白川・市民の森  青山  530.2

 

2021512日 晴れ

 

 

 

 

 

GPSトラックログ

赤線=登り  青線=下り

 

所要時間2時間10分(休憩時間含まず)

登り・1時間20  下り・50

 

 

 

札幌南区にある「白川市民の森」へ行くには川沿地区から豊平川左岸にある市道石山線を定山渓方向に向かいます。目標となる建物は「北方自然教育園学習館」です。その手前に「白川市民の森入口」と書かれた太い木柱(あまり目立たない!)が立っているので、そこから右に折れて山側に入ります。農家が点在する細い道を1キロほど進んで行くと、最終地点に車10台ほどが停められる駐車スペースがあります。

分かり難い場所にあるので、事前に地図で確認しておくと良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

駐車スペースの前には「白川市民の森」のコース図が掲示されています。網の目のようになったコースの分岐点には案内板があるので自分の好きなコースを選んで登るのが楽しいと思います。

最高点の「青山」は19番で、尾根の西、東、どちらからでも登ることが出来ます。標高は530.2mと、藻岩山とほぼ同じ高さです。

 

 

 

 

 

 

 駐車スペース横の仮設トイレ前から散策路に入り、「26」の案内板から急傾斜の階段を登ることにしました。自分の予定では「5」から「21」、「20」と経由して「19」の青山に至る考えです。

 息を切らしながら階段を登り切ると、その後は気持ちの良い登山道が続いています。

 

 

 

 

 

 

 分岐のある「6」を過ぎて「5」の手前まで来るとログハウス調の東屋が建っていました。まだ疲れてはいませんが、座り心地を試そうとして少しの間休憩することにしました。

 

 

 

 

 

 

「5」からは幅の広い散策路が延びています。おしゃべりしながらだと真っすぐ進んでしまいそうですが、それだとスタート地点に戻ってしまいます。注意深く周りを見渡すと案内板の左後ろに赤い小さな標識がありました。「21経由・山頂へ」と書かれていますから、この細い登山道を進むのが正しいのだと分かりました。

 

 

 

 

 

 

訪れる人が少ないのか静かな山歩きを満喫しながら歩きました。誰にも会わないのかと思っていたら、上から携帯ラジオを大音量で鳴らして下りて来る男性登山者と交差しました。立ち止まって話を交わすと、「さっき熊の気配を感じてラジオの音を大きくしました」と申し訳なさそうに伝えてくれました。

それからというもの、先ほどまでのルンルン気分は吹き飛んで、ホイッスルを吹き鳴らしながら歩きました。南区は熊が出没するエリアが多いので鈴を二つぶら下げて来ましたが、それでも足りないようなビビリの尾根歩きになってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 尾根上のアップダウンする登山道を進んでいると「21」で開けた散策路と合流します。先が見通せるので気持ちは少し楽になりました。

 

 

 

 

 

 

散策路の先に青山らしき姿が見えて来ると左に「20」の案内板があります。その右に急ごしらえのような階段が見えます。階段には「青山↑」とマジックで書かれていたので、それに従って進むことにしました。

 

 

 

 

 

 

「20」から「19」までの尾根歩きは楽しい散歩道のようです。数は多くありませんが、それなりにお花を楽しむことも出来ました。

 山頂が近くなると段々と木もまばらになり、山頂が開放的であることが分かりました。

 

 

 

 

 

 

 やはり予想通りの山頂でした。意図的に周りの木を伐採したのかどうかは分かりませんが、とにかくすっきりとした展望が楽しめる山頂でした。

 支笏湖方面に目を向けると手前に藤野三山や藤野富士、その背後にはまだ雪の残る札幌岳や空沼岳、そのまた奥に恵庭岳やイチャンコッペ山などが見えました。

 

 

 

 

 

 

 北に目を向けるとほぼ同じ高さの藻岩山、その右には南区の街並みから札幌中心部まで見渡すことが出来ました。夕張や芦別、樺戸や増毛の山々も確認することが出来ましたが、コンデジで写した画像は不明瞭で使い物になりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 意外と思ったのは圧倒的な存在で迫る砥石山でした。積雪期にも歩く盤渓山や砥石三角山と連なって見ることが出来たのは望外の喜びでした。

 ひとりぼっちの山頂でしたが開放的なためか寂しさを感じることもなく、いつまでもベンチに座っていたい気持ちになりました。それでも昼食を食べてお腹が落ち着くと、そろそろ帰ろうかという気持ちが湧いて来て山頂を後にすることにしました。

 

 

 

 

 

 

 帰りは登って来たコースとはまったく違う散策路を選んで戻りました。ほとんどが車の通れるほどの幅広い林道で、最後だけが沢を渡渉して「26」に戻る、登り返しのある登山道になっていました。

 林道の途中には熊のフンがあり、やはり熊が出没する山域であるのは間違いないと分かりました。

 

 

 

 

 

 

登る時も戻った時も駐車スペースには数台の車が停まっていましたが、山中で会ったのは携帯ラジオの男性一人だけでした。網の目のようになった散策路だけに人と交差する機会は少ないのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 山中で見たお花?です。この他にもエゾエンゴサクやタチツボスミレなども見られました。ヤマザクラもまだきれいに咲いていました。

 紅葉の頃にまた訪れたい山のひとつになりました。