浜益御殿    1038.7m

201556日 晴れ 同行者・S

登り(駐車場所から浜益御殿まで。休憩時間含む)3時間

下り(浜益御殿から駐車場所まで。休憩時間含む)1時間45

 

 

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GPSトラックログ@  浜益区・幌の「幌神社」から駐車場所まで。直線距離で約3キロ車で入る。ジャリ道の林道入り口まではアスファルトの舗装道路。1車線道路なので対向車に注意が必要。

 

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GPSトラックログA  駐車場所から浜益岳が見えて来る広い尾根まで。スノーモービル乗り入れ禁止の横断幕近くまで林道を歩く。帰りは533.4mをショートカットする。

 

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GPSトラックログB  尾根に上がってから浜益御殿まで。途中、ニセピーク手前で先行者のトレースを辿って行き止まりになる。

 

 

 

 

 

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 浜益区・柏木から見た朝の浜益岳。左は浜益岳へと続く浜益御殿の稜線。大きな山容は重量感があり、迫力満点。あの頂まで行くのかと思うと身震いがする(実際は残念ながら浜益御殿で引き返す)。

 

 

 

 

 

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 浜益岳の右側に見える山は、左から幌天狗、群別岳、奥徳富岳。中央の群別岳は鋭い尾根を持つ鋭鋒で、浜益岳からはマッターホルンのように見えるという。

 

 

 

 

 

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 S氏と待ち合わせた幌神社(帰りに写す)。この左奥の駐車スペースにS氏の車を置き、自分の車1台で駐車場所へ向かう。林道入り口までは快適なアスファルト舗装だが、狭い1車線道路なので対向車には注意が必要だ。

 

 

 

 

 

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 幌神社から直線距離で約3キロ。実距離では約4キロを車で入ることが出来た。実際はここから100m先まで入ったのだが、残雪とUターン場所がないことからバックで戻った。余り無理をしないで早めに駐車した方が賢明なようだ。

 

 

 

 

 

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 積雪期ならかなりショートカット出来そうなコースだが、今は雪が融けて笹が立ち、とても林の中を歩ける状態ではない。多少の遠回りでも林道を歩く方が早い。急がば回れ!ということだろう。

 

 

 

 

 

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 533.4mのポコを巻くように林道を歩いていると、目の前に浜益御殿(左)と浜益岳(右)が現れる。浜益御殿まではなだらかな斜面が続いているようだ。しかしここから見える浜益御殿はニセピークで、実際の浜益御殿の山頂はもう少し先にある。

 

 

 

 

 

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 尾根に取り付く地点の目印にしていた「スノーモービル乗り入れ禁止横断幕」は残雪の林の中にあった。初めての山なので登り始めるまでのアプローチに一抹の不安を持っていた。しかしこの横断幕を見て間違っていなかったことにひと安心。GPSに落としたウエイポイントとの距離もそう離れていないようだ。

 

 

 

 

 

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 広い林の中にわずかだがピンクテープが残っている。広い樹林帯だけにもう少し目印があっても良さそうだ。しかしピンクテープにだけ頼る訳には行かないので、地図とGPSを確認しながら進む。

 

 

 

 

 

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 段々と視界が開けて来るとS氏の足取りは軽くなる。こちらが確認作業をしている間にどんどんと先に進む。固い雪は踏み抜きもないので、背負って来たワカンは出番がない。ツリーホールを見ると、風下になるこの辺りはまだ23mの積雪がありそうだ。

 

 

 

 

 

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 広い尾根に上がると浜益岳(奥)が見えるようになる。手前の黒い頂きの1145m峰は浜益岳の前コブと呼ばれているようだ。この辺りからかなり風が強くなるが、冷たい風ではないので急激に体温を奪われるようなことはない。

 

 

 

 

 

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 広い尾根を登るS氏。S氏がアウターを着込んでいる内に追い付いて写す。背後には浜益の海岸線が広がる。海上はかなり霞んでいるようだが、陸上はまだ大丈夫なようだ。

