ファドってなに? 


    皆さん、「ファド」をご存知ですか?「FADO」と書いて「ファド」と読みます。
    フランス生まれの唄が「シャンソン」、イタリア生まれの唄が「カンツォーネ
    ですよね。そう、「ファド」はポルトガル生まれの唄のことなんです。

     ファドには大きく分けて2つの種類があります。その一つが「リスボアファド」。
    そしてもう一つが「コインブラファド」です。

     リスボアファド」はポルトガルの港町リスボア(=リスボン)で生まれたファド
    です。以前、リスボアを訪れた時、一瞬日本の港町にいるのかと錯覚したくらい
    に情緒溢れるところでした。ですからファドには日本的テイストがふんだんに含ま
    れていると思います。ファンの方の中には「日本の演歌みたいだ」とおっしゃる方
    がいらっしゃいます。私もファドには演歌的要素(小節もよく回るし)やクラシック
    的な要素があると感じています。

     「コインブラファド」はポルトガルの東大・京大と言われるコインブラ大学の学生
    さんの間から生まれた唄です。そしてポルトガルでは男性歌手しか唄っちゃいけ
    ない唄なんです。でも私は「ここは日本だぁ!」と叫んで唄っちゃてますけど・・・
    ポルトガルの人には内緒にネ!

     日本で有名なファドというとアマリア・ロドリゲスが「過去を持つ愛情」という
    映画の中で唄った「暗いはしけ」や「海(孤独)」が有名です。当然私も唄って
    いますし、CDにも納めてあります。でもこの2曲はかなり重厚な曲なので「ファド
    は暗い」とおっしゃる方がいらっしゃいます。ファドには確かに重厚な曲が多いこ
    とも事実ですが、明るく楽しい曲もいっぱいあるんです。是非、私の唄う「マリア・
    リスボア」「ヴィアナへ行こう」「仲間たちのファド」などを聴いて下さい。
    きっと元気が出ると思いますよ!!