春香山906.9m・和宇尻山856m
2017年4月17日 快晴
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登り・3時間55分(休憩時間含む)
下り・2時間30分(和宇尻山経由、休憩時間含む)
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GPSトラックログ
赤線=登り 青線=下り
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銭函川から分かれて支流の銭函峠川沿いを辿ると、林道を小さな雪崩が塞いでいました。ここまで4輪駆動バギー車のタイヤ跡が残っていましたが、これ以上進むことが出来ずに引き返したようでした。
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スタートから2時間で土場に着きました。休み休み歩いたとはいえ少々時間が掛かり過ぎました。前回、濃霧によるホワイトアウト(上の写真)で土場から引き返しましたが、今回はスッキリと石狩湾や樺戸の山々を望むことが出来ました。近年、手前の灌木の背が高くなり、見通しの悪くなって行くのが残念です。
夏場は灌木の生い茂る葉に邪魔されて、まったく見通しが利きません。
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土場から夏道を外れ、林間の急登を上り切ると平坦な雪原に出ます。「山見の丘」からは春香山の東斜面の全貌を見渡すことが出来ます。疎林の斜面を良く見るとスキー跡やツボ足の跡を確認出来ます。
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一度は泊まって見たい銀嶺荘です。そう思いながら数十年が経ちました。
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良く滑る?スノーシューで喘ぎあえぎ登っていると、後ろからツボ足で歩く熟年夫婦が上がって来ました。そんなに早い訳でもないのに、あっという間に追い抜かれてしまいました。どうやらツボ足でも埋まらないようなので、こちらもスノーシューを外してツボ足で登ることにしました。
それ以後はこれまでの苦労が嘘のように快調に登ることが出来ました。
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夏道と違い、ほぼダイレクトに登って山頂に着くことが出来ました。小木にくくり付けられた山頂標識は雪に埋まり、雪を掻くとやっと「春」という字を確認することが出来ました。
手前の和宇尻山の背後には大きく弧を描いて青く石狩湾が広がり、その遥か向こうに樺戸や増毛の山々を望むことが出来ました。
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山頂の南側にはスッキリとした余市岳や朝里岳、白井岳を見ることが出来ました。
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白井岳の左にはヒクタ峰や定山渓天狗岳が見えます。左最奥は札幌岳です。
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春香山の北側から下り、ダケカンバの林を抜けて和宇尻山へ向かいます。見通しのない広い斜面ですから方向を間違わないことが肝心です。
クマさんがそろそろ目を覚ます時期なので、時おり指笛を鳴らしながら歩きました。ザックに下げた小さなクマ除けの鈴だけでは頼りになりません。
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緩い斜面を登り切ると、木に赤テープが結び付けられた山頂に出ます。少し北側に小さなポコが見えますが、ここが山頂です。
林の中の山頂ですから、展望はまったくありません。人気のある春香山に比べ、地味で満足感もあまり感じない可哀想な山です。和宇尻山(わうすやま)という読みにくい名前が悪かったのでしょうか。
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和宇尻山の縁からスタート地点の銭函方面を見下ろしました。正面に銭函天狗山が見えます。
この時、目の前下を右から左へと、フクロウがスーッと滑空して行きました。首がないのでその姿は衝撃的でした。まるでステルス戦闘機のような格好でした。
初めて見るフクロウの滑空、感動のない和宇尻山でこんな感動を頂くとは。疲れた身体に最高のプレゼントでした。
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右手に春香山の斜面を見ながら和宇尻山を下ります。後は登って来たトレースと合流するだけです。お昼を過ぎて雪は本格的に腐り出し、スノーシューに乗っかった雪で足は重く、とても快調な歩きとは言えませんでした。
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今回の歩きのアイテムはタブスのスノーシュー。十数年前に購入したもので、大型の割に爪は小さく、とても急斜面には向きません。トラバース斜面では横滑りして危険なほどです。最近は機動性の高いワカンばかりを使っていたので、たまにはと思い持ち出して来ました。
やはり急斜面では無用の長物でした。ワカンに比べ着脱は簡単ですが、疲れている時に屈む姿勢が負担なので、状況が変わっても小まめな着脱はしません。その所為か、「付けるべきか、外すべきか」で結構悩みました。もう山で使うこともないでしょう。
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