アラスカ  フェアバンクス  オーロラ写真集 T&U

 2007年2月と2006年1月にフェアバンクスにて撮影したオーロラの写真をスライドショーで鑑賞していただけます。
2007年は昨年を上回る素晴らしいオーロラが3日間とも鑑賞できました。
特に2/13は、全天を埋め尽くす大ブレークとロケット打上による人工オーロラ、、2/14は天頂を南北に走る大ブリッヂと激しい動きのカーテンが真上で見られました。

2006年のブレークした2006/1/25のオーロラは下記の2と3です。
時間の経過とともに変化していくオーロラをお楽しみください。

下記をクリックしてください。
NEW2007年オーロラスライドショー
オーロラスライドショー1 オーロラスライドショー2 オーロラスライドショー3 オーロラスライドショー4
2007/02/13  フェアバンクス ボリアリスロッヂ真上のオーロラ

2007年のフェアバンクスのオーロラ
2/13からJAL直行便ツアーを利用して、今回は2日間ボリアリスロッヂでの観賞付で行きました。
昨年の厳冬と比較すると、暖冬で、最低気温もマイナス20度C程度と寒さは感じませんでした。
オーロラ予報どおり、ACTIVEとなり、2/13は今冬トップクラスのオーロラでした。

撮影状況
ボリアリスロッヂでは、入場者も30人程度で、ロッヂから離れた静かな場所で三脚を立てて落ち着いて撮影に専念できました。
スキーランドでは、人数が多すぎるのと、無神経なフラッシュが絶え間なく行われ、残念ながらオーロラ撮影には不向きとなっていました。
今年は一部リバーサルフィルムASA400を使用しましたが、発色の美しさは,ネガとは比較になりませんて゜した。

参考HP
ボリアリスロッヂ
LIVEオーロラ中継
オーロラのある風景
オーロラ予報

2006年の内容
 今回のフェアバンクスはオーロラの出現に恵まれ、4日間すべて鑑賞できました。特に1/25は大ブレークし、約4時間にわたりピークには全天に広がる素晴らしい天体ショーが見られました。
 ただ、連日マイナス40℃以下という地元でも未曾有の寒波に見舞われ、この寒さは筆舌に尽くせないものでした。

旅行日程等 
 冬季にはフェアバンクス行JALチャーター直行便によるツアーが各社から催行されています。片道6〜7時間と早く、料金もリーズナブルで、これを利用すると乗継便利用の長時間旅行は行けなくなります。秋口に発表されたら早めに予約すべきでしょう。

撮影機材の紹介 
 カメラ ニコマートFTN(マニュアル一眼レフ)、レンズ コシナ20mmF3.8単焦点、使用フィルム ISO1600&800ネガカラー、三脚とレリース使用。レンズは最低でも20mm広角は必要でした。これでも全天に広がるようなオーロラには不足で、魚眼かそれに近い超広角が必要でした。オーロラ写真家からは、失敗の確率が最も少ないのは機械式のマニュアルカメラと言われています。
 真っ暗の空に現れるオーロラは思ったより暗く、肉眼が慣れてくると明るく見えてもファインダーからはほとんどよく見えませんでした。大体の見当で写すしかありませんでした。
 AF一眼レフカメラの友人は10分くらいで電池が動かなくなったそうです。懐中電灯も途中で暗くなり効かなくなりました。一方デジタル一眼レフの方は、あまり問題なかったようです。デジタルの場合、写り具合を確認できるので便利のようです。但し、予備のバッテリーは多めに必要でしょう。
 いずれにしてもバルブ撮影のできないコンパクトカメラや、一眼レフでも手持ちによる撮影ではオーロラは全く撮影できません。
フラッシュも他の撮影者に有害でこそあれ、オーロラには全く効果ありません。

撮 影 
 ISO1600フィルムでバルブ開放で15秒〜30秒、明るいオーロラでは30秒でやや露出オーバーとなり、結果論ですが20秒プラスマイナス5秒がベターだったようです。一方、やや暗いオーロラではISO800で30秒でも露出アンダーでした。要領がわかるまでは、撮影条件を変えながら、とにかく大量に撮影することです。
撮影方法 とにかくできる限り多数シャッターを切ること。肉眼では薄く暗いオーロラもカメラではかなり鮮明に写っています。後で画像を見ると高感度フィルムの威力がわかります。また、目で見て白っぽいオーロラも写真では緑色になるようです。
現 像 
 現地スーパー内のDPE同時プリントをお勧めします。フジの機械、印画紙使用で1時間で出来上がり、日本より安いです。帰りの空港のX線検査を気にせず、毎日写り具合を見て次の撮影条件の修正に役立てたらよいでしょう。

カメラの防寒対策 
 オイル式ハクキンカイロと桐灰カイロを用意し、カメラとビデオに付けましたが、マイナス40度の寒さでは10分くらいで消えがちでした。使い捨てカイロは外気に触れるカメラには全く効果はありません。あとはカメラに何かカバーをかけてさらにマフラー等を使い、カメラの凍結防止対策をする必要があります。
 フィルム交換は何とかできました。しかし1時間もたつとレリースとシャッターが凍結し動かなくなります。さらに思わぬトラブルは三脚の凍結による操作不能です。チルトは何とか効きましたが、回転が効かなくなりました。

フラッシュ対策
 オーロラツアーの客層の90パーセントは普通の観光客、さらにその2/3は中高年の女性で、オートマチックカメラで自動的にフラッシュがたかれます。現地係員からフラッシュを使用しないよう事前に注意されていますが、発光を止める操作もできない人がかなりいることが現実です。近くでフラッシュを使いスナップ写真を撮られますので、本当に困ったものです。
オーロラをまともに撮影しようと思えば、これらの人たちから出来る限り離れた暗い場所を確保するしかありません。一般のツアーではこれはある程度避けられませんが、費用と時間が許せば、フリー日程で行きたいものです。
 フェアバンクスてオーロラツアー客を大量に案内するスキーランドでは、多いときにはバス6台で300人が集まります。
できれば少人数しか入れないロッヂをあらかじめ予約しておくか、多少費用はかかるが少数で案内してくれるオプショナル撮影ツアーを選ぶべきです。たとえばボリアレスロッヂは、小屋から100メートルほどの所にあまり人の来ないスキー場があり、本格撮影に適していました。

防寒対策
 ウェア類は現地のレンタル防寒具に限ります。あとは凍傷防止に、帽子、マフラー、マスク等とポケットにはハクキンカイロまたは桐灰カイロを1個。カメラを操作するときは、素手では寒いので薄手の手袋が必要です。

ビデオ撮影は失敗
 カメラのほか、ビデオも少し撮りましたが、結果的には最低照度不足で真っ暗でほとんど何も写っていませんでした。マニュアルで、ISO感度を最大に設定して撮影してもダメでした。最新の最低照度が数ルックスクラスの機材が必要だったかもしれません。


終わりに
 オーロラは宇宙の自然現象です。天候と運に恵まれないと見えません。
一度でもこの素晴らしいオーロラを見られたことは生涯忘れえぬ感動となるでしょう。
この感動を少しでも分ち合えれば幸いです。そのためにこのホームページが役立つことを願います。