八剣山(観音岩山)498m 南口コース

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登り・45     下り・35

 

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 札幌から定山渓に向かう途中、豊滝地区辺りから右手に見えてくる“恐竜の背中”のような山が「八剣山」である。低くても変化に富んだ“トリッキー”な山として多くの人に愛されている。

 

 

 この山には南口の他、中央口、西口と三つの登り口がある。南口と中央口は途中で合流するが、西口からは違った趣の山登りが楽しめる。南口からはすぐに急登が始まる。三点確保で露岩を攀じ登るおばさん。

 

 急登が終って気持ちの良い樹林の中を、森林浴気分で歩いていると、中央口との合流点に出る。ここから緩い登りをトラバース気味に歩いて行くと岩壁基部に出る。展望が開け、左上には岩稜が聳えている。

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この山を登る時には落石に注意しなければならない。もろい岩質なのでいつ上から石が落ちてくるか分からない。心配な人はヘルメットを被るべきだろう。難所にはロープが張られているので安心して登れる。

 

 

 山頂岩稜帯まであと一息。ここを登り切れば大展望が開けると思うと自然と足に力が入る。低い山だが変化に富んだスリルあるコースは“高度感”ある山登りの醍醐味がたっぷりと味わえる。

 

 山頂手前の切り立った岩壁に立つおばさんの足はブルブルと震えている。この山の山頂には名物の「羽根蟻」が群舞していて、落ち着いて食事など出来ない。少し下がった所で湯を沸かし、昼食を楽しんだ。

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 山頂岩稜から藤野方面を眺める。スキー場や「焼山」が国道を隔てて見える。痩せこけた岩稜帯は狭い所では1m程度の幅しかない。いつ崩壊してもおかしくないぐらいの危うさである。

 

 

 山頂部から西口方面に目をやれば、右手に「神威岳」と「烏帽子岳」が重なって見え、遠くに「定山渓天狗岳」が見える。そのもっと奥には「無意根山」が貫禄のある山容で鎮座している。

 

豊滝の町の後ろには札幌近郊で人気を二分する「札幌岳」と「空沼岳」が長い尾根続きでつながっている。カメラを構える足元はすっぱりと切れ落ちているので転落をしてはいけない。間違いなく即死である。

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