を少し書き綴ってみようと思い
ます。
まず、大学生活日記を読んでいろいろな方から感想を頂いたのですが、別に
あれを読んで同情してもらおうとかそういう気持ちはないんですよ。ただ、
「これが俺なんだ!」っていうのを少しでも知ってもらえたらなあって思っ
て書いたんですけど、予想以上の反響の大きさにはこっちも少し驚いていま
す。
でも、ああいうのってちょっと卑怯かな、っていう気もするんですよ。誰し
も人に言えない悩みを一つや二つくらいは抱えているのが当たり前で、自分
はそういうのをほとんどさらけだしてしまった感じやから。まあ、あれでy
−tokuという人間が100%出ているかと言ったら、決してそんなこと
はないんですけど、今まで友人にも見せたことのない素の部分はかなり出て
いますしね。
あの中で注目すべきことの一つとして、女性と接するのが苦手やっていう部
分があったんですけど、これはほんまに嘘偽りないですね。何も大学に入っ
てから始まったことではなくて、高校生の頃くらいからですね。女性を少し
ずつ拒絶するようになったのは。
高校1年生のときにクラスメートの女の子から「笑顔が気持ち悪い」って言
われたんですよ。別に僕の方から何か失礼なことをしたとかそんなんも無く、
あまりにも突然やったからこっちも少し驚きましたけどね。この一件で女性
に対する接し方を大きく変えることになったのは間違いないですね。
でも、こういうこと言われても、何か仕返ししてやろうとかそんなことには
ならないですね。そこはいわゆる「キレる」若者ではないわけ。僕の場合は
そういうのを押し殺して昇華することが多いですね。
たまに友人から「お前は本当にマゾっ気があるな。」って言われるんですよ。
僕があまりに他人から何を言われても動じないから。でもね、本当のところ
はキレないことの方がメリットが大きいから僕はそっちを選んでいるだけな
んですけどね。
キレてしまうと本当に周りが見えなくなるし、冷静な判断が出来なくなって
しまうでしょ。それに一度キレてしまうと元の状態に戻るまで結構時間がか
かるし、そんなイライラした状態で他のことやってもうまくいかないのは分
かっているから、その気持ちを押し殺してしまうわけ。
もう一つは、常にマイナスのパワーをプラスに変えることを心がけているか
らですね。例えば、「笑顔が気持ち悪い」って言われたときもそうですけど、
それなら将来お前のことを上から見下してやるからな、って心の中で思うわ
けですよ。そう思うことで勉強するにしろ仕事するにしろ大きな原動力に変
えているわけなんです。
元力士の九重親方(千代の富士)が現役時代に「なにくそ根性は死に者狂い
を上回る」っていう言葉を残したんですけど、まさしく僕の場合はその精神
ですね。今までエリートコースを歩んできたわけでもないし、才能があるわ
けでもないから数々の地獄を経験してきましたけど、その度に「まずここか
ら這い上がろう」っていうことを考えてきましたから。
少し話が変わってきましたけど、女性と接するのは得意か苦手かと聞かれた
ら、やはり苦手やって答えますね。ただ、全ての女性を無視するわけではな
いですし、普通に接してくれたらこちらも普通に返しますけど。
大学2年生の時に成人式を迎えたんで、その時同窓会の幹事をやったんです
よ。いや、やったというよりは、友人K(詳しくは「大学生活日記」を参照
)が幹事をやる予定やったのが浪人中で出来へんようになってしもたから僕
の所に役が回ってきただけなんですけどね。でも、全ての女性を拒んでしま
うんやったらこんな事してないですって。社会に出たら女性と接する機会な
んて山ほどあるわけやし、僕もそこまでアホじゃないですからそのへんは割
り切ってやるようにしてますけどね。
もう一つ、同窓会の幹事を引き受けたのはやはりみんなに奉仕したかったか
らなんですよ。別にええ格好したかったからとかそんなんじゃなくて、ここ
でこれだけみんなに尽くしておけば、きっと後で何らかの形で返ってくるん
ちゃうか、って思ってたんですよ。大学院入試も含めて、この後は大丈夫な
んとちゃうかなあって。まあ、見返りを求めている時点ですでにダメなのか
もしれないですけどね。結局、大学院もある意味最も残酷な形で落とされま
したし。
最近、恵まれてるなあって思うんですけど、僕のような才能もない、エリー
トでもない、努力だけで必死にやってきた人間が受け入れられるのは日本や
からなんですよね。アメリカのようなエリート主義の国やったら、一度落ち
た人間は間違いなく認められることはないですけど、苦労人が好まれる風潮
のある日本やからこそ僕はやっていけるのかなあ、って思ってますし。
大学4年間は僕にとって大きなターニングポイントであったし、その重要な
期間を記憶が薄れないうちにああやってまとめることができたのは本当に良
かったですね。
4年間終わって、特に最後の1年間で人生最大の地獄を経験して大きく変わ
ったのは、初めて自分のことを好きになれたことですね。自分でももうダメ
かも、って思ってた状態から自力で甦って、勝手に「フェニックス」ってい
うニックネームを自分につけたんですけど、やっぱりこれも自分のことを好
きになったからかなあ、って思います。
ただ、自分のことを好きになることとうぬぼれることは全く違うから、そこ
はきちんとわきまえなあかんし、「フェニックス」って名乗っている以上、
次の壁にぶつかった時もそこから復活せなあかんわけですしね。
でも、環境が変わったから変えさせられているだけやのに、大学デビューし
たと言っているアホどもと違って、自分の力で意識改革できたのは4年間で
の一番の収穫でしょうね。


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