徳舜瞥山 (とくしゅんべつさん) 1309m  ホロホロ山  1322.4m

             

2002826

 

今は亡き母を訪ねるために何度も大滝村を通り抜けた。札幌から中山峠を越えて喜茂別町に向かうと右手に羊蹄山、正面には行く手を塞ぐように尻別岳が立ちはだかっている。そこから左折して大滝村に向かうと、前方に吊り尾根を持った徳舜瞥山とホロホロ山の姿が見えてくる。とくに徳舜瞥山の姿はピラミダルで、その美しい山容は天を突くようである。

ホロホロ山には、白老の山々を司る神「ヌプリコルカムイ」が住むと伝えられているという。フクロウの鳴き声からホロホロと呼ばれるようになったらしい(工事関係者の案内板から)。林道への入口となる大滝村「青少年の家」から先は「ホロホロ山線開設工事」のため車両通行禁止となっていた。暑い中、やむなく3kmの林道を歩く羽目になった。これは予定外の出来事だった。

 

登り・3時間10分(休憩時間含む)

 

   青少年の家AM9:0040分〜登山口(5合目)AM9:4050分〜旧道分岐(7合目)AM10:3055分〜徳舜瞥山AM11:2545分〜ホロホロ山PM12:10

 

下り・2時間20分(休憩時間含む)

 

   ホロホロ山PM1:0025分〜徳舜瞥山PM1:2545分〜旧道分岐(7合目)PM2:1030分〜登山口(5合目)PM2:4040分〜青少年の家PM3:20

 

 

 

 

大滝村・清原地区から見る「徳舜瞥山とホロホロ山」。左のホロホロ山の方が低く見えるが、本当は13mほど高い。あの吊り尾根を歩くと思うと心が躍る。

 

「青少年の家」前にある車止め。まさか工事中だとは知らなかった。林道アプローチの長い山は事前調査が大事です。気のせいか徳舜瞥山の山頂が遠くに感じます。

 

本当の登山口に着いた時は結構な汗をかいていました。まさかこんな暑い日にアスファルト道の上を歩くとは思わなかった。あー、暑い暑い!

 

登山口から先の道は結構荒れている。鉄砲水にやられたのだろうか、登山道脇が大きくえぐれている。道は左上にある。

 

ベンチふたつが並ぶ「水場」の手前も大きく崩壊している。悪路とは言えないまでも、足元の注意が必要な登山道が続く。

 

旧道との分岐を過ぎ、9合目の「見晴台」に向かう管理人。この辺りから振り返ると羊蹄山が見えてくる。

 

徳舜瞥山の山頂から羊蹄山とニセコの山々を望む。有珠山や洞爺湖、噴火湾など一望できたが、太平洋側は雲海のためオロフレ山などは見られなかった。

 

徳舜瞥山からホロホロ山へ続く縦走路。吊り尾根といってもなだらかな趣のある道が続いている。誰もいない明るい道を、下って登って・・・また戻る。

 

徳舜瞥山から縦走路への下り口は、規模は小さいながらも立派なお花畑になっている。8月の終わりに花が楽しめるとは思っていなかっただけに感激。

 

縦走路の脇には「エゾオヤマノリンドウ」が満開となって咲いている。ブルーの色が濃く、宝石のように輝いている。

 

振り返ると徳舜瞥山のピラミダルな姿が天を突いている。右奥には羊蹄山が見え、好天に恵まれた山行を満喫する。

 

 ホロホロ山は「徳心別山」と呼ばれていたようだが、いつからホロホロと呼ばれるようになったのだろう。