盤の沢山(893.6m・三角点)
2017年 5月9日 快晴
登り・2時間10分(最高点まで。休憩時間含む)
下り・1時間20分(休憩時間含む)
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GPSトラックログ
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札幌南区・豊滝地区にある「道路情報館」から盤の沢山(左)を見ました。右奥の残雪の山は札幌岳です。
小金湯温泉からの帰りに手前の蕎麦屋「鹿林」さんでもりそばを頂きました。
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蕎麦屋さんの左道路を直進すると果樹園です。ここから見ると前コブや三角点、中コブ、最高点が良く分かります。
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果樹園から左折右折を繰り返して進むと「盤龍山信行院」の石碑が建っています。この石碑を目印にして左折し、砂利道を進みます。
この道は「豊滝市民の森」の散策路入り口にもなっています。
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駐車スペースのある盤龍山信行院に着きました。ちょうどサクラが満開になっていました。右側の物置二棟には湧水が流れ出る蛇口がありました。
左に車を停めてから身支度をしました。盤の沢山へは車道を真っ直ぐ進みます。
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5分も歩くと小さな本殿に行き当たります。道は途切れているように見えますが、右手に「散策路」の標識があります。
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更に5分ほどで散策路と登山道の分岐に行き当たります。登山道は右手を進みます。少し先に標識と注意書きの看板が見えます。
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まさに注意書き通りの山でした。とくに急登はストックも使えません。踏み分け跡の両側にある木立につかまりながら登らなければなりません。
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なんとこの登山道を開削したnagaiさんが笹刈りをしていました。熟年から始めた登山歴ですが、その中身の濃さは常人の及ぶところではありません。夏冬問わず一人で全道の山々に挑戦する様は感動的でもあります。氏のホームページ「老後楽しみ登山」にその内容が詳しく載っています。
作業の途中だったのですが、少しの間お話をさせて頂きました。南区の山々の登山道の開削や整備は、あくまでも自分の身体の健康のために続けているのであって、それがまた楽しいのだと謙虚に語ってくれました。
この山は三角点から戻らずに、その先にある最高点まで行くと景色が素晴らしいと教えてくれました。そのつもりで登っては来たのですが、お話を聞いて、ますます頑張って最高点まで行こうとする気持ちが湧いて来ました。
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明るい涸れ沢をほぼ一直線に登って723mの前コブと盤の沢山のコルを目指します。途中、2度林道を横切りますが、要所要所に標識と赤テープがあるので迷うことはありません。
まだ虫除けスプレーは必要ありませんでしたが、沢状地形だけに、これから夏に向かっては準備した方が良いでしょう。
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沢状の登山道を登り詰めると、背後に百松沢山や神威岳、烏帽子岳が見えて来ます。ここから723mの前コブをトラバース気味にコルへ向かいます。
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少し平坦なコルは休憩するのに最適です。ここから先はこの山の核心部である急登が待っています。木の根を足場にして、両側の木立につかまりながら登ります。グングン高度が上がり、振り向けば723mの前コブが眼下に見えるようになります。
nagaiさんの話では雪のある時はずり落ちるので、登り切るのが大変だったとのことでした。
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急登が終わるを告げる頃、地形は尾根状に変化します。少し緩くなった山頂尾根を登り切ると三角点に着きます。地図には山名はなく、893.6mとだけ表示されています。この標識の上に測量時の木組みがそのまま残っています。
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nagaiさんによると、この三等三角点に満足して帰る人も多いそうですが、この先500mにある最高点まで行くと、この山の良さを実感出来るとのことでした。
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山頂尾根の中間にある中コブ。5m以上の高さに付けられた標識、これもnagaiさんによると、積雪時には簡単に取り付けられたそうです。
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本来ならやぶ漕ぎ状態で歩かなければならない山頂尾根ですが、きれいに枝払いされているのでストレスなく歩くことが出来ます。
両側が切れ落ちていますが、木立のおかげで恐怖感はありません。結構木の根が張り出しているので、つまづき転倒には要注意です。
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山頂尾根の南端が最高点です。ここまで木立に邪魔されて見えなかった展望が一気に開けます。目の前に両翼を広げた札幌岳が迫力ある姿を見せてくれます。
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nagaiさん手作りの山頂標識です。標識の設置に様々な論はあるようですが、登山道を開削した人が付ける標識に異論は持ちません。むしろありがたいと思っています。
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最高点から見た無意根山です。
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無意根山の右手に見える余市岳です。その右に朝里岳、白井岳、定山渓天狗が見えます。
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登って来た方向には烏帽子岳、神威岳、百松沢山が見えます。
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初めて登った盤の沢山の最高点で記念撮影です。この後、nagaiさんのホームページから盤の沢山を抜き出して印刷し、地図代わりに持って来た女性が登って来ました。
管理人のホームページも見たことがあると言われ、少々恥ずかしい思いをしました。
下山時も、コルで昼食をとっているnagaiさんとお話しました。最高点での女性のことを伝えると、「頑張って(ホームページを)作った甲斐がありました」とうれしそうに話してくれました。
その後、この山の登山道開削の話になり、上部の枝払いよりも下部の根曲がり笹の刈り払いが大変だったこと、最短距離を取るためにコル下から急斜面に取り付くようルートを決めたことなどを話してくれました。
「いつまでもお元気で!」とお別れしましたが、本当に感謝で頭の下がる思いでした。
下山後は例のごとく、小金湯温泉「まつの湯」で汗を洗い流しました。露天風呂の前に咲く八重桜が満開で、ピンクの花弁が澄み切った青空に映えて美しく、心も身体も癒されたお風呂になりました。
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