平山1771m比麻良山1796m

白滝コース

 

2014730日 晴れ

 

 

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GPSトラックログ

 

登り・2時間35分(休憩時間含む)

登山口→一の雪渓 1時間20

一の雪渓→分岐 1時間

分岐→平山山頂 15

 

平山→比麻良山 1時間20

比麻良山→分岐 45

 

下り・1時間40分(休憩時間含む)

分岐→一の雪渓 35

一の雪渓→登山口 1時間05

 

 

 

 

 

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 10年ぶりの平山。当時歩いた登山道の状況は記憶の隅にも残っていないが、滝があって、雪渓があって、そしてニセイカウシュッペ山の眺めが素晴らしかったことだけは覚えている。

 今回は天気も良いので、どんな眺望が待っているのか気持ちも弾む。心配なのは暑さだけ。昨日に続いて今日も暑い。それでも歩き始める時間を早くしたので、まだ身体が参るような暑さにはなっていない。

 登山口の樹林の間から見る稜線は遠い。登山口の100m手前にある一般車駐車場からは「一の雪渓」を見ることが出来る。

 

 

 

 

 

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 この登山コースは支湧別川に沿って延びているので、「一の雪渓」までは絶え間なく水音が聞こえて来る。また登山道脇の岩間からは冷たい水が噴き出して、いつでも喉を潤してくれる。

 看板もないので見過ごしてしまいそうだが、この渡渉地点に架けられた橋のすぐ上に小さな滝が二つ並んで見える。名称は「夫婦滝」と呼ぶようだ。

 

 

 

 

 

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 小さな「夫婦滝」を過ぎて次に現れるのは「行雲の滝」。本流から離れた支流にある。登山道から少し離れているので近寄るのが面倒。眺めるだけで通過する。

 

 

 

 

 

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 「行雲の滝」の次は「冷涼の滝」。本流にある滝で名前も涼しそう。目の前の滝を見ながら休憩するには絶好のポイント。

 

 

 

 

 

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 この滝は対岸の山肌から落ちる無名滝。激しく落ちる水音が山間に響き渡る。この辺りから朝陽が背中に当たるようになり、ジリジリと体温が上昇し始める。

 

 

 

 

 

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 汗が吹き出し始め出した頃、大きな雪渓の残る「一の雪渓」に着く。平山方向の沢の残雪は大分小さくなっていたが、比麻良山方向の沢に残る雪渓は上の方まで長く延びていた。

 雪解け水の流れる沢にはエゾノリュウキンカの群落が黄色い花を咲かせていた。

 

 

 

 

 

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 「二の雪渓」が近くなってくると右手に「比麻良山」の稜線が見えて来る。手前のガレ場にはチングルマが咲き乱れ、大きなお花畑になっている。

 

 

 

 

 

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 すっかり小さくなった「二の雪渓」の周りにはシナノキンバイが群落を作っている。ここまで来ると稜線は近い。心なしか風が吹いているように感じるのは気のせいでもないようだ。

 

 

 

 

 

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 稜線上の分岐に着くと想像以上の強い風。冷たい風ではないが、汗をかいた身体から体温を奪うには十分な強さ。気持ち良さを通り越した風の強さに堪らず、ザックからレインウエアを出して着る。

 少しもやっているが、目の前に雄大な表大雪が広がっている。

 

 

 

 

 

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 分岐から「平山」を見る。名前の通り山頂部は平坦なハイマツ帯。分岐からは15分、足元に咲く高山植物を楽しみながらゆっくりと歩く。

 この山ではコマクサの群落の他に、タカネシシオガマの群落を見ることが出来る。

 

 

 

 

 

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 「平山」へ向かう途中、「ニセイカウシュッペ山」方向を見る。左から「小槍」、「大槍」、「ニセイカウシュッペ山」、少し手前右に「アンギラス」。

 

 

 

 

 

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 何とも退屈な「平山」山頂。遠くに表大雪(左奥)を望むことが出来るが、ハイマツ帯の中ではあまり眺める気分にならない。

 後から来て先に発って行った単独女性は、これから友人と「アンギラス」の交差縦走をするのだと言っていた。アンギラスの稜線を見ると険しそうで怖い。やはり度胸は女性の方が強いのか。

 

 

 

 

 

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 分岐に戻って今度は稜線を歩いて「比麻良山」(右奥)を目指す。行く途中には「比麻奈山」という稜線上の最高地点がある。最初に登った時も感じたのだが、「ヒラヤマ」に「ヒマラヤマ」、そして中間に「ヒマナヤマ」。何とも人を食った名前で、誰が命名したのか気になってしまう。

 

 

 

 

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 最高点の「比麻奈山」を過ぎてから「比麻良山」を見る。右奥には北大雪スキー場から登る「天狗岳」や「有明山」が見える。

 以前あった山頂標識は、今回どちらの山でも確認することが出来なかった。どちらも古くて小さな標識だったが、やはりあった方が良い。

 「比麻奈山」で、先にいた登山者に「ここは比麻良山ですか?」と聞かれ、「比麻良山には三角点があるはずです」と答えたが、10年前の記憶だけに少し不安だった。

 

 

 

 

 

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 三角点のある「比麻良山」から「ニセイカウシュッペ山」を見る。左の「アンギラス」の険しさが一段と強調されて見える。途中の小さなコブ二つもどうやって通過するのだろう。

 

 

 

 

 

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 「比麻奈山」で問い掛けられた登山者が到着。三角点を確認して納得したようだ。奥には山頂部がなだらかな「文蔵岳」が見える。時間もあるので行って見ようかと思ったが、やはり当初の計画通り、ここを終点とする。

 また登る機会があれば、その時は「文蔵岳」まで足を延ばそう。

 

 

 

 

 

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 登山口の駐車場に置いた車の中はサウナ並の暑さ。ハンドルなど手で触れないほど熱くなっている。しばらくエアコンを利かしてから、やっと車に乗り込んだ。

 本州ナンバーの車もあることから、それなりに有名な山なんだと認識する。

 

 

 

 

 

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 登山口にある案内図。どうも「ニセイカウシュッペ山」と「文蔵岳」の位置が違うようだ。名前を入れ替えるだけで多少は改善されると思うのだが・・・。

 

 白滝の町に出て、汗を洗い流すために温泉施設のある「白滝温泉」に行ったのだが、唯一のホテルは営業を止めていてガックリ。層雲峡へ行こうかと考えたのだが、もっと近くにある丸瀬布に行けば風呂ぐらいはあるだろうと車を走らせた。

 道の駅の食堂で風呂を使える場所を聞くと「丸瀬布温泉」を教えてくれた。何とそこまで12キロ。ここまで来たら仕方ないと、また車を走らせる。行き着いた温泉は日帰り入浴の出来る「やまびこ」という施設。風呂も新しくて立派、大広間には漫画文庫もあって子供たちが楽しんでいた。

 ゆっくり風呂に浸かり、大広間でまったりとしてから道の駅に戻り、コンビニで買ったビールで喉を潤した。

 高速道路は今や丸瀬布まで延びている。以前は遠い町だったが、意外と近く思えた今回の旅だった。

 

 

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