恵山 618

 

200869日 火口原駐車場〜恵山山頂コース

 

渡島半島東南端にある活火山「恵山」は函館市街地から海岸線を東へ40キロ行ったところにある。恵山は「火を吹き溶岩が流れ落ちる」という意味のアイヌ語「イエサン」にちなんで名付けられたという。

恵山地域から火口原駐車場までの車道脇の斜面にはムラサキヤシオツツジが多く咲いていて、濃いピンク色の花が目を楽しませてくれた。火口原駐車場からは権現堂コースを登って山頂に至った。途中、エゾイソツツジが群落を作って咲き乱れ、無機質な溶岩帯に優しい空間を作り出していた。

天気が良ければ津軽海峡を隔てて下北半島や津軽半島までが望めるというが、空気がもやっていた所為で渡島半島の山々しか望めなかったのは少々残念であった。

 

登り・火口原駐車場〜1時間05分(休憩時間含む)〜恵山山頂

下り・恵山山頂〜1時間10分(恵山展望台コース迂回)〜火口原駐車場

 

 

 

 

 

火口原駐車場から恵山噴火口全景を見る。いたる所から噴煙を上げる風景は十勝岳安政火口を彷彿させる。

 

 

火口原駐車場近くに咲いていたサラサドウダンツツジ。最盛期を過ぎたようだが、まだ多くの花を付けていた。

 

 

荒涼とした火山礫の上に群落を作って咲くエゾイソツツジ。

 

 

噴煙を上げる火口壁。観光客はこの辺りから引き返す。山頂へは権現堂コースを登る。

 

 

異様な岩肌の溶岩石。溶岩の中に閉じ込められていたガスが抜け出た跡なのだろうか。

 

 

 

鼻をつく噴煙をくぐり抜けて山頂へ向かう。振り返ると向海山が恵山と向き合うように姿を見せている。

 

 

山頂が近付くと登山道の傾斜は緩くなり、エゾイソツツジの大群落が現れる。火口壁の荒々しさとは違った別の恵山を見せられた思いだ。

 

 

恵山山頂にて。この後、お宮にお参りして誠に勝手なお願いをしてきた。神様も迷惑な登山者だと思ったに違いない。