美比内山(1071m) 〜 大沼山(1111.4m)
2018年4月22日 晴れ
登り・2時間20分(休憩時間含む)豊羽鉱山本山水処理場ゲート前〜(東南尾根ルート)〜美比内山
美比内山〜大沼山 1時間50分(休憩時間含む)
下り・1時間15分 大沼山〜(学校尾根ルート)〜豊羽鉱山小学校跡地
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GPSトラックログ
赤線=スタート地点から、美比内山、大沼山まで。 青線=大沼山からゴール地点まで。
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豊羽鉱山へ向かう市道から見た定山渓天狗岳T峰です。相変わらず凛々しい姿です。
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豊羽鉱山本山水処理場ゲート前の駐車スペースから大沼山方向を見ました。大沼山は学校尾根(手前右)の陰になって見えませんが、大沼山から千尺高地へと続く尾根(最奥)が見えました。
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駐車スペースの背後にある尾根からスタートしました。右の低い方から登れば楽なのですが、少しでも距離を短くしようと左の急斜面を登ることにしました。滑ると滑落は間違いなしですから慎重に取り付きました。
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雪が腐っていたのでアイゼンはあまり効きませんが、確実なキックステップで急斜面を登り切ることが出来ました。尾根に上がると反対側に本山水処理場の青い屋根が見えました。そのはるか後方に余市岳が姿を現していました。
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一度尾根に上がってしまうと、後は美比内山まで緩やかな尾根斜面が続きます。深い雪ならスキーが止まってしまいそうな緩やかさです。後ろを振り向くと、定山渓天狗岳から烏帽子岳、神威岳と続く山並みを眺めることが出来ました。
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ホワイトアウトになると迷いそうな緩やかで広い斜面を登ります。右手の樹間から余市岳が見えます。ここから見る余市岳は普段見ることの出来ない姿でした。
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左奥に立派な山が見えたので美比内山かと思ったのですが、これは美比内山から大沼山へと続く尾根上にある1,050mピークでした。
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少し進むと左奥に大沼山と思われる山が見えて来ました。同じような高さのポコが続いているので、明確に山頂を指摘することは出来ませんでしたが、地図を見ておおよその位置を判断することが出来ました。
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やっと美比内山が見えました。山頂から左に続く尾根に長くて大きい雪庇が張り出しています。この辺りは広い雪原になっていますから、冬眠から覚めたクマさんが闊歩しているのではと不安が襲って来ました。クマ除け鈴を2個ぶら下げていますが、それでも不安なので指笛を鳴らしながら歩きました。
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美比内山の山頂直下は急斜面になっています。右の尾根から回り込めば楽に登れそうですが、男はやはり直登です。転ぶと滑り落ちますから慎重に登りました。
高度を上げるごとに視界が広がるので、何度も振り返りながら登りました。
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山頂から登って来た方向を見下ろしました。幅の広い尾根だというのが良く分かります。遠くには定山渓天狗岳から烏帽子岳、神威岳、砥石山へと続く山並みが見えました。
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左に目を向けると大きな余市岳です。その右に見えるのは白井岳、一度山スキーで登って見たい山の一つです。
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ニセコ方面に目を向けると羊蹄山と尻別岳が見えました。どんよりとした晴れ、晴れているのに太陽が顔を出さないという複雑な天候です。それでも視界は良く、積丹やニセコなどの遠くの山々を確認することが出来ました。
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美比内山の山頂標識の下で記念撮影です。初めての山ですからそれなりの感激があります。今回は下り用にと、息子が子供のころ使っていた「尻滑り」を持って来ました。これを使って所々の下り斜面で尻滑りを楽しみました。
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これから向かう大沼山へと続く尾根です。いちばん奥に大きな無意根山が見えます。大沼山はちょうど写真の中央当たりです。先人のトレースがわずかに残っている所もありますが、ほとんどはノートレースでした。
左に張り出している雪庇の根元に亀裂が出来ていました。あと何日かすると崩れ落ちるのでしょう。
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美比内山と大沼山のちょうど中間地点にある1,050mピークです。登るか巻くか迷いましたが、眺望は美比内山で満足しているので巻くことにしました。しかし巻くと言っても下ってからの登り返しですから、登った方が良かったと後悔しました。
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1,050mピークの手前で後方から爆音が聞こえ始め、5台のスノーモービルが連なって迫って来ました。雪原に2サイクルエンジン特有のオイル臭を撒き散らし、あっという間に通り過ぎて行きました。
巻き道はスノーモービルの通り道になっているようで、国道のような立派なトレール跡が出来ていました。
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大沼山へ向かう途中、振り返って1,050mピーク(左)と美比内山(右奥)を見ました。1,050mピーク手前までは静かな一人旅だったのですが、スノーモービルの所為で喧騒に包まれた山歩きになってしまいました。でもそのお陰?で、ルートファインディングもクマの心配もなく歩くことが出来ました。
初めての山域だったのに面白みが失せて残念でした。今度来る機会があれば必ず静かな平日を選びます。
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スノーモービルのトレールの先に大沼山が見えて来ました。山頂付近にスノーモービルや人影を確認出来ました。山頂でまたあのオイル臭を嗅がされるのかと嫌になりましたが、山頂に着く前にいなくなっていました。
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大沼山の山頂から歩いて来た尾根を振り返りました。左奥に積丹半島の山々が見えました。歩く前は遠くに感じた大沼山でしたが、歩いてしまえば意外と近くにあるのだと思うことが出来ました。
急斜面もなく、緩いアップダウンが続く尾根ですから、余程の悪天候でもない限り、余裕を持って楽しめる尾根歩きだと思いました。
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山頂の南側には無意根山、その右奥に中岳が見えました。写真では分かりませんが、無意根山の急斜面に無数のスノーモービル跡が見られました。どれもが途中で引き返していますから、登り切ることが出来なかったのでしょう。
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大沼山には新旧3つの山頂標識が付けられていました。角度を変えて写真を撮るときには有難いものです。
標識の下には無数の足跡が残っていましたから、結構な数の登山者が登って来たことが分かりました。
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山頂から定山渓天狗岳を中心にして写しました。定山渓天狗岳の右は烏帽子岳、神威岳と続いています、左にヒクタ峰、白井岳と続いています。
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下山地点から余市岳方向を写しました。余市岳の右は平らな朝里岳、その右が白井岳、少し離れてヒクタ峰です。
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尻滑りを楽しみながらの下山です。途中、美比内山(中央の山の右端)を見ることが出来ました。
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学校尾根の上から定山渓天狗岳を見ました。美比内山から大沼山までの周回コース、どこからでも定山渓天狗岳や余市岳を見ることが出来ました。想像以上に眺望に恵まれたコースだと感じました。
腐れ雪での尻滑りですから、お尻はビショビショに濡れて冷たくなりました。でも久し振りに童心に帰ることが出来ました。
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学校尾根を下り、豊羽鉱山小学校跡地の出るとその下は車道です。その先に車を停めてある豊羽鉱山本山水処理場ゲート前の駐車スペースが見えました。
急斜面の続く大沼山、登るには余程の覚悟が必要だと思われました。急斜面と疎林、山スキー好きにはたまらない山ですが、いざ滑るとなるとそれなりの力量が求められそうです。自分だったら悪雪時には無理な斜面です。
二つの山を初踏破、ある程度の距離と時間を使いましたが危険な所もなく、充実感は申し分ありませんでした。そう、あのスノーモービルさえいなければ・・・。
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