 この辺り、吹雪や霧で見通しの悪い時には要注意のようだ。広い尾根だけに間違った方向に下りたら戻るのが大変になるだろう。

 

 

 

 

 

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 ニセピーク手前で唯一のトレースを辿っていたら、雪渓が切れて行き止まりになってしまった。先行者も間違えたようで、トレースは途中から戻り返していた。

 行き止まった左奥に浜益御殿、その稜線の右に浜益岳が聳えている。ニセピークに上がるハイマツは深く、とても越えられると思われない。仕方なく先行者と同様に途中まで戻ることにする。

 

 

 

 

 

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 少し戻ってからニセピークの左側をトラバース気味に進路を取る。後から登って来た健脚のご婦人が、あっという間に追い抜いて行く。このご婦人の旦那様は我々より遅れて浜益御殿に着いた。どこの夫婦も奥方の方が強いようだ。

 

 

 

 

 

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 ニセピークから浜益御殿(手前)と雄冬山(左奥)を見る。山頂付近は大分ハイマツが顔を出しているが、まだまだ残雪の上を歩けそうだ。先のご婦人は早くも浜益御殿に着いたようだ。

 

 

 

 

 

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 丁度3時間で浜益御殿に到着する。左には大きな雄冬山が広いすそ野を持って聳えている。この雄大な姿にはただただ見惚れるばかりだ。浜益御殿の最高地点はハイマツが現れ、休む場所もないので、手前の残雪の上で休憩を取ることにする。

 ここからどうするかS氏と協議。浜益岳の経験があるというご婦人の意見では、ここから浜益岳に行くには一度下ってからの登り返しで、1時間30分ぐらいは見た方が良いとのことだった。また浜益岳直下の登りは結構きつく、ハイマツもかなり出ているからどうだろうか。ということだった。

 ただ一人の先行者のトレースは浜益岳に向かっていたが、浜益御殿の山頂からその姿を確認することは出来なかった。

 協議の末、これから往復3時間は可能だが、雪の少ないのが不安材料。今回は初めての浜益地域の雪山歩きであること、アプローチの確認も出来たことなどから、ここで満足することに決めた。楽しみにしていた群別岳の鋭鋒は来年以降の楽しみに取っておこう。

 

 

 

 

 

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 浜益御殿の最高地点のハイマツに上がり浜益岳を見る。登る時は大きく見えた右側の前コブが低く見える。浜益岳には左から巻くように登るのだが、ここから約200mの標高差がある。その上、途中のアップダウンを考えたら見た目以上にきつい行程になると思われた。

 

 

 

 

 

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 浜益岳に続く稜線をバックに記念撮影。正面奥には増毛山塊の盟主、暑寒別岳が聳えている。

 事前に調べた他の人の山行記録では1日で雄冬山〜浜益岳〜群別岳〜暑寒別岳というのがあった。どうしたらそんなにも歩けるのだろうと不思議だが、山スキーの行動力を十分に発揮しているのだろう。

 その様な驚異的な記録を見ながら、自分は自分で身の丈にあった山歩きを続けるしかないと思うのだった。

 

 

 

 

 

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 帰りは遅れて登って来た旦那様と一緒に下る。ご婦人は早くもニセピークを過ぎてしまったようだ。夫婦で登っても体力に合わせての別行動。これはこれでありの山行スタイルなのだろう。

 我々二人は浜益岳を止めて時間に余裕が出来たことから、必要以上にゆっくり下ることになった。そのうち旦那様にも置かれ、ちんたら下山となった。

 車に戻ってから幌神社までは別の道を走ったのだが、カーブも多く途中に未舗装もあるので、来た道を戻るのが楽なようだ。

 

 帰りは浜益温泉で汗を洗い流してサッパリしてから、ノンアルコールビールで祝杯を上げた。S氏は居眠り運転防止にと座布団を枕にして仮眠に入った。

 

 

